ある日、一人の飼い主さんから、こんなご相談をいただきました。
「何を食べさせても、うちの子の下痢が治らないんです」
お話を伺うと、その方は本当にたくさんのことを試されていました。フードも何度も変え、サプリメントも取り入れ、動物病院にも通い続けている。それでもなお、便の状態は安定せず、不安な毎日を過ごされていたのです。
そのお話を聞いたとき、私は一つの疑問を強く感じました。
「本当に足りないのは栄養なのだろうか?」
私たちはつい、体調が悪くなると「何かが足りない」と考え、より良いフードや栄養を探し続けてしまいます。しかし、体の仕組みをシンプルに見つめ直したとき、私はある基本に立ち返りました。
それが、「出入口」という考え方です。
本来、体は「出すこと」があってこそ、「入れること」が活きてきます。出せない状態のままでは、どれだけ良いものを取り入れても、うまく巡らず、不調が繰り返されてしまうのではないか。そう考えたのです。
そこで改めて犬の体を見つめ直していく中で、私たちがたどり着いたのが「腸の冷え」という視点でした。
腸が冷えることで動きは弱くなり、排出する力も落ちていきます。その結果、下痢や軟便といった便の不安定さが続き、腸内環境も乱れやすくなり、体全体のバランスも崩れていく。
もし腸を温め、体の流れを整え、“出す力”を取り戻すことができたなら。体は本来のリズムを取り戻していくのではないか。
その考えから生まれたのが、「ナノワン・リセット」です。
ナノワン・リセットは、単に栄養を補うサプリメントではありません。腸を温め、体の流れを整え、本来持っている“出す力”をサポートすることを目的としています。外から何かを足すのではなく、内側の働きを整えることで、愛犬が本来持っている力を引き出していく。そのためのサプリメントです。
ここからは、少しだけ私自身の想いをお話させてください。
私は、愛犬の最期を自分の腕の中で見届けた経験があります。だからこそ、ご相談のお電話をいただいたときには、ただ「今の症状」だけを見るのではなく、その子がこれからどのような時間を過ごし、どのような最期を迎えていくのかというところまで考えながら、お話をさせていただいています。それは、これまでの体験があるからこそ持てた視点だと思っています。
これまで数えきれないほどの飼い主さんと向き合う中で、私は何度も、「こんなに頑張っているのに、どうして良くならないんだろう」と悩み、涙をこらえる姿を見てきました。フードも変え、サプリも試し、病院にも通う。それでも変わらない現実に、「もう何をしてあげればいいのか分からない」と言われる方が、本当に多くいらっしゃいます。
私はそのたびに思うのです。それは決して、飼い主さんの努力が足りないのではなく、もしかすると“方向が少し違っているだけ”なのではないかと。
多くのケアは「入れること」に意識が向いています。しかし本来、体は出せてこそ整うものです。出せない状態のままでは、いくら良いものを取り入れても、体はうまく応えてくれません。
だからこそ私は、「出せる体に戻す」という考え方にたどり着きました。
ナノワン・リセットは、その想いから生まれたものです。ただの商品ではなく、「どうにかしてあげたい」と願う飼い主さんと、「本当は元気になりたい」と頑張っている犬たち、その間をつなぐ存在でありたいと願っています。
そしてこのナノワン・リセットは、開発に着手してからおよそ20年、販売を開始してから今年で14年目を迎えます。さらに、株式会社として社会に貢献する形となってからも8年が経ちました。
その間、少しずつではありますが、動物病院様からご紹介をいただく機会も増え、信頼や信用という形で広がってきたことを実感しています。
そして私は、一人でも多くの飼い主様に、その子の一番の理解者であり、“主治医のような存在”になっていただきたいと思っています。誰よりも近くで見ている飼い主様だからこそ、気づけること、守れることがあるからです。
もし今、愛犬のことで不安を感じているのであれば、どうか一人で抱え込まないでください。
その子にとって何が必要なのか、一緒に考えていきましょう。
あなたの大切な家族のために、私にできることがあるのであれば、全力で向き合います。
その一歩として、ナノワン・リセット、そして電話でのご相談が、少しでもお役に立てれば嬉しく思います。
株式会社ラクト・ラボ
代表取締役 坂田 剛