犬の食事でタンパク質が不足すると、思った以上に体に悪い影響が出ます

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犬の体はタンパク質でできている、と言っても過言ではありません。実際に、水分をのぞいた犬の体は、およそ50%以上がタンパク質でできています。

 

タンパク質は筋肉・内臓・皮膚・骨・血液・ホルモン・脳など、全身の組織や細胞の材料となる必須栄養素なわけですから、当然のことながら不足するとろくなことにはならないわけですね。

 

というわけで、今回は犬の食事でタンパク質が不足してしまった場合、体にどのような悪影響が出るのかを考えてみたいと思います。

 

タンパク質が足りないと犬の体には様々な悪影響が起こる

 

タンパク質犬の体を構成している最重要栄養素。だからこそ、日常的に不足してしまうと、犬の体に様々な悪影響が表れるのです。

 

タンパク質不足による悪影響:筋肉量が低下し、筋力そのものも低下す

筋肉にとってタンパク質は主要な成分です。そのタンパク質が足りないわけですから、当然のことながら筋肉量は増えないどころか、減ってしまうことになります。

 

おまけに筋力そのものも低下してしまうため、運動能力が衰えて、走ることはおろか歩くことすら困難になる可能性があります。

 

タンパク質不足による悪影響:体の発育に問題が生じ、成長不良を引き起こす

犬にとってタンパク質は、生涯を通じて最も重要な栄養素ですが、とりわけ成長期は十分な量のタンパク質を必要としています。

 

なぜなら、これから全身を成長させていくにあたり、その材料となるのはタンパク質だからです。そんなタンパク質が不足してしまったら、子犬は健全な状態で体を成長させることができず、不健康な体の犬に育ってしまうことでしょう。

 

タンパク質不足による悪影響:皮膚や被毛のトラブルがたえない

タンパク質は全身を作る材料なので、不足すれば被毛はパサパサ、皮膚もカサカサになります。当然のことながら毛艶は悪く、乾燥しがちな皮膚はバリア機能が弱いので、皮膚病にかかりやすくなるでしょう。

 

弱々しい毛根では被毛をしっかり支えることができません。抜け毛は多くなり、乾燥した皮膚のせいでフケもたくさん出てしまいます。

 

タンパク質不足による悪影響:免疫力が低下するのでやたらと体調不良が続く

ウイルス・細菌・寄生虫など外から体内に侵入してくる敵と闘うのは免疫細胞や抗体。そんな免疫細胞や抗体の材料となるのはタンパク質です。

 

タンパク質が不足している体では、必要な量の免疫細胞や抗体を作ることができず、ありとあらゆる感染症のリスクが高まることに。敵と闘うための武器を作る材料が不足しているわけですから、次から次へと体調不良を呼び込んでしまっても不思議ではありませんよね。

 

タンパク質不足による悪影響:元気がなくなり食欲も低下気味になる

食事のタンパク質が不足しているということは、細胞を入れ替えるために必要な材料が不足していることになります。ということは、新陳代謝の衰えによって基礎代謝そのものが低下してしまいますから、元気を出せという方が無理がありますよね。

 

元気がなくなった体は食欲も低下してしまいますから、どんどん体調は悪い方へ悪い方へと悪循環が回り始めてしまうことになるでしょう。

 

タンパク質不足による悪影響:貧血によってさらに元気がなくなる

造血――すなわち、新しく血液を作るためには、骨髄に存在する造血幹細胞という細胞が自己複製しながら、赤血球・白血球・血小板といった血液の細胞(血球)を生成しなければなりません。

 

タンパク質はヘモグロビンなどの材料になるのはもちろんのこと、造血幹細胞の維持にも欠かすことのできない成分です。タンパク質が不足すれば正常に血液が作られなくなってしまいますから、必要な酸素が行き渡らない体は常にエネルギーが不足することになります。

 

タンパク質不足による悪影響:体に浮腫み(むくみ)がでて体調不良が続く

日常的なタンパク質の不足により、血液中のアルブミン(血液中の主要なタンパク質)が不足します。すると、血管内の水分を保持して血液の循環を助け、体液のバランスをとっていたアルブミンの働きが大きく崩れてしまうことに。

 

その結果、体内の水分が血管から漏れ出してしまうため、体に浮腫みが生じてしまうのです。浮腫みの出た体は、体内の水分がうまく代謝・排出されなくなり、細胞の周りや血管の外に溜まってしまいます。このような状態になった体の調子が良いはずもありません。

 

>『愛犬の薬膳ごはん|①体を温める動物性タンパク質の食材

 

 

タンパク質は犬にとって最重要栄養素!それでもやはり適量はあります

 

一昔前、ドッグフードは年齢によってタンパク質の量がかなり加減されていました。子犬はしっかりタンパク質を摂取し、成犬になると子犬期よりは少なめに。そして老犬になったらタンパク質は少なめでよい…、という感じですね。

 

しかし、いろいろな研究がなされてきた結果、今では老犬もしっかりタンパク質を摂取すべきだ、という方向に変わりました。

 

これは、人間のお年寄りでも同じことが言われていますよね。年をとったら肉より野菜という考え方はもう古い!しっかり筋肉量を維持するためにも、ちゃんと肉類を食べましょうという方向にシフトしています。

 

成長期の子犬ほどではないまでも、老犬になってもしっかりタンパク質を摂取することは、動ける老犬でいるためには必要不可欠です。

 

とはいえ、ただ闇雲にタンパク質ばかりを摂取すればいいわけではありません。どの年代の犬もタンパク質をしっかり摂取することは大事ですが、それはあくまでも「タンパク質」「脂質」「炭水化物(糖質)」のバランスのうえで成り立つことなのです。

 

肉類も野菜も穀物も、すべての食材には適量があります。その適量を考えたうえで、きちんと栄養のバランスをとることが、愛犬の健康長寿につながっているのです。

 

>『【現代の犬の健康】は、腸を温める食事の継続が必須条件となる

 

今後の愛犬の健康にお役立て頂ければ幸いです。

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この記事を書いた人

坂田剛

これまでに6,000人以上の飼い主様からご相談をいただき、現在も日々ご相談をお受けしています。下痢・軟便・アルブミン低下など、繰り返す不調の多くは「原因の見極め」で方向性が変わります。ご相談はすべて、坂田が直接対応しています。今の状態を一緒に整理し、今日からできる具体的な対策をお伝えしています。

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