犬は山芋を食べられるけど、とろろを与えるのはリスクが高過ぎます!

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山芋(やまいも)といえば、滋養強壮に効果的な栄養満点の食材として知られていますよね。となると、ぜひとも愛犬の手作りご飯に加えたくなりますが、ちょっと待って!

 

山芋は犬が食べられる食材です。ただし、扱い方には注意が必要。とりわけ、生の山芋をとろろにして食べさせるのは絶対にやめておきましょう。というのも、山芋の皮の周囲にはシュウ酸カルシウム結晶が多く存在しているからです。

とろろを食べた犬は口の周りがかぶれてしまう可能性あり!

 

なぜ犬にとろろを食べさせるのはやめておくべきなのか――。その理由は、シュウ酸カルシウム結晶の形状を見れば一目瞭然です。シュウ酸カルシウム結晶は、なんと針状の鋭い形をしているんですね。

 

山芋をすりおろすと細胞が壊れて組織が破壊されます。すると、針状のシュウ酸カルシウム結晶が飛び出してしまい、その結果として皮膚に突き刺さってしまうのです

 

山芋をすりおろしている時に、手が痒くなった経験のあるかたもいらっしゃることでしょう。あれはシュウ酸カルシウム結晶が皮膚に突き刺さったことで、物理的にチクチクしているんですね。

 

それと同じことが、とろろを食べた犬の口周辺にも起こる可能性があります。

 

口の周りが痒くなった犬は、遠慮なくガシガシ掻いてしまう可能性がありますから、それが引き金となって皮膚病に発展することも珍しくありません。

 

一度皮膚病にかかると、犬は痒みを感じるたびにひたすら掻きむしってしまいますから、皮膚の常在菌が乱れてさらなる皮膚病を呼び込んでしまうことも。その結果、完治までにかなりの時間を要することもあります。

 

というわけで、いくら山芋が栄養豊富でも、とろろを犬の手作りご飯に加えるのはやめておきましょう。もちろん、ドッグフードのトッピングとしてとろろをかけるのもNGです。見た目には、トッピングに使いやすそうではありますが…。

 

>『犬の手作りご飯はよくない!を鵜呑みにすべきでない理由

 

 

犬の健康に良い効果が期待できる山芋の栄養

 

のっけからとろろの危険性についてお伝えしましたが、基本的に山芋は犬が食べることのできる食材です。しかも、本当に栄養豊富なんですよね。

 

というわけで、山芋に含まれている犬の健康に良い効果が期待できる成分を4つご紹介しましょう。

 

①アミラーゼ(ジアスターゼ)

アミラーゼとは、デンプンなど炭水化物を分解する消化酵素のことです。サツマイモやジャガイモは、同じイモでも生では食べられませんよね。しかし山芋にはデンプンを分解する酵素アミラーゼが豊富含まれているので、生で食べられるのです。

 

このアミラーゼが体内のでんぷんの消化吸収を助けるので、消化不良や胃もたれ改善などが期待できるというわけですね。(※アミラーゼとジアスターゼは主にでんぷんを分解する消化酵素であり、同じものを指すことが多い)

 

②ビタミンB群

ビタミンB群は、食べ物から摂取した糖質・脂質・タンパク質をエネルギーに変換する代謝を助ける補酵素として働くため、犬の健康を考えると欠かすことはできません

 

ビタミンB群はエネルギーの効率的な利用、神経機能の維持、皮膚や被毛の健康、赤血球の生成など、犬の生命を維持するうえで不可欠な役割を担っているのです。

 

③糖タンパク質

糖タンパク質とは、タンパク質を構成するアミノ酸の一部に糖鎖が結合したものです。簡単に言ってしまえば、山芋のネバネバ成分のことで、マンナン(マンノースを主成分とする多糖類の一種の食物繊維)とタンパク質が結合しています。

 

このネバネバ成分が胃腸の粘膜を保護し、感染症の予防や改善に一役買ってくれる可能性があるのです。

 

④水溶性食物繊維

山芋に含まれている水溶性食物繊維は、腸内で水分を吸収してネバネバとしたゲル状になり、便の排泄をスムーズにする効果が期待できます。また、善玉菌の餌となることで腸内環境の改善にも役立つことでしょう。

 

ただし、山芋には不溶性食物繊維も含まれているため、山芋を与え過ぎるとかえってお腹の調子を落とす可能性もあるため、注意が必要です。

 

>『犬の手作りご飯は難しくない!簡単な栄養バランスの考え方

 

山芋を犬に与えるときはシュウ酸カルシウム結晶の処理を忘れずに!

 

山芋は生と加熱のどちらも犬に食べさせることができます。しかし、アミラーゼのでんぷん分解効果を期待するのであれば、生で食べさせる必要があります。なぜなら、アミラーゼは熱に弱く、70℃を超えると働かなくなってしまうからです。

 

そのため、犬に生の山芋を食べさせたいのであれば、シュウ酸カルシウム結晶をどうにかしなければなりません。

 

  • シュウ酸カルシウム結晶が多い皮の周囲を取り除くために、皮を厚めにむいて芯の部分だけを調理に使う。
  • シュウ酸カルシウム結晶は酸に弱い性質があるので、酢水に10分ほど漬けてからよく洗って調理に加える。

 

シュウ酸カルシウム結晶は加熱することでも分解することができます。

 

  • 80℃で15分以上加熱する。
  • 90℃で10分以上加熱する。

 

ジャガイモやサツマイモと同じ感覚でしっかり加熱すれば、山芋のシュウ酸カルシウム結晶は、ほとんど分解することができるわけですね。ただし、アミラーゼの働きが失われてしまうわけですから、なんとも悩ましいところではありますが…。

 

また、あえて言うまでもないことではありますが、生で食べさせるにしろ加熱で食べさせるにしろ、細かく刻むなどの消化しやすくなるひと手間は絶対に欠かせません。

 

>『【犬の手作りご飯】尿路結石症を防ぎたい!丁寧な食材の下処理が大切

 

 

犬に山芋を与えるときの目安量

 

愛犬が山芋を喜んで食べるからといって、過剰に与えれば胃腸の負担になるのは間違いありません。どんなに栄養豊富な食材も、適量を守ってこそ効果を発揮できるのです。

 

犬に与える山芋の適量(1日分の目安)

 

  • 小型犬(体重5kg前後)→ 20g~35g
  • 中型犬(体重12kg前後)→ 40g~60g
  • 大型犬(体重20kg以上)→ 70g~100g

 

上記はあくまでも目安の量です。とにかく鉄則は、少ない量から試してみて体調を観察すること。そのうえで、自分の愛犬にはどの程度食べさせても良いのかを細かく判断していきましょう。

 

【参考】

山芋というのはイモ類の総称で、長芋、自然薯、大和芋などはすべて山芋に含まれています。

 

  • 長芋 …… 水分が多くサラサラとした粘り気。形状は円筒形で細長い。
  • 大和芋 …… 強い粘り気とフワフワの食感。形状はゴツゴツしてイチョウ葉のような扁平が多い。
  • 自然薯 …… 野生種で粘り気が強い。形状は細長く複雑に曲がっている。

 

どの山芋を使うにしろ、愛犬の食事に加える際はシュウ酸カルシウム結晶を少なくする処理と、消化がしやすくなる形状にすることが大切です。

 

>『愛犬を大切な家族の一員にする為の絶対条件とは?ここに大きな秘が・・・

 

今後の愛犬の健康にお役立て頂ければ幸いです。

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この記事を書いた人

坂田剛

(株)ラクト・ラボ代表取締役。20年間健康美容業界に携わり犬達の世界が人間と同じように生活習慣病が増え始めてきたことをきっかけに15年前に犬のサプリメント販売ラクト・ラボを起業。2018年に法人化。趣味は愛犬とキャンプに行き大自然とふれあいリフレッシュすること。

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