愛犬のおならが臭い!悪臭は腸内環境が悪化しているサイン

愛犬が自分のおならにびっくりして目を丸くしている――。実にほのぼのとした光景で、思わずクスっと笑いたくなりますよね。しかし、犬のおならには笑えるものと、笑っている場合ではないものがあるのをご存知ですか?
おならもまた、ウンチやオシッコと同様に愛犬の体の中を映す鏡です。何の問題もないおならであればいいですが、もしかしたら重篤な病気を引き起こす前触れかもしれません。
というわけで、今回は犬のおならの見分け方(嗅ぎわけ方?)を考えてみたいと思います。
目次
犬のおならの正体は「空気」と「腸内で発生したガス」
そもそもの話になりますが、犬も人間と同じようにおならをします。私たち人間と犬は同じく哺乳類。おまけに雑食動物という共通点もあるわけですから、何も不思議なことではありませんよね。
では、おならの正体とはいったい何なのでしょうか?
犬のおならの正体①口から飲み込んだ空気
空気が原因のおならをしやすいのは、次のような特徴を持つ犬です。
- マズルの詰まった短頭犬種
- 早食いの犬
- 興奮しやすい犬
パグやフレンチブルドッグなどの短頭犬種は、体温調節のためにハァハァと舌を出してパンティングをしなければなりません。そのため、長頭犬種などに比べると、どうしても空気をたくさん飲み込んでしまうのです。
また、早食いの犬も食べ物と一緒に空気をたくさん飲み込んでしまうことから、おならが出やすい状況にあるといえるでしょう。さらには興奮しやすい犬も呼吸を荒げている時に空気をたくさん飲み込んでしまうため、おならがたくさん出るはずです。
たとえば、興奮しやすいパグが早食いだとしたら――。これはもう、おならをプッププップしたとしても不思議ではない、というわけですね。
犬のおならの正体➁腸内で発生したガス
犬の口から入った食べたものは、腸内細菌によって分解と発酵が進む過程で、いろいろなガスを発生させることになります。
- 二酸化炭素 → 無臭
- 一酸化炭素 → 無臭
- 水素 → 無臭
- メタン → 無臭
- 硫化水素 → 腐った卵のようなにおい
- 酪酸 → 腐ったバターのようなにおい
- アンモニア → ツンとくる刺激臭
- インドール → 便のにおい
- スカトール → 便のにおい
インドールとスカトールはどちらも便のにおいの代表例といえるでしょう。しかし便臭と表現されるのは、どちらも成分の濃度が濃い場合であり、薄いとスミレの花のようなにおいなのだとか。
便とスミレのにおいが同居しているとは驚きですが、要はどの程度の濃さなのかが重要なわけですね。
たとえば、肉類などの動物性タンパク質は犬にとって最重要の栄養素ですが、過剰に摂取するとアンモニアや硫黄化合物が多く生成されてしまい、便もおならも臭くなります。
栄養バランスの良い食事をしていると腸内で発生するガスの成分もバランスが整うため、おのずとおならは臭くなりにくいのです。

犬のおならを臭くする原因
愛犬がおならをしたとしても無臭、あるいはほとんどにおいがなければ特に問題はありません。しかし、明らかに悪臭と感じるようなおならが続いているとしたら、そこには必ず原因があるはずです。
犬のおならが臭いとしたら、次のような原因が考えられます。
- タンパク質の過剰摂取 → 腸内細菌がタンパク質を分解する過程で悪臭物質であるアンモニアや硫黄化合物が多く生成されている。
- 消化機能の低下 → 腸内環境の悪化によって悪臭物質が多く生成されている。
- ストレス → 精神的あるいは肉体的なストレスによって腸内環境が悪化している。
- 消化器疾患 → 胃腸炎・IBD(炎症性腸炎)・膵外分泌不全・消化管腫瘍など
また、腐ったものを食べるなどして一時的に腸内環境が悪化してしまうことも、おならが臭くなる原因の一つです。
>『【現代の犬の健康】は、腸を温める食事の継続が必須条件となる』

愛犬のおならが気になったら腸活に力を入れよう
愛犬のおならが臭いと感じたら、それは腸内環境が悪化しているサインです。すぐにでも食事内容を見直すとともに、腸の温度を高めて善玉菌を元気にする腸活を始めましょう。
腸内環境が良い状態の犬のおならは、基本的にあまり臭くありません。もしも硫黄のニオイを感じるようなおならだとしたら、腸内ではウエルシュ菌などの悪玉菌が優勢になっているはずです。
そして、悪玉菌が優勢になっているということは、間違いなく腸が冷えています。腸の温度が低い状態では、乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌は元気に活動できません。
犬がおならをするのは生き物として普通のことですが、「臭い!」と感じるおならをするのは異常なことなのです。
>『犬の「腸活」基礎知識|腸の温度を上げないと腸内環境は改善しない』
今後の愛犬の健康にお役立て頂ければ幸いです。

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