大型犬はなぜ小型犬より寿命が短いの?長生きさせるためにできること

日本における犬の飼育割合は小型犬がダントツに多く、全体のおよそ73%を占めています。次いで中型犬が18%程度とガクっと減り、大型犬に至ってはだいたい9%くらい。
日本の住宅事情を考えると、これはある程度当然の結果ではありますが…。とはいえ犬好きにとって大型犬は、ある種憧れに近い存在。飼えるものなら飼いたい層は少なくないはずです。
しかし、大型犬を飼うにあたって気になってしまうことといえば――。小型犬に比べて平均的な寿命が短いことではないでしょうか。
目次
犬全体の平均寿命は14.76歳だけど…
一般社団法人ペットフード協会が調査したところによると、2022年度における犬全体の平均寿命は14.76歳だそうです。ひと昔ふた昔前に比べてかなり長くなりましたが、犬のサイズ別に見ると寿命には差が生じています。
- 超小型犬/15.31歳
- 小型犬/14.28歳
- 中型犬・大型犬/13.81歳
中型犬と大型犬がひとまとめにされているのは、ひとえに大型犬のサンプル数が少ないからではないでしょうか。ある程度仕方がないとはいえ、やはり中型犬と大型犬の平均寿命を同列に扱ってしまうのには、少々無理があるように感じます。
というのも、大型犬の中でも超大型犬と呼ばれている体重40kg以上の犬種の平均的な寿命は、およそ10歳前後とかなり短いからです。大型犬の平均寿命が13.81歳だと捉えてしまうと、少し温度差を感じてしまう気がしてなりません。
>『犬の「腸活」基礎知識|腸の温度を上げないと腸内環境は改善しない』

超大型犬の寿命はおよそ10歳前後
超大型犬に分類されている犬種の、平均的な寿命は次のとおりです。
- グレートデン/8~10歳
- レオンベルガー/8~9歳
- ニューファンドランド/8~10歳
- ボルゾイ/7~10歳
- アイリッシュウルフハウンド/6~10歳
- セントバーナード/8~10歳
- グレートピレニーズ/10~12歳
もちろん寿命には個体差がありますから、中には15歳前後まで長生きした犬もいることでしょう。しかし、現段階においてとても残念なことではありますが、かなりの少数派と言わざるを得ないようです。
大型犬の寿命が短い傾向にあるのは体に負荷がかかるから
超大型犬(40kg以上)の多くは、およそ10歳前後で寿命を迎えています。また、特に体の大きな個体は平均的な大きさの個体に比べて、より寿命が短い傾向にあるのは間違いありません。これは大型犬(25kg以上40kg未満)にもあてはまります。
その理由は、体格が大きければ大きいほど体にかかる負荷が大きくなってしまうからです。
大型犬の寿命が短い理由:成長の速さが体に負荷をかけている
大型犬や超大型犬の子犬の成長速度には、目を見張るものがあります。たとえばグレートデンが生まれた時の体重はおよそ700g程度ですが、約1~2年後には50kg前後にまで成長するのです。
体重3kgのトイプードルの出生時体重が100g前後であることを考えると、グレートデンの成長速度がいかに急激であるのかがわかるのではないでしょうか。
これだけ急激に体が成長するわけですから、当然のことながら骨格だけではなく内臓全般にもかなりの負担がかかっています。その結果、心臓や内臓などを早期に消耗させることにつながり、寿命を削る要因となってしまうのです。
大型犬の寿命が短い理由:細胞分裂の速さと回数の多さが病気発症のリスクを高めている
大型犬や超大型犬の子犬は、すさまじい速さで成長していきます。それはすなわち、体を大きくする過程を比較した場合、小型犬より細胞分裂のスピードが速く、さらには回数も多いことを意味しているんですね。
その結果、遺伝子の突然変異によってコピーミスが生じやすくなることから、ガンの発症率が高まることにつながります。また、細胞の代謝活動が活発であることにより、活性酸素が多く生成されることにもなるのです。
活性酸素は細胞を老化させる原因になりますから、必然的に老化のスピードが速まることで寿命を縮めてしまうわけですね。さらには細胞を損傷させる原因になるため、病気発症のリスクをも高めることになるのです。

大型犬を長生きさせるために飼い主ができること
大型犬は小型犬に比べると、総じて寿命は短めである――この事実を、だからといって「はい、そうですか」と簡単に受け入れられるものではありませんよね。
平均的な寿命はあくまでも一般的なものであり、中にはなかなかの寿命をまっとうする犬や、生涯において病気とはほとんど無縁でいられる犬もいるはずです。
大型犬だからといって短命を受け入れるのではなく、元気に長生きしてもらいたいのはすべての飼い主に共通する願いではないでしょうか。そのために、飼い主としてできることはあるはずです。
- 腸内環境を善玉菌優勢の状態に整えて免疫細胞を活性化させ、病気やガン細胞と闘える体を日頃から作っておく。
- 口内ケアを徹底することにより、内臓全般の病気を引き起こす原因の歯周病菌を増殖させない。
- 毎日の適度な運動で、肉体的なストレスをしっかり発散させる。
- 毎日しっかりコミュニケーションをとり、不安や退屈とは無縁の生き生きとした生活を送らせる。
- 空調管理を徹底し、床材などは犬の足腰に負担がかからないものを選ぶなど、住環境を大型犬仕様にする。
犬が生き物である以上、願っていたより早く寿命を終えることもあるでしょう。しかし、大切な愛犬が1日でも長く元気でいられるよう、飼い主としてやれることはいろいろあるはずです。
命の長さに保証がないからこそ、大切な愛犬との時間をめいっぱい楽しむことが、何よりも大切なことなんですよね。
>『【現代の犬の健康】は、腸を温める食事の継続が必須条件となる』
今後の愛犬の健康にお役立て頂ければ幸いです。

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