犬はよもぎを食べても大丈夫だけど、食べさせないほうが無難です

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よもぎは漢方では止血薬として用いられています。また、体を温める効果や抗菌作用・デトックス効果が期待できるなど、かなり強力な薬効を持つハーブです。

 

そんなよもぎは、犬が食べても大丈夫とされています。しかし、はっきり言えば食べさせないほうが無難。というのも、犬に食べさせる適量の見極めが、かなり難しいからです。

 

よもぎの旬は3月~6月。これからの季節のよもぎは柔らかくて風味豊かですが、安易に愛犬に食べさせるのはやめておきましょう。

よもぎは道端に生えている効果満点のハーブだけど

 

普段なにげなく食べているよもぎ団子やよもぎ大福ですが、練りこまれているよもぎには、実に様々な薬効があります。

 

  • 止血作用
  • 抗菌作用
  • デトックス効果
  • むくみ改善
  • ホルモンバランスの調整
  • アトピー性皮膚炎の改善

 

これほどまでに薬効豊かなよもぎですが、その存在は珍しくもなんともなく、そのへんの道端や土手あたりにたくさん生えています。なんともお手軽なのに、ありがたい和のハーブですよね。

 

しかし犬に与えようとすると、とたんに扱いが難しくなります。というのも、犬によもぎを食べさせると体調不良を引き起こしてしまうことが、ままあるからです。

 

>『犬にニンニクを与えてもいい?それとも絶対にNGの食材?

 

 

犬によもぎを食べさせることで懸念される体調不良

 

よもぎは間違いなく薬効豊かなハーブです。しかし、安易に犬に与えてしまうと次のような体調不良を引き起こしてしまうことも…。

 

よもぎが引き起こす犬の体調不良:下痢・便秘・嘔吐など消化器の不調

よもぎは食物繊維を多く含んでいるため、犬に食べさせると下痢や軟便、便秘、嘔吐など消化器の不調を引き起こしてしまう可能性があります。

 

食物繊維が含まれていると聞くと、下痢や軟便はともかく、便秘解消には役立ちそうな気がしますよね。しかし、よもぎに含まれている食物繊維は不溶性が多いため、犬の胃腸にはかなりの負担になってしまうのです。

 

生のよもぎ(100g)に含まれている食物繊維

 

不溶性食物繊維/約6.8g 水溶性食物繊維/約0.8g

 

圧倒的に不溶性食物繊維が多いからこそ、扱いを慎重にすべきなのですが、この点を勘違いしているかたがどうも多いような…。

 

「不溶性食物繊維が多いなら、ウンチが固まるから下痢や軟便をしがちな犬に食べさせたほうがよいのでは?」と考える方もいるようですが、そうではありません。

 

下痢や軟便をしがちな犬の腸は、ほぼ確実に腸内環境が悪化しています。つまり、腸壁が荒れて過敏な状態になっているんですね。それなのに、不溶性食物繊維という消化できない物が通過していくのは、腸の負担にしかならないんです。

 

では、便秘の犬にとっては良い方向に作用するのかといえば、これまたそうではありません。不溶性食物繊維を多く摂り過ぎると便が硬くなってしまうため、便秘を悪化させてしまうことになるのです。

 

よもぎが引き起こす犬の体調不良:よもぎアレルギー

よもぎがアレルギーを引き起こすかもしれないと聞いて、「またか!」と思われたかたもいらっしゃることでしょう。

 

野菜や果物など植物性の食材の解説では、だいたいにおいて「犬が〇〇アレルギーを引き起こすかもしれない」と書かれていますよね。ところがよもぎに関しては、一般的な野菜や果物のアレルギーとは一線を画しているんです。

 

よもぎはキク科の植物なので、冗談抜きでアレルギーの原因になりやすいんですね。キク科の植物の花粉は鼻・目・口腔内の粘膜に付着し、アレルギーの原因になることでよく知られています。あの悪名高いブタクサもキク科の植物なんですよね。

 

「あれ、よもぎの花粉がアレルギーの原因になるとしたら、よもぎの葉を食べさせる分には問題ないのでは?」と思われた飼い主さん。なかなか鋭いところに気が付きましたね。

 

おっしゃる通り、よもぎの花粉に含まれているアレルゲンは、葉には含まれていません。ということは、もし仮によもぎアレルギーがあったとしても、葉を食べる分にはアレルギー症状は起こらないはずなんです。

 

ところが、なぜかよもぎを食べた犬に、皮膚の赤み・発疹・痒みなどの、アレルギーとしか考えられない症状が出てしまうことがあります。

 

このあたりの原因はまだまだ解明が進んでいませんが、よもぎを食べた犬にアレルギーのような症状が出ている以上、犬によもぎを食べさせるのはやめておいたほうがよさそうです。

 

よもぎが引き起こす犬の体調不良:シネオールが原因の中毒症状

シネオールというのはよもぎに含まれている香りの成分です。リラックス効果や安眠作用、利尿作用などがあるとされており、ユーカリの精油の主成分としても知られています。

 

シネオールの殺菌・抗菌・抗ウイルス作用は犬にとっても良い効果を得られるものですが、いかんせん量の調節が難しいところが問題なんですよね。

 

犬は人間に比べて体格がかなり小さいため、シネオールの作用が強く出過ぎてしまいやすいのです。その結果として、中毒症状を引き起こしてしまう危険性が否定できません。

 

特に、フィラリア症や大動脈血栓塞栓症などの血栓を溶かす治療として、アスピリンを処方されている犬にとってシネオールはとても危険。というのも、シネオールには薬物代謝促進作用を強くしてしまう作用があるため、治療の妨げになる可能性があるからです。

 

>『犬に下痢・嘔吐を引き起こす「食物アレルギー」と「食物不耐症」の違い

 

 

愛犬の健康を考えたら安全第一を選択するべき

 

よもぎの薬効を見るにつけ、愛犬にも食べさせたくなりますよね。しかし、薬効を持つ植物のメリットとデメリットは、いつだって背中合わせなんです。期待する良い効果だけが出るとは限りません。

 

もしも、なんとしてでもよもぎを食べさせなければこの病気は治らない!そんな状態であれば、ある程度のリスクを覚悟してでも、よもぎを与える価値はあるでしょう。

 

しかし、「なんだか体に良さそうだから」という程度なら、何もわざわざよもぎを食べさせなくても、他に犬の体に良い食べ物はいくらでもあります。愛犬の健康を考えたら安全第一に徹する――この選択は、まったくもって間違いではありません。

 

>『【現代の犬の健康】は、腸を温める食事の継続が必須条件となる

 

今後の愛犬の健康にお役立て頂ければ幸いです。

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この記事を書いた人

坂田剛

これまでに6,000人以上の飼い主様からご相談をいただき、現在も日々ご相談をお受けしています。下痢・軟便・アルブミン低下など、繰り返す不調の多くは「原因の見極め」で方向性が変わります。ご相談はすべて、坂田が直接対応しています。今の状態を一緒に整理し、今日からできる具体的な対策をお伝えしています。

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