愛犬の下痢に混ざったゼリーの正体は腸の粘膜
目次
便に混ざった粘膜の役割を知る
愛犬が下痢をすると、平気でいられる飼い主はそうはいません。ましてやそこにゼリー状の物質が混ざっていたら、重篤な病気の兆候ではないかと心配になりますよね。
すぐにでも動物病院に駆け込みたくなるところですが、ちょっと待って!まずは犬の便に混ざった粘膜の役割について、きちんと理解しておきましょう。
下痢だけじゃない!健康な犬のうんちにも粘膜は混ざっている
飼い主をギョッさせてしまう犬の下痢に混ざった粘膜。その正体は腸線(小腸粘膜にある消化液を分泌する器官)から分泌された粘液や、腸から剥がれ落ちた腸粘膜の一部です。
そもそもなぜ、消化物や排泄物は腸の中をスムーズに通過できるのでしょうか?それは、腸の粘膜や分泌された粘液が、腸壁の潤いを保っているからです。そして古くなった腸壁の細胞は、ウンチと合わさって体外へ排出されることに。
つまり、ちょうど良いかたさの健康なうんちにも、実は腸の粘膜や分泌された粘液が混ざっているのです。
ただし腸が正常な状態であれば、含まれる量は肉眼では確認できない程度。愛犬の下痢に混ざった粘膜がはっきり目で見て確認できるなら、腸の粘膜が傷んで剥がれ落ち、通常時より粘液量が多くなっている状態と考えられます。
粘膜とともに血が混ざっている時は要注意
腸に大きな問題がなくても、犬のうんちに粘膜が混ざることはあります。いつもの健康なうんちに粘膜が少し混ざっている程度なら、しばらく様子を見てもよいでしょう。
しかし、愛犬の下痢に粘膜が多く混ざるようになり、それが頻繁に続く場合は原因をしっかり考えて対処する必要があります。
食べ物を変えていないのに軟便や下痢が黒色に変わったとしたら、食道、胃、十二指腸といった上部消化管や小腸で出血しているかもしれません。また、赤色の血便が混ざっている場合は、大腸や直腸から出血している可能性が考えられます。
愛犬が下痢や粘膜便をしたときは、まずはしっかり便の状態を確認することが大切。そのうえで、下痢や粘膜便以外に気になる症状がないかを考える必要があります。
愛犬の下痢に悩んだら知ってほしいことがあります。
>『下痢の改善は3つのポイントと現代の犬の生態を知る事が鍵となる。』
下痢や粘膜便以外に気になる症状があるときは…
愛犬が下痢をしている原因が、体内の悪いものを出そうとしているのであれば、しっかり排泄させたほうがよいでしょう。その結果として腸の粘膜が剥がれ落ち、粘膜便をすることは充分にありえることです。
しかし、下痢以外に次のような症状が見られる場合は要注意!寄生虫や腸以外の内臓疾患、誤飲や誤食の可能性を考えなければならないからです。
・明らかに食欲がない
・元気がなく、ぐったりしている
・何度も嘔吐を繰り返している
・吐こうとするのに何も出てこない
寄生虫が原因の場合は駆虫し、膵臓・肝臓・腎臓の病気や副腎皮質機能低下症など、なんらかの病気が原因の場合は適切な治療が必要です。また、誤飲や誤食は飲み込んだ物の種類によっては待ったなしの場合も。
下痢をしているのに元気や食欲がある場合とは違い、上記のような症状がみられるなら、すぐに動物病院を受診したほうがよいでしょう。もちろん、誤飲や誤食に心当たりがある時も様子見は厳禁です。
腸を温めて腸内環境を整えることが健康への近道
下痢や粘膜便の原因が寄生虫の場合、まずはしっかり駆虫しなければなりません。しかし駆虫薬を使ったあとの犬の腸は冷え、そのまま放置すれば腸内環境は改善するどころか、かえって悪い方へ傾くことも。弱ってしまった腸の力を回復させるには、食事でしっかり腸を温めることが大切です。
犬の腸内環境の改善についてはこちらの記事で詳しく説明しています。
また、内臓疾患が原因と判明したら、早急に適切な治療が求められることになるでしょう。しかし、同時に薬物によって冷やされた腸を温めることが、根本的な体の力を底上げし、病気の治癒につながります。
健康長寿の犬にお腹の弱い子はいません。愛犬の軟便・下痢・粘膜便を根本から改善するには、腸を温めて腸内環境を根底から整えることが、遠回りなようでも一番の近道です。
今後の愛犬の健康にお役立て頂ければ幸いです。
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与え方:腸内リセットレシピ参照
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