愛犬が少量の血便を繰り返している!犬に多い腸トラブルは放置厳禁

愛犬のうんちに、このところほんの少し血が混じっている…。元気や食欲はあるのに、数日から数週間おきに同じような血便らしきものが繰り返されるのはなぜだろう?
このような「少量の血便」は、実際のところ犬では珍しい症状ではありません。しかし、血便といっても少量だし元気があるから、という理由で長期間様子見を続けるのはNG!
なぜなら少量の血便を繰り返す場合、腸に慢性的なトラブルが隠れていることが多いからです。腸は健康の要。となると、慢性的なトラブルが犬の健康に良い影響を与えるはずもありません。
目次
犬の血便は鮮やかな赤色より黒っぽい色の方が危険度が高い
犬の血便は血の量や色、あるいは繰り返す度合によって原因が異なります。
• 便に鮮やかな赤い血が少しだけ混じっている
• 血は便の表面だけに付着している
• 排便の最後に血や透明な粘液が出る
このような血便の場合、出血している部位は大腸や直腸など肛門に近い場所であることが多いと考えられます。そのため、お家で適切な対処をすることにより、比較的早く治まることも珍しくありません。
しかし、黒っぽくタール状の便をしている、あるいは血液が大量に混ざっているようなタイプの血便は、上部消化管(食道・胃・十二指腸)や小腸に原因がある可能性が考えられます。そのため、赤い色の血便より黒い色の血便の方が早急な受診が必要なケースなのです。
見た目のインパクトとしては、鮮やかな赤い血の色の方が飼い主さんをギョッとさせますよね。しかし、上部消化管や小腸での出血は血液が消化されてしまうため、鮮やかな赤ではなく黒っぽい色になってしまいますが、こちらの方がより危険なのです。
>『愛犬の血便は薬漬けにしても治らない!必要なのは腸の冷えの改善』

便に少量付着した赤い血液は大腸や直腸に炎症が起きているサイン
さて、今回の記事では重篤な原因が隠れている黒っぽい血便ではなく、赤い血液の付着した便について考えてみたいと思います。というのも、大腸や直腸からの出血が原因である赤い血液の付着した血便は、どんな犬も一生の間に一度や二度は必ず経験するからです。
とはいえ、「よくあること」で済ませてはいけません。なぜなら、少量の赤い血液が付着した便を何度も繰り返すということは、大腸や直腸が慢性的に炎症を起こしている可能性が高いからです。
もしもあなたの愛犬の大腸や直腸に慢性的な炎症が生じているとしたら、以下のような症状が見られることがあります。
- 普段はおおむね普通の便をしているが時々赤い血が混じることがある
- 以前に比べると排便の回数がやや多くなった感がある
- 便の最後に血液や透明の粘液が出ることがある
上記のような症状に心当たりがあるとしたら、愛犬の腸の粘膜に軽い炎症が生じていていて、それが持続している状態と考えるべきでしょう。そのせいで、少しの刺激でも出血しやすくなっているのです。
こうした症状は「大したことない」と見過ごされがちです。しかし「治りきらない炎症」が続いている状態は、決してよいものではありません。愛犬の健康長寿を願うのであれば、炎症が小さいうちに手を打つことがなによりも重要です。
大腸や直腸に炎症を生じさせてしまう原因
腸内環境の乱れ
大腸や直腸に炎症が生じているとしたら、そこには必ず原因があるはずです。その一つとして考えられるのは、腸内環境の乱れです。
ではなぜ腸内環境が乱れると、大腸や直腸に炎症が生じてしまうのでしょうか。その理由は腸内細菌バランスが崩れると、腸の粘膜を守るバリア機能が低下してしまうからです。
- 食事内容が頻繁に変わる(フードジプシー)
- 抗生物質の使用(皮膚病・尿路感染症・歯周病などの治療)
- 消化に負担のかかる食事(高脂質・乳製品・加工食品・過剰な食物繊維など)
このような要因が重なると、腸内環境が乱れてどんどん良くない状態へと傾いていきます。その結果腸の粘膜に炎症が生じるようになり、ちょっとした刺激でも少量の出血を繰り返してしまうのです。
腸の冷え
腸の温度の低下――すなわち腸の冷えも慢性的な腸トラブルを引き起こす原因です。腸が冷えると血流が低下し、粘膜の修復力や腸内細菌の働きが弱まりやすくなります。
その結果炎症が長引くこととなり、少量の血便を繰り返す状態につながってしまうことがあるのです。
- 冷たい水や氷を犬が欲しがるままに与えている
- 夏でもエアコンの冷気で体が冷えている
- なんらかのストレスによる自律神経の乱れ
- 薬の影響による新陳代謝の低下
- 運動不足による血行不良
冷たい水や氷、エアコンの冷気はわかるけれど、薬の影響?と思われたかたもいらっしゃることでしょう。
薬を飲むと肝臓は解毒のためにいつもより働かなければいけなくなるため、通常より負担が大きくなります。すると代謝に影響を及ぼすことになり、その結果として腸を含めた内臓全体の温度が上がりにくくなってしまうのです。
腸内環境を良好に保つには、常に善玉菌が優勢でなければなりません。しかし善玉菌は高い温度帯を好むため、腸が冷えると必然的に低い温度帯を好む悪玉菌が優勢となってしまうのです。
食物不耐性・軽度の食物アレルギー
特定の食材が愛犬の体質に合わない場合、重いアレルギー症状とまではいかなくても、腸に慢性的な刺激を与えることがあります。
- フードを切り替えてから血便が出るようになった
- 特定のおやつを与えた後に便の状態が不安定になった
- 以前から軟便をすることが多かったが、ここ最近は血便をするようになった
もしも上記のような症状に心当たりがあるとしたら、愛犬は特定の食材に食物不耐性、あるいは軽度の食物アレルギーがあるのかもしれません。
食物不耐性とは、免疫反応が関与する食物アレルギーとは異なり、特定の食品を体内でうまく消化・分解できないために起こる不調のことをいいます。
こうしたケースでは、腸が常に軽い炎症を起こしている状態のため、ちょっとした刺激でも出血してしまうのです。
>『犬の腸は想像以上に冷えている!下痢・血便・膀胱炎の原因』

腸の炎症を放置すると体調はどんどん悪い方向に…
時々血便はするものの元気がある、あるいは食欲があるとしたら、「もうちょっとだけ様子を見てもいいかな…」と思いたくなりますよね。しかし、血便を繰り返しているということは、腸が完全に回復できず常に炎症状態にあることを表しています。
腸の炎症が慢性化してしまうと、別のもっと重篤な消化器トラブルにつながる可能性もあり、どう考えても見過ごしてはいけません。「ウンチにちょっと血が付いている程度だから…」と考えてそのままにしていると
下痢や軟便を繰り返すようになる
↓
腸の粘膜の炎症が広がって消化吸収力が低下する
↓
腸の粘膜についた傷から異物が体内に入り込みアレルギー症状が出やすくなる
このように、体調はどんどん良くない方へと傾いていき、負のスパイラルへと突入することになるでしょう。なんにせよ、愛犬が血便をしたら「よくあること」という思い込みと、今後の対策を考えないただの様子見や放置は厳禁です。
毎回のように何度も繰り返し申し上げていますが、腸の状態は一生の健康を左右する健康の要そのものです。腸が元気であれば、たいがいのことは乗り切れてしまう――これは大げさでも何でもなく、犬の健康を考えるうえでの真理です。
>『チワワが血便をした!便に鮮血が混ざっている時に考えられる病気』

少量の血便は腸が一生懸命伝えている早めのSOS
少量の血便を繰り返しているからといって、即命に関わるわけではありません。しかし、緊急事態ではないからといって、楽観して良い状態でもないのです。なぜなら、少量の血便を繰り返すということは、腸に慢性的な炎症が起きているサインだからです。
早い段階で腸の状態に目を向け、お家で適切なケアを行うことで、下痢や血便を繰り返さない健康な体の基礎が出来上がります。愛犬の便の変化を見逃さず、腸の健康を意識したケアを日々心がけることが、愛犬の健康長寿につながるのです。
>『【現代の犬の健康】は、腸を温める食事の継続が必須条件となる』
今後の愛犬の健康にお役立て頂ければ幸いです。

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