犬の手作りご飯に使うイモ類はサツマイモが使いやすい!皮の扱いは?下痢はしない?

犬の手作りご飯に使う食材といえば、なんとなく肉類に注目しがちです。しかし実際に作るとなると、意外にも選択に迷うのは植物性の食材ではないでしょうか。
例えば「イモ類」と一括りにしていても、スーパーの野菜売場をざっと眺めてみると、ジャガイモ・サツマイモ・里芋・長芋・菊芋などなど、実はいくつもの選択肢があります。
そこで、今回は犬の手作りご飯に使うイモ類の中でも、下痢や軟便をしている犬にも使いやすい「サツマイモ」について考えてみました。
目次
適量のサツマイモは犬の手作りご飯に加えてOK
いまさらのような気もしますが、サツマイモは犬に与えても良いイモ類です。サツマイモが犬にOKの食材であることはすでに周知されており、食事のトッピングやおやつに利用している飼い主さんも少なくないですよね。
甘味を認識できる犬にとって、適度に甘いサツマイモは美味しく食べられる食材の一つです。与えると喜ぶからこそ、多くの飼い主さん達に支持されているのではないでしょうか。
そんなサツマイモの主成分は炭水化物です。その他にビタミンやミネラルも豊富に含まれていますが、今回は食物繊維に注目してみましょう。
犬の下痢とサツマイモについてはこちらの記事でも詳しく説明しています。
>『犬が下痢を繰り返すなら食生活の見直しを|さつまいもは与えてもいい?』

サツマイモの食物繊維は皮を剥くとジャガイモより少なく皮付きだとジャガイモより多い
食物繊維には善玉菌のエサになる「水溶性食物繊維」と、便のかさ増しに貢献してくれる「不溶性食物繊維」の2つがあり、サツマイモにはその両方が含まれています。
「あぁ、食物繊維豊富だから、犬の手作りご飯に最適なのか」と思った方は少し早計かもしれません。と言うのも、サツマイモの食物繊維は私たちがなんとなく思い浮かべるイメージとは少し違っているからです。
皮を剥いた100gあたりの蒸したサツマイモと、ジャガイモの食物繊維の量を比較してみると……
- サツマイモ → 2.3g
- ジャガイモ → 3.5g
意外にもジャガイモの方が多いのです。
ではなぜサツマイモに食物繊維豊富なイメージがあるのかといえば、皮付きの場合は100gあたり3.8gだからなんですね。つまり、サツマイモの食物繊維は皮部分に多く含まれているのです。
サツマイモの食物繊維はほどほどの量に調節しやすい|下痢・軟便の犬のご飯に向いている
下痢や軟便をしている犬の手作りご飯にサツマイモが使いやすいのは、皮付きだと食物繊維の量がジャガイモより多いから――ではありません。
皮を剥くことでジャガイモより食物繊維の量が少なくなるからこそ、かえって使いやすいのです。
というのも、食物繊維には腸の蠕動運動(ぜんどううんどう/腸が内容物を送る動き)を促す働きがあり、摂取量によってはかえって下痢や軟便の原因になることも…。
要はほどほどの量を食事に加えるのが、サツマイモの正しい扱い方なのは間違いありません。愛犬が喜ぶ姿を見ているとついつい多くあげたくなりますが、ここはぐっとこらえるのが正解です。
犬の食事の見直しについてはこちらの記事でも詳しく説明しています。

犬の手作りご飯にサツマイモを使う時の注意点と皮の扱い方
キャベツや大根のように、生のまま犬に食べさせられる野菜もありますが、サツマイモは加熱一択です。
生のまま食べさせると犬の胃腸ではまともに消化できず、下痢や嘔吐の原因になります。
蒸す、茹でるなどして指で容易に潰せるほど柔らかくしないと、せっかくのサツマイモが台無しになりますよ!
サツマイモの皮は食物繊維豊富で消化しにくい
サツマイモの皮には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の両方が豊富に含まれているため、基本的にはあまり消化によくありません。
犬の手作りご飯にサツマイモを加える場合は、皮を剥いて使うほうが安全です。
どうしても便秘の解消などを目的に食物繊維を多めに摂取させたい場合は、サツマイモを皮つきで加熱したあと、皮が粉砕されるようペースト状につぶすなどし、出来るだけ消化しやすくなるような工夫をしましょう。
ただし、しつこいようですが基本的には皮を剥いて使うことをおすすめします。
サツマイモのアレルギーがないわけではない
サツマイモはアレルギーを起こしにくい食材ですが、ごく稀にアレルギーを起こす犬もいます。
サツマイモに限ったことではありませんが、初めて食べさせるときはごく少量から試し、少しずつ量を増やしていくのがもっとも安全です。
下痢・嘔吐・皮膚の赤みといった症状がみられたら、サツマイモを食べさせるのは即中止してください。
犬の食物アレルギーについてはこちらの記事でも詳しく説明しています。
>『下痢・嘔吐を引き起こす「食物アレルギー」と「食物不耐症」の違い』

老犬にサツマイモを与える時は消化不良に注意|子犬には基本的には与えない方が無難
柔らかく蒸したり茹でたサツマイモは、アゴの力が良くなった老犬も食べやすい食材です。
ただし、老犬は加齢の影響で消化機能が衰えている可能性がありますので、サツマイモが胃腸の負担になっていないかを確認しながら食べさせましょう。
子犬に関しては、基本的には与えないというスタンスをおすすめします。と言っても、子犬の消化機能が未熟だからではありません。
サツマイモには甘味があるため、甘い味を好むようになると肝心のご飯を食べなくなるかもしれないからです。
手作りご飯の具材として細かくしたサツマイモを混ぜこむのはいいとして、オヤツにサツマイモを単体で与えるのは、成犬以降にしたほうが無難といえるでしょう。
サツマイモはしっかり刻んで量に注意!
植物性の食材全般に言えることですが、犬の手作りご飯に加える際は細かく刻んで胃腸の負担にならないようにすることが大切です。
下痢や軟便をしている犬に食べさせる時は、マッシャーなどでしっかりつぶしてから食事に加えると、より安心ですよ!
犬の手作り食についてはこちらの記事でも詳しく説明しています。
今後の愛犬の健康にお役立て頂ければ幸いです。

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