愛犬の夏バテ防止にシソが効く!シソは犬が食べれる栄養豊富なハーブ

シソ(紫蘇・大葉)は犬が食べられる栄養たっぷりのハーブです。「え、シソってハーブなんだっけ?」と思われたかたもいらっしゃることでしょう。そうなんです、シソは存在が微妙に地味ではありますが、実は最強ともいえる和ハーブなんです。
しかも、シソの魅力は栄養豊富なだけではありません。なんと防腐作用・殺菌作用・抗酸化作用もあるのです。これを最強のハーブと言わずして、何を最強と言うべきでしょうか。
というわけで、今回はあまりに身近でつい見落としがちなシソについて、深掘りしていきたいと思います。
目次
ハーブには犬に与えてはいけないものもあるが、シソは与えても大丈夫!
ところで、ハーブとはいったいどのような植物のことをいうのでしょうか。一言でまとめるとしたら、食用や薬用に用いられる独特の香りや味のある植物の総称です。
ハーブには有毒ハーブに分類されるものもありますが、シソは健康に役立つ方のハーブであり、この記事ではややこしくなるので有毒ハーブについては取り上げないことにします。
さて、そんなハーブですが、もう一つ気をつけるべきことがあります。それは、ハーブは基本的には人間にとって有効な植物であることが前提。つまり、人間には良い効果をもたらすとしても、犬にはダメ!という場合もあるのです。
犬に食べさせてはいけないハーブなんて、特殊なものでしょう?と思われたかたもいることでしょう。ところがどっこい、とてもメジャーなハーブの中にも、犬にはNGなものがたくさんあります。
例えば、ラベンダー・ローマンカモミール・オレガノ・ジャスミンなどは、犬に与えてはいけないハーブです。与えると下痢・嘔吐・食欲不振・アレルギー反応などを引き起こす可能性があります。
しかし、シソは犬に与えても大丈夫なハーブなので、さらに詳しく見ていきましょう。
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犬の夏バテ防止に効くシソ(青シソ)の栄養素
シソにはいろいろな栄養素が含まれており、それらは夏バテ防止に効果が期待できるものばかりです。おまけにシソは生と加熱のどちらも犬は食べることができるので、愛犬のごはんに取り入れやすいところもメリットといえるでしょう。
また、赤シソと青シソのどちらも犬は食べられますが、犬のごはんに取り入れやすいのは断然青シソの方です。これは人間の食事においても同じですよね。
β-カロテン(ベータカロテン)
ベータカロテンといえば、やはり特筆すべきはその抗酸化作用です。強力な抗酸化作用により、免疫力アップはもちろんのこと、ガンや心臓病などの予防も期待できます。
さらには皮膚や粘膜を強化する働きも期待できるため、夏バテ防止はもちろんのこと、全身の健康増進に役立つ成分です。
ビタミンB2(リボフラビン)
糖質・脂質・タンパク質をエネルギーに変換するエネルギー代謝に必要な栄養素です。また、活性酸素から体を守り、粘膜・皮膚・被毛・爪などの細胞の再生をサポートする働きも担っています。
もちろん、夏バテ防止にも効果はバッチリです。
ビタミンK
骨の健康を維持するために必要な成分の一つで、骨に含まれているカルシウム結合タンパク質を活性化し、カルシウムの流出を防ぐ働きがあります。
さらには血液凝固に関与する成分でもあり、出血した際には血液を固めて止血する因子を活性化させる働きがあります。
カリウム
生命維持に不可欠なミネラルの一つで、細胞内の浸透圧を調整し、筋肉や神経の機能を正常に保つ働きがあります。
また、血圧の調整やエネルギー代謝にも、カリウムは必要不可欠なミネラルです。
カルシウム
骨や歯を強くするのはもちろんのこと、神経伝達や筋肉が正常に働くためには絶対に欠かすことのできないミネラルです。
また、あまり知られていませんが血液凝固に関与している成分の一つであり、出血をコントロールしているミネラルでもあります。
マグネシウム
骨や歯の形成に関わっているだけではなく、約300種類の酵素の働きを助けています。
また、神経系の機能だけではなく、筋肉の収縮と弛緩を調整して運動機能を正常に保つ働きや、ホルモンの分泌など、体内における重要な働きに関わっているミネラルです。
亜鉛
皮膚や被毛の健康維持と、免疫機能のサポートに関与しているミネラルの一つです。また、細胞の成長と修復にも必要なため、必要量そのものは微量ですが、実は重要な働きをしています。

愛犬のごはんにシソを取り入れるときに気をつけること
シソは犬が生と加熱のどちらも食べられますが、どちらであろうと消化しやすくなるひと手間は不可欠です。
細かく刻む、あるいはしっかりすり潰してから食事に加えることで、犬の体はシソの持つパワーを取り込むことができるようになります。
ここをおろそかにすると、シソの栄養は愛犬の体に吸収されることなく、すべてウンチとして排出されてしまいます。それどころか、犬の胃腸が消化を苦手としている植物性の食材が通過するわけですから、胃腸に余計な負担をかけることになるでしょう。
また、シソには犬の体に害になる成分は含まれていませんが、だからといって「食べろ、食べろ」と無理強いするようなものではありません。
なかにはシソの香りを好まない犬もいるため、まずは愛犬がシソの香りにどう反応するのかを確認することが大切です。
言うまでもないことですが、シソを食べて下痢や嘔吐をした場合は、継続してシソを与えるのはやめておきましょう。
シソに含まれている成分には犬の健康増進に役立つものが多いのは確かですが、下痢や嘔吐をしたということは、その犬の体には合わなかったと判断するべきです。シソがどんなに栄養豊富だろうと、無理をさせてまで食べさせる必要はありません。
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犬が食べてもよいシソの適量
人間の食事において、シソは「薬味」として使われることが多いですよね。実はこれ、犬にとっても同じです。犬の食事においても野菜という位置づけではなく、薬味として加えるぐらいが適量といえるでしょう。
◆犬が食べてもよいシソの適量(1日分)
- 小型犬(体重5kg程度)/シソの葉1~2枚程度
 - 中型犬(体重12kg前後)/シソの葉3枚程度
 - 大型犬(体重20kg以上)/シソの葉5枚程度
 
このくらいの量であれば、愛犬の食事にシソを加える場合は、安全に食べさせることができるはずです。(硬い軸の部分は取り除く)とはいえ、初めて愛犬にシソを食べさせる際は、上記より少ない量から試してください。
万が一嘔吐や下痢、発赤や発疹などがみられた場合は、シソが愛犬の体質に合わないと判断し、食事にシソを取り入れるのはやめておきましょう。どんなに栄養豊富な食材も、愛犬の体質に合わなければ効果は得られません。

愛犬に庭のシソを盗み食いされないように注意!
庭やベランダでシソを育ててるお家は少なくありません。シソを食べたワンちゃんがシソの風味を気に入ると、いつの間にか生えているシソを食べてしまうことがあります。
シソの葉1枚程度ならいいですが、気づかない間に大量のシソをムシャムシャ食べてしまった挙句、嘔吐や下痢の原因になってしまったらせっかくの栄養豊富なハーブが台無しです。
また、「うちは無農薬だから…」と油断していたら、庭のシソには近隣で使った農薬や殺虫剤などが付着していたというケースも…。
いずれにしろ、犬達の旺盛な食欲を甘くみてはいけません。愛犬の健康を守ってあげられるのは、飼い主さんだけであることをどうか忘れないでください。
>『愛犬を大切な家族の一員にする為の絶対条件とは?ここに大きな秘が・・・』
今後の愛犬の健康にお役立て頂ければ幸いです。

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