犬がうんちを食べる!食糞という悪癖改善のカギは腸内環境にあり

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犬がうんちを食べる「食糞」は、飼い主さんを悩ませる悪癖の一つです。

 

無駄吠えや夜鳴きのように、ご近所に迷惑をかけることがないだけまだマシなのかもしれませんが、だからといってすんなり許容できるものでもないでしょう。

 

犬がうんちを食べる原因はなかなかに複雑で、一言で「これのせいです」と断定するのは難しいと言わざるを得ません。しかし、食糞と腸内環境の良し悪しがかなり密接な関係にあることは、どうやら間違いなさそうです。

動物の食糞は珍しくないが、現代の犬がうんちを食べる原因は違う?

 

人間にとってうんちを食べる行為は嫌悪の対象そのものです。しかし、動物にとっての食糞は、それほど大騒ぎするようなものではありません

 

巣穴を清潔に保つため、栄養を摂取するため、敵に存在を気づかれないようニオイを消すため等々、実にいろいろな理由で動物は食糞をしています。

 

犬にとって食糞は異常な行為ではない

これは、犬も例外ではありません。母犬が生まれたばかりの子犬の排泄物をなめとってきれいにすることは、比較的よく知られている行為です。そう、これだってある意味立派な食糞ですよね。

 

理由はなんにせよ、犬がうんちを食べてしまうこと自体は、人間が思っているほど異常なことではありません

 

ただし、犬がうんちを食べることを「本能だから仕方がない」で済ませてしまうのは、これもまたなにやら違うような気がします。というのも、現代を生きる犬たちは交配、食生活、生活環境のすべてにおいて、見事なまでに人の手が加わっているからです。

 

その表れとして、「腸の冷え」があげられることは、これまでにもお伝えしてきました。

 

>『犬の腸を冷やす強烈な原因と解決策を解説

 

現代の犬達は生まれつき腸の力が足りていない?

今を生きる犬たちは両親、祖父母、曾祖父母……と代々薬やワクチンなどを多用してきた犬の子孫達です。薬の服用やワクチン接種は理由があってするものですから、それ自体が悪いと言っているわけではありません。

 

しかし、薬やワクチンのメリットのみを追い求め、表裏一体のデメリット――代謝に少なからずの負荷をかけていることにさほど目を向けてこなかったことが、生まれつき腸の基礎力が弱い個体を蔓延させる原因になったのではないでしょうか。

 

もともとの腸の基礎力が低いのに、入念な腸のケアをしないで腸内環境が理想的な状態に整うはずもありません

 

その結果、消化吸収能力の脆弱さが低アルブミン血症慢性腸症などを引き起こし、さらには食糞という悪癖も、その延長線上にあるのではないかと推測しています。

 

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犬がうんちを食べる原因の多くに人間が関わっている

 

犬が食糞する原因には様々なものがあると考えられます。

たとえば……

 

  1. 未消化のフードが糞に混ざっているため、食べ物と間違えて食べてしまう
  2. ダイエット目的でフードを減らした結果、空腹で食糞してしまう
  3. 退屈なので目の前の糞を口に入れてしまう
  4. 飼い主の関心をひくためにうんちを食べている
  5. うんちを隠す目的食べてしまう

 

上記1~5の中で、どれに人間が関わっているのかといえば――1~5の全部です。

 

食べ物をしっかり消化吸収できないことも、ダイエットが必要になる事態を招いたことも、犬を退屈させてしまうことも、関心をひこうとすることも、うんちをしたら怒られると勘違いさせてしまったのも、すべてに人が関わっています。

 

とはいえ、「食べ物の消化吸収のことなんて知らん!ドッグフードが悪いのでは?」と思われたかたもいらっしゃることでしょう。

 

しかし、前述したように現代の犬達は、生まれつき腸の基礎力が低い可能性が否定できません。人の都合で服薬やワクチン接種による効果を期待しているのに、腸のメンテナンスを怠ってきたツケがまわってきたのだとしたら――。

 

まさしく犬という生き物に人が深く関わってきた結果、といえるのではないでしょうか。

 

腸内環境を改善することで、食糞の原因を減らすことができる

腸内環境を改善する――すなわち食事内容の見直しをすることで、少なくとも1と2の原因を取り除くことができるはずです。

 

3~5に関していうなら、飼い主さんが犬との接し方を見直す必要があることは間違いありません。ここに関しては言及するとかなり長くなってしまうため、別の機会でお話しできればと思います。

 

 

犬の食糞をなおすには根本的な改善が欠かせない

 

犬の食糞をなおすには、ワサビや唐辛子などで犬の嫌がる味をつける、といった方法がよく聞かれますが、あまり得策とはいえません。なぜなら、この方法で食糞をしなくなった犬がいる一方で、嫌な味がする糞は食べなくても、しない糞は相変わらず食べてしまう犬が少なくないからです。

 

完全に無臭であれば、もう少し効果はあがるのかもしれません。しかし、犬の嫌う味がするものは、おおむね強いニオイがしますよね。仮にニオイを軽減できたとしても、嗅覚に優れた犬の鼻を誤魔化すことは至難の業といえるでしょう。

 

付け焼刃のように小手先の方法を試すぐらいなら、根本からの改善を目指したほうがよさそうです。いわゆる、急がば回れということですね。

 

食糞する犬としない犬は腸内環境に差がある可能性が高い

 

犬の多頭飼育をしているかたに、興味深いお話をうかがいました

 

そのかたのおうちには、同じ犬種で同い年のメス犬が2匹います。同じものを食べて同じ水を飲み、同じ環境で暮らしているにも関わらず、1匹は食糞癖があり、もう1匹はまったく食糞をしないのだとか。

 

この2匹は同じ犬種で見た目はそっくりですが、血のつながりはありません。そして、食糞をしないほうの犬はとても良い状態の便をするのに、食糞癖のある犬下痢・軟便・悪臭便など、お腹の調子がなかなか整わないことに悩んでいました。

 

そこで、健康なうんちをする方の犬の便を、食糞癖のある犬に糞便移植したところ――。見事にお腹の調子は整い、それを機に食糞の悪癖もピタリと治まったのだそうです。

 

動物医療において糞便移植はまだまだ一般的な治療方法とはいえません。しかし、糞便移植に比べて時間はかかるものの、食事療法による腸内フローラの改善と活性化は家庭で実現できます。

 

うちの犬の食糞癖は治らないとサジを投げてしまう前に、まずは愛犬の腸活を始めてもいいのではないでしょうか。仮に食糞癖が治らなかったとしても、腸活は愛犬の健康にプラスになりこそすれマイナスにはなりません。

 

>『犬の腸内環境は現代の犬の生態を知る事が鍵となる

 

今後の愛犬の健康にお役立て頂ければ幸いです。

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この記事を書いた人

坂田剛

(株)ラクト・ラボ代表取締役。20年間健康美容業界に携わり犬達の世界が人間と同じように生活習慣病が増え始めてきたことをきっかけに15年前に犬のサプリメント販売ラクト・ラボを起業。2018年に法人化。趣味は愛犬とキャンプに行き大自然とふれあいリフレッシュすること。

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