犬の体にかさぶた発見!はがすのも自己判断のワセリン塗布もNG

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いつものように愛犬を抱っこしたり、ブラシをかけようとした時、ふとかさぶたができているのを見つけることがありますよね。

 

そんな時、自分にできたかさぶたはつい無理矢理はがしてしまう飼い主さんも、さすがに愛犬のかさぶたをはがそうとは思わないでしょう。

 

万が一にも愛犬にできたかさぶたをはがした経験があるとしたら、今後は二度とすべきではありません

 

なぜなら、かさぶたはその下の皮膚を修復するための重要なツールだからです。

 

犬のかさぶたとジュクジュクした液体の役割

 

かさぶたは、血液の固まりが皮膚に貼り付いて取れなくなったものではありません。もちろん血液や膿などもかさぶたには含まれていますが、かさぶたを構成している一番大切な成分は「浸出液」です。

 

浸出液というのは血漿成分のことで、皮膚に傷がついて血管が破れることにより、漏れ出てきます。

 

擦り傷などでかさぶたができた時、周囲がなんとなく湿ってジュクジュクした経験はありませんか?あのジュクジュクを膿と勘違いして消毒したり拭き取ったりする人は多いようですが、ジュクジュクの正体こそが浸出液です。

 

実は浸出液には皮膚再生に必要な細胞成長因子が含まれています。そのため、できるだけそのままにしておくことが望ましいのです。

 

その昔はケガをすると傷を乾かそうとしたものですが、今は傷を乾かさないようにする湿潤療法(モイストヒーリング)が主流。わかりやすいところだと、いわゆるキズ〇ワーパッドなどを使った傷の手当のことですね。

 

これは人間だけの話ではなく、犬の体にできた傷やかさぶたにも当てはまります。そしてかさぶたはいわば天然のキズ〇ワーパッドのようなもの。

 

というわけで、犬の体にできたかさぶたを無理にはがしてしまう行為は、傷の修復を遅らせる行為と同じです。

 

 

犬がかさぶたをはがすのは痒いか

 

私たち人間も犬も、かさぶたをはがしてしまう理由の多くは「痒い」からです。人間は見た目の問題ではがすこともありますが、犬の場合はほぼ100%の確率で痒いからかさぶたをはがそうとします。

 

はがそうとするというよりは、痒い部分を掻いたりなめたりしているうちに、はがれてしまったというのが正しいとは思いますが…。

 

では、そもそもなぜかさぶたは痒くなるのでしょうか

 

実は、かさぶたの痒みは壊れた皮膚を再生するうえでの、単なる副産物に過ぎません。細胞がなんらかの理由で傷つくと、修復するためにヒスタミンという活性アミンが集まってきます。このヒスタミンタンパク質や免疫細胞を傷に集めるおかげで、壊れた細胞の修復を促しているわけですね。

 

ところが、このヒスタミンが悪気なく神経に作用すると痒みと感じてしまうため、治りかけのかさぶたほど痒くなってしまうのです。

 

と、ここで一つ重要なことがわかるのではないでしょうか。

 

そうなんです。治りかけのかさぶたほど痒い――つまり、犬が痒みでかさぶたを掻いてしまうと、せっかくあと少しで治りそうなのに、傷の再生が遅れてしまうのです。

 

というわけで、犬が体にできたかさぶたを引っ掻いたりなめたりしてはがそうとしたら、出来るだけ阻止する必要があります。

 

 

犬がかさぶたをはがすのを阻止する方法

 

犬の体にかさぶたができていたら、原因が外傷であれ皮膚病であれ、とにかくはがさないようにしなければなりません。

 

しかし、犬に向かって「かさぶたをはがしちゃダメ」と言ったところで、「はい、わかりました」とはならないですよね。

 

となると、飼い主さんは物理的に愛犬がかさぶたをはがそうとするのを阻止するしかありません。

 

  • エリザベスカラーを装着し、強制的に患部をいじらせない
  • 洋服を着せてかさぶたを隠す
  • 包帯やテーピングでかさぶたを隠す
  • 苦味のあるイタズラ防止スプレーを使ってなめさせない

 

どの方法も一長一短ですが、複合的に組み合わせることで、かなりの確率で犬がかさぶたをはがすのを防止できるはずです。

 

ある意味愛犬との攻防になるとは思いますが、出来るだけかさぶたをはがさないよう、愛犬のストレスにならない程度にがんばりましょう。

 

犬のかさぶたケアにワセリンがいいという情報を鵜呑みにするのはNG

 

ネットの情報の中に、犬のかさぶたはワセリンを塗っておくと早く治る、といったものを散見することがあります。

 

前述した浸出液が上手く作用せず、傷が乾燥してしまうような場合は、医療用のワセリンを使うことはあるでしょう。

 

しかし、これはあくまでも外傷を治療している獣医師の判断によって使われるものです。飼い主さんの判断で手持ちのワセリンを闇雲に犬のかさぶたに塗布しても、同様の効果が期待できるとは思えません。

 

むしろ、不純物の多いワセリンを使ってしまうと、かさぶたの下で正しく再生し始めていた皮膚のジャマをする可能性すらあります。

 

愛犬にかさぶたを見つけたら、飼い主さんができる最も効果的なケア方法は、かさぶたが剥がれないように「触らせない」ことではないでしょうか。

 

 

愛犬になぜかさぶたができたか考えよう

 

愛犬の体にかさぶたを発見したら、引っ掻いたりなめたりしてかさぶたをはがさないよう気を付けてあげましょう。と同時に、なぜかさぶたができたのかを考えることが大切です。

 

擦り傷程度の怪我であれば、あまり心配しなくても数日のうちに治ります。しかし、厄介なのは皮膚病が原因でできたかさぶたです。

 

かさぶたのある周辺の皮膚に赤みがある、あるいはかさぶた以外にフケのようなものも見つけたら、原因はただの外傷ではない可能性が高いといえるでしょう。

 

皮膚病やダニ等が原因のかさぶたは、原因そのものの対処をしなければ、延々と再発を繰り返すことになります。皮膚病を悪化させないためにも、かさぶたを見つけたらまずは愛犬の体中をくまなく点検しましょう。

 

今後の愛犬の健康にお役立て頂ければ幸いです。

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この記事を書いた人

坂田剛

(株)ラクト・ラボ代表取締役。20年間健康美容業界に携わり犬達の世界が人間と同じように生活習慣病が増え始めてきたことをきっかけに15年前に犬のサプリメント販売ラクト・ラボを起業。2018年に法人化。趣味は愛犬とキャンプに行き大自然とふれあいリフレッシュすること。

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