愛犬のアルブミン値が低い!投薬に行き詰まる前に試してほしい改善方法

下痢を繰り返す犬の血液検査をすると、アルブミンの値が基準値を下回っていることは珍しくありません。愛犬の体調に何も問題がない時は、気にも留めないアルブミンの値。しかし、血液中のアルブミンが安定して正常値に収まっているか否かは、愛犬が元気で長生きできるかを占う指標の一つでもあります。
だからこそ、「いくら投薬しても、愛犬のアルブミン値が一向に上がらない…」と不安の真っ只中にいる飼い主さんに知ってほしいこと。それは、「冷えた腸を温めて体を根本から立て直すことが、アルブミンを正常値に戻す改善方法」という事実です。
目次
アルブミンは血液中のタンパク質の一種で栄養状態の指
肝機能や腎機能の状態を示す「ALT」「クレアチニン」などに比べ、「アルブミン」はなんとなく馴染みが薄いですよね。アルブミンは主に肝臓で作られ、血液の浸透圧調整や脂肪酸・ビリルビン(赤血球の主要構成物の一つ)・無機イオン(細胞活動に必要)などの物質の保持や運搬を行なっている重要なタンパク質です。
……と説明されても、なんだかピンときませんよね。
簡単に言ってしまえば、アルブミンは生きるために絶対に欠かすことのできないタンパク質です。不足すると全身の低栄養状態を引き起こし、フードを食べても体重が減少して痩せていきます。さらに元気そのものが失われ、症状が進むにつれて体にむくみが生じたり腹水が溜まったりと、体調は悪化の一途をたどることに…。
下痢や軟便が続いたので血液検査をしてみたら、想像していた以上に愛犬の体調が悪くなっていた…、と気づく飼い主さんが多いようです。
※現在ステロイド治療をしている又は可能性がある方はこちらも合わせてご覧ください。
>『 犬のステロイド治療と副作用|脱投薬のカギは腸内環境の改善』

アルブミン値が低い場合は投薬治療が中心
アルブミンの値が基準値より低い場合、まずは原因が何なのかを調べることになるでしょう。一般的にアルブミンの値が低下する原因には、次のようなものが考えられます。
- 長期にわたる低タンパク食が原因で、体内でタンパク質を合成する材料が不足している。
- 肝炎や肝硬変など、肝臓に深刻な疾患がある。
- 腎疾患によりタンパク質が過剰に尿中へ排泄されている。
- 消化器の疾患によりタンパク質が腸から漏れ出している。
こういった原因が判明した場合は、原因となる疾患の治療が開始されます。また、原因となる病気が判明しなかった場合も、ドッグフードの変更・アミノ酸製剤の投与などが行われ、むくみや腹水の状態によっては利尿剤が使われることも。また、蛋白漏出性腸症と診断された場合は、ステロイド剤や免疫抑制剤を投与することもあります。

投薬を続けてもアルブミン値が上がらない理由
前項のような投薬治療をおこなうことで、一時的に下痢がおさまることは珍しくありません。ところがしばらくするとまた下痢が再発し、血液検査をすると以前よりアルブミン値が下がっていることも。
アルブミンの値を基準値に戻そうと投薬治療を受けたはずが、かえってアルブミン値が下がっている……。これほど飼い主さんをがっかりさせ、不安にさせることはありません。もう打つ手はないと絶望的な気持ちになることもあるでしょう。
しかし、冷静になって体のメカニズムを考えると、投薬を続けたのにアルブミンの値が上がらなかった理由が見えてきます。

そもそも、口から体内に入れた薬がどのように体内を巡るのかといえば、主に小腸で吸収された後、肝臓を経由して代謝されます。となると、ここで一つ疑問が。アルブミンが漏れ出してしまうような弱り切った腸が、果たして薬の成分をきちんと吸収できるでしょうか?
しかも、ただでさえ全身の臓器が疲弊している体に、薬の代謝という重荷を背負わせているのです。タンパク質を一生懸命作りたい肝臓に薬の代謝をさせている――。これでは体が必要としているタンパク質を作るどころではなく、投薬したのにアルブミン値が上がらなかったとしても、不思議ではありません。
アルブミン低下の改善方法についてはこちらの記事で詳しく説明しています。
>『犬の腸は冷えている!アルブミン値改善の切り札は腸の温活』

アルブミン値を上げるには根本からの腸内環境改善が必要
もともとパワーを失っている腸にいくら栄養や薬を与えたところで、正しく吸収することはできません。だからこそアルブミンの数値を正常範囲に上げるには、投薬による一時しのぎではなく、根本からの腸内環境改善が必要です。
薬は即効性がありますが、一時的に症状を抑えるだけで、体そのものを健康にしてくれるわけではありません。愛犬の持つ体の底力こそが、本当の意味で健康な体を作ります。そのお手伝いができるのは、飼い主さんだけではないでしょうか。
今後の愛犬の健康にお役立て頂ければ幸いです。

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