犬の手作り食は塩分不足に注意!気になる症状は無塩ご飯が原因かも

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犬は塩分取りすぎに注意――このフレーズは、間違った解釈が一人歩きしています

 

もちろん、塩分取りすぎは確実にNG。しかし、だからといって無塩あるいは減塩が犬の体に良いわけではありません。

 

犬は人間と同じ哺乳類です。塩分が足りないと体調不良を招くことになるでしょう。それどころか塩分不足が続くと病気になる確率が上がり、最悪は昏睡状態、場合によっては二度と目覚めないことも…。

犬は塩分を尿で排出している

 

犬は人間のように汗をかかないから塩分を排出できない、だから塩分摂取は控えたほうがいい――これは、はっきり言ってウソの情報です。

 

犬はきちんと水分摂取ができていれば、仮に一時的に塩分取りすぎになったとしても、尿として排出することができます。むしろ、人間より犬の方が塩分排出能力が高いことは、あまり知られていません。(だから塩分過剰摂取OKという意味ではありませんよ!)

 

ドッグフード(総合栄養食)の塩分

総合栄養食として市販されているドッグフードにも、犬にとって必要な量の塩分が配合されています。つまり、塩分摂取を控えるべきなのは、総合栄養食のドッグフードを恒常的に食べている犬だけなんですね。

 

ドッグフードのみで1日に必要な塩分が摂取できるため、オヤツやトッピングに塩分の含まれている食べ物を与えると塩分過剰になりますよ、という話なんです。

 

ドッグフード評価サイトの中には「〇〇のドッグフードは塩分が使われているので危険」と書かれた内容が散見されます。しかし、これはとんでもない誤情報なので、鵜呑みにしないでください。

 

犬はミネラル要求量の多い生き物

試しにドッグフードをかじってみたら塩味がした、だからこのドッグフードは避けるべき、といった記載も見かけました。

 

しかし、ある程度の塩味が感じられるのはある意味当たり前。なぜなら、体重1kgあたりに対する塩分を含んだミネラル要求量は人間より犬の方が多く、塩味を全く感じない程度の配合量では塩分不足になる可能性が高いからです。

 

ドッグフードをかじったら塩味がする!?そんなバカな、と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、よく考えてみてください。

 

犬は人間と同じく雑食動物ではあるものの、その食性はどちらかと言えば肉食獣寄りです。そして肉食獣が捉える獲物の血液中には塩分が含まれていますよね。つまり、犬の体は基本的に「ある程度の量の塩分を摂取する」ことが前提になっているのです。

 

ちなみに、人間の大人の血液1ℓには約9gの塩分が含まれています。

 

>『【獣医師も注目】腸内環境より大事だった「排泄力」という考え方

 

 

犬の体内で塩分はどのようにいているのか

 

ここで言う塩分とは、塩化ナトリウム(食塩)のことではありません。犬の体にとって必要な塩分とは、ナトリウムやカリウムなどのミネラルを含んだ天然塩のことです。

 

犬の体内で塩分――ナトリウムとカリウムは、次のような働きを担っています。

 

  • 血液の浸透圧を調節する
  • 体内の水分バランスを調節する
  • 神経伝達を正常化する
  • 糖分やアミノ酸など体に必要な栄養素の吸収を促進する

 

ナトリウムとカリウムが体内でどのように作用しているのかは、少々ややこしいのでここでは割愛しますが、生命維持活動に直結していることは疑いようがありません。

 

犬が塩分不足になった時の症状

 

犬が塩分不足に陥ると、次のような症状が体に表れるようになります。

 

  • 元気がなくなり、いつもだるそうにしている
  • 原因不明の嘔吐や下痢をするようになる
  • 全身あるいは体の一部が痙攣することがある
  • ふらつくようになる

 

さらに塩分不足の状態が長引くと、次のような症状が見られるようになります。

 

  • 尿の色が濃くなり、シュウ酸カルシウム結石が作られやすくなる
  • 腎臓の数値が悪化し始める
  • ちょっとした下痢や嘔吐をした後、動けなくなるほどぐったりする

 

上記のような症状が見られるようになると、さすがに飼い主さんは愛犬を動物病院に連れていきますよね。しかし、厄介なのは別の病気が疑われると、塩分不足の発見が遅れることです。

 

  • 体のふらつきがひどくなるせいで、運動障害や椎間板の疾患に見えてしまう
  • 下痢や嘔吐が酷くなるため、消化器系の疾患に見えてしまう
  • 腎臓の数値が上昇するため、腎臓病に見えてしまう

 

塩分不足によって腎臓の数値が悪化し、腎機能がダメージを受けた結果、本物の腎臓病に移行することもあります。

 

 

犬に必要な1日の塩分摂取量

 

愛犬のご飯を手作りしている場合必ず適切な塩分を加える必要があります間違っても「塩分は少ない方が体に良いのでは…」などと考えないでください。

 

アメリカ国立科学アカデミーが発行している「犬の栄養要求量」によると、1日あたりの成犬の塩分要求量は体重1kgに対し0.242gです。(成長期の子犬は0.484g

 

体重5kgの成犬だと1.21g体重10kgの成犬だと2.42gですね。

 

天然塩(あら塩)小さじ1/2杯が約2.5gですから、体重5kgの犬だと2日分の塩分量体重10kgの犬だと1日分の塩分量です。

 

ただし気をつけなければいけないのは、この塩分要求量はあくまでも「最低ライン」です。つまり、これより少ないと明らかな塩分不足に陥ってしまいますよ、という量なんですね。

 

となると、実際に必要な塩分量は、上記の塩分要求量より多めであることが望ましいと考えられます。

 

ズバリ〇〇gですと断言しないのは、犬の体調や体質によって最適な塩分量が違うからです。実際の塩分量は愛犬の体調や血液検査の結果を参考に、調整していくのが最も理想的といえるでしょう。

 

アルブミン値を改善させたくて手作りご飯にしたのに、塩分不足のせいで体の低タンパク状態から抜け出せなかったケースがあります。腎臓や心臓にトラブルがあり、意図的に塩分を控えるよう指導されている場合を除き、塩分量を増やすことでアルブミンの数値が改善するかもしれません。また、日頃から腸を温める食事をしっかり与え続けることがとても重要です。

 

手作りご飯にしたのにアルブミン値が改善しないとがっかりする前に、塩分の量が適正かを確認してみましょう。

 

アルブミン低下と食事についてはこちらの記事で詳しく説明しています。

犬のアルブミン低下を食事で改善したい飼い主様が急増!

 

愛犬の塩分不足のサインを見逃さないで!

 

愛犬が散歩の途中で他所の犬のオシッコをなめようとする、気づくと土・壁・コンクリートをなめている、自分の四肢や陰部をやたらとなめる飼い主さんの足の裏や手のひらをしつこくなめる――これらはすべて塩分不足のサインです。

 

私たちはつい人間的な感覚で犬のご飯を作ることがあります。しかし、人間と犬は別の生き物。犬が健康に生きるために必要な塩分量は、塩分取りすぎでも塩分控えめでもありません。

 

>『【犬の手作りご飯】ミネラル豊富な質の良い塩分を選んでいますか?

 

今後の愛犬の健康にお役立て頂ければ幸いです。

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この記事を書いた人

坂田剛

これまでに6,000人以上の飼い主様からご相談をいただき、現在も日々ご相談をお受けしています。下痢・軟便・アルブミン低下など、繰り返す不調の多くは「原因の見極め」で方向性が変わります。ご相談はすべて、坂田が直接対応しています。今の状態を一緒に整理し、今日からできる具体的な対策をお伝えしています。

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