【犬の散歩の必要性】下痢・便秘の改善に不可欠な理由
犬にとって散歩は絶対に必要なもの……と頭では理解していても、ついおざなりになっていませんか?
「うちは小型犬だから必要ない」
「月に一回はアウトドアに連れ出しているので毎日はしたことない」
「うちの子は家の中が好きなので…」
愛犬を毎日散歩させない飼い主さんの言い分は、おおむね「散歩をさせなくても問題ない」という方向に集約していくのでしょう。
飼い主さんそれぞれにいろいろな事情があることは、同じ現代人として理解できなくもありません。しかし、散歩をしないことが愛犬の健康寿命を少しずつ削っているとしたら?
目次
犬に散歩が必要な理由|外の世界を動き回りたい本能
犬という生き物にとって、外の世界で行動することは「本能」そのものといえるでしょう。
いくら生まれた時から室内犬として育てられていても、この本能はそう簡単に変えられるものではありません。
片手で簡単に持ち上げられる極小サイズのチワワも、テディベアのぬいぐるみのように可愛らしいトイプードルも、本能的に外での活動を望んでいます。
これは狼によく似た風貌のシベリアンハスキーや、狩猟犬として現役で活躍している紀州犬などの、野性味を感じさせる犬が持ち合わせている本能とルーツは同じ。
ウソだと思ったら、試しに愛犬の口の中をのぞいてみてください。フリルのついた洋服が良く似合っているティーカッププードルであろうと、基本的な歯の構造と本数は、野性味を強く残している犬種と同じです。
肉を引き裂くための鋭い犬歯があり、奥歯はギザギザしてのんびり食べ物を咀嚼する作りになっていません。
そう、可愛らしい小型犬の見た目はしていても、中身は狼をルーツに持つ「犬」そのものなんですね。
口の中や胃腸が今もご先祖である狼に近い構造をしているのに、「外で走り回る」という本能だけが都合よく欠落するものでしょうか?
私たち人間は、つい都合の良いように犬を解釈しようとしてしまいがちです。しかし、犬という生き物の中には、太古から受け継がれている本能が眠っていることを、決して忘れるべきではありません。
(犬の先祖は狼だけではなくジャッカルやコヨーテ、ディンゴが混ざっているのではないかという説もありますが、いずれも獰猛なほぼ肉食獣のため、このあたりの論議はとりあえず割愛します)
犬の散歩についてはこちらの記事でも詳しく説明しています。
>『犬の散歩は食前食後を間違えると腸内環境を崩すので要注意!』
犬に散歩が必要な理由|運動不足解消・ストレス発散・社会性の向上
見た目が可愛かろうが野性的であろうが、犬が犬である限り、外の世界で動き回ることには重要な意味があります。
その理由は大きく分けると次の三つです。
- 運動不足を解消する
- 精神的なストレスを発散する
- 人間社会で暮らす犬としての社会性を向上させる
犬は散歩がなぜ好きなのか、犬は散歩しないとどうなるのかを、一度じっくり考えてみましょう。
犬の運動不足を解消し健康な体をつくる
運動不足を解消するという目的は、犬に散歩が必要な理由として、真っ先に思い浮かぶはずです。
家の中を自由にさせているから、うちの犬は散歩に連れ出さなくても運動不足にならない――と考える飼い主さんもいますが、果たしてそうでしょうか?
犬は外の世界に出たとたん、舗装された道路だけではなく草地、石だらけの道、土の上といったように、様々な形状の地面を歩くことになります。
違う感触の地面を歩くことで、犬は無意識に体のいろいろな部分の筋肉を使うことになるでしょう。家の中だけで過ごしていたのでは、経験することができません。
また、ちょっとした坂道を上がったり下りたりすることも、全身の筋肉に刺激を与えることになります。家の中では味わえない変化があるからこそ、犬の全身の筋肉は総動員されることになるわけですね。
このマルチな刺激こそが犬の運動不足を解消し、健康な体をつくりあげるために必要なのです。
犬の本能的な欲求を満たすことが精神的なストレス発散につながる
運動不足を解消するだけなら、百歩譲って家の中や庭を駆使することでも、ある程度はなんとかなるかもしれません。
しかし、犬の本能的な欲求を満たせるだけの精神的なストレス解消には、やはり外に連れ出すことが必要です。
仮に毎日同じルートの散歩コースしか歩かなかったとしても、外界である以上、毎回同じ環境にはなりませんよね。
良く晴れた日もあれば、雨が降っていることもあるでしょう。強い風が吹くこともあれば、微風に乗って花の香りや悪臭がただよってくることも…。
また、通り過ぎていく車や自転車も刻々と変化しますし、通りすがりの人や犬も日替わりになるはずです。
犬の精神を健全に保つには、この「予想することのできない変化」がなによりも必要。
室温と湿度が一定に保たれている空調の効いた室内は、犬の体調管理がしやすいことは間違いありません。
しかし、本能が要求する外界からの刺激を与えてやることはできないのです。
犬が人間社会で幸せに暮らすには積み重ねていく社会性の向上が必要
家の中ではいい子なのに、外に出たとたんに誰彼かまわず吠えたててしまう――。
こういった犬は、家の中で過ごす時間が長すぎるせいで、必要な社会性が育っていません。
うちの子はドッグランに連れていかないし、犬友と遊ばせる予定もないから問題ない、と考える飼い主さんもいるようですが、ここには大きな考え違いが存在しています。
室内や庭でほとんどの時間を過ごしている犬が外に出たとたん大騒ぎするのは、外界に存在するありとあらゆる見知らぬ何かに怯えているからです。
聞きなれない音やにおい、突然近づいてくる自動車や自転車、見知らぬ人や犬が怖くて仕方ないからこそ、吠えたり騒いだりしてしまうんですね。
本来、犬は子犬の頃から定期的に外に出ることで、「向こうから来る自転車は自分に何も悪さをしない」ことを学びます。他所の犬と出会っても、きちんと犬としての挨拶ができれば、何も問題はない――こういったことが人間社会における犬の適正な社会化です。
犬の社会化はコツコツ積み重ねていくものであり、ある日突然「さぁ、この犬と仲良くしなさい、知らない人だけど喜んでシッポを振りなさい」と命令されてできるものではありません。
外の世界――知らないニオイ・感触・人・動物に興奮する犬は、外界へ連れ出すたびに恐怖を味わうことになるでしょう。それが犬の精神衛生によくないことは、誰にでも想像がつくのではないでしょうか。
愛犬の健全な精神を守るためには、外界に対する適切な慣れが必要。だからこそ、健康長寿を実現するためには、犬の適正な社会化が欠かせないのです。
犬に散歩が必要な理由|下痢や便秘など排泄の改善
いろいろな地面の上を歩くことにより、犬の全身の筋肉は刺激を受けて血行が改善します。すると、当然ながらお腹の血行も良くなるため、胃腸の動きが活性化することになるでしょう。
その結果、腸の蠕動運動が正常化されることから、下痢の改善や便秘解消のためには散歩が欠かせないのです。(蠕動運動/消化管壁にある平滑筋のリズミカルな収縮運動のこと)
犬を散歩させないと蠕動運動が改善されない理由
歩いたり走ったりするだけで腸の蠕動運動が促進されるなら、家の中や庭で運動させればいいのでは?と思われたかたもいるでしょう。
しかし、事はそう単純ではありません。
なぜなら、腸の蠕動運動は副交感神経によって強くなり、交感神経によって抑制されているからです。
簡単に言ってしまえば、なんらかの精神的なストレスによって神経伝達物質が過剰に分泌されてしまうと、副交感神経の働きが強くなり、犬の消化管で腸粘膜を刺激する物質が必要以上に増えすぎてしまいます。
すると腸の蠕動運動が強まり過ぎてしまうため、その結果として下痢が引き起こされてしまうんですね。
反対に、運動不足によって腸の蠕動運動が鈍くなっていると、腸内の消化物がなかなか肛門にまで送られません。
すると大腸内で必要以上に便の水分が吸収されてしまうため、カチカチ便となっていつまでも滞留することになるのです。
犬を散歩させないことは「運動不足」や「精神的ストレス」の原因になるのは前述した通り。要するに、犬の散歩不足は腸の蠕動運動正常化の妨げになる、というわけですね。
犬のストレスと愛情表現についてはこちらの記事でも詳しく説明しています。
>『犬が人の足を舐める理由とは?愛情表現・ストレスなどの場合も』
愛犬が散歩中に何度も下痢をするのは悪いことではない
愛犬の下痢に悩む飼い主さんにとって、散歩は何度も下痢をする愛犬を見なければいけない辛い時間と感じるかもしれません。
しかし、下痢をしているということは、その犬の体内に「なんとしてでも排出しなければいけない老廃物が残っている」証拠です。
もちろん、だからといって「すべての犬は下痢をしたほうがいい」と言っているわけではありません。
下痢で苦しんでいるワンちゃんにとって必要なのは「体内に溜まった老廃物(毒素)を最後まで出し切ること」と「腸内環境を善玉菌優勢に改善すること」の両輪です。
そのためには、健康な犬が本来持っているはずの「腸の力」を取り戻すことが必須といえるでしょう。
そして、腸の力を取り戻すためには「健全な体と心を維持するための毎日の散歩」と「腸を内側から温める腸内環境改善のための食事」が欠かせません。
腸が本来持っているはずの力を取り戻すことこそが、健康長寿への第一歩です。
愛犬の下痢についてはこちらの記事でも詳しく説明しています。
>『下痢の改善は3つのポイントと現代の犬の生態を知る事が鍵となる。』
今後の愛犬の健康にお役立て頂ければ幸いです。
商品紹介
現時点で食欲が全くない場合は、こちらのトライアルでお試しください。
トライアルは、食べてくれるのかを試していただく為に販売しています。効果を保障するものではありません、ご理解の程宜しくお願いいたします。
原材料:乳酸菌生産物質末、米粉、山芋末、純国産100%本葛末、ラフィノースオリゴ糖、昆布末、アップルファイバー、イワシ末、葉酸、ビタミンB1,B2,B12,C,A,E,D
原産国:日本 内容量:20g(形状:粉末)
与え方:腸内リセットレシピ参照
賞味期限:開封後10日以内にお使いください。
消費量:小型犬で約4~5回分(目安)
お支払い方法:クレジット/代引き
同包物:レシピ
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先ずは、下痢を止めてはいけない理由、
肛門から下痢が出てくる理由を知ることから。
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