愛犬が突然下痢をした!その症状は熱中症の初期症状かもしれません

昨日までは何も問題なかったのに、今日いきなり下痢(軟便)をした。何か変な物でも食べたのではないかと考えても、特に思い当たることがないとしたら――。それは、熱中症の初期症状かもしれません。
気温が高い時期は涼しくなってから散歩に連れ出すようにしているし、室内もしっかりエアコンで空調をきかせているからそんなはずはない!と思われるかもしれません。
しかし、可能性は十分にあります。というのも、犬の体内にこもってしまった熱がジワジワと悪さをし、体調不良を引き起こすことは珍しくないからです。
目次
熱中症の初期段階で犬が下痢や嘔吐をする理由
体調や食欲はいつもとあまり変わらないのに、突然便が緩くなった、あるいは何の前触れもなく突然嘔吐をしたとき、なかなか熱中症とは結びつけて考えませんよね。
犬の熱中症といえば、よだれをダラダラ垂らして荒い呼吸を繰り返す、痙攣を起こして倒れる、体温が40℃以上に急上昇するといった症状を思い浮かべるかたが多いのではないでしょうか。
これらは中度~重度熱中症の症状。食欲はあるのに軟便が続くなどの初期段階の軽度熱中症は、犬の元気や食欲が普段とあまり変わらないことから見落としやすいのです。
ではなぜ熱中症の初期段階で犬が下痢や軟便、あるいは嘔吐をするのでしょうか。その理由は、体の中に熱がこもってしまったことにより、体内に炎症物質サイトカインが増えてしまうからなんですね。
すると軽度の脱水を起こして血液が通常時より濃くなってしまい、そのせいで腸の働きに悪影響を与えてしまうのです。(※サイトカイン/主に免疫系細胞から分泌されるタンパク質で、免疫系や炎症に関係した分子が多く含まれている)
>『犬の下痢の原因を解説!もしアルブミンが低下していたら要注意!』

愛犬に軽度熱中症の症状がみられたときは
体内に熱がこもっていることで下痢や軟便を繰り返しているとしたら、下痢止めや整腸剤を飲ませたところで状態はなかなか回復しません。
なぜなら、犬の体に熱がこもってしまう生活様式を改善しないかぎり、下痢や軟便の原因を取り除くことができないからです。
もしも愛犬に初期段階の熱中症と思しき下痢や軟便の症状がみられたら、次のことに留意してまずは体調を整えるようにしましょう。
室温と湿度を犬仕様に調節する
エアコンをつけていても、犬にとって快適な室温と湿度に設定されているとは限りません。飼い主にとっては快適な空間になっていても、犬にとっては「まだ暑い」と感じている可能性があります。
環境省では夏場の室温の目安を28℃としていますが、正直なところこの室温では犬には暑すぎます。長頭犬種と中頭犬種は室温25℃前後、短頭犬種は23℃前後あたりを目安とし、湿度は60%以下になるように調節しましょう。
電気代がかかるから…、とエアコンの設定温度を下げることを躊躇されるかもしれませんが、愛犬が熱中症で倒れてしまった場合の治療費は、軽く電気代を上回ることになるでしょう。
なにより、大切な愛犬の命と健康を守るためのコストです。物価高のいま節約はとても大切なことですが、ここは節約すべきところではありません。
水分摂取量を意識的に増やす
犬が暑さでハァハァして体温を下げようとすれば、ハァハァした分だけ体内の水分は失われていきます。
気づいたら脱水を起こしかけていた…、という事態にならないよう、気温が高い時期はいつも以上にしっかり水分を摂取させるように心がけましょう。
いつでも好きなだけ新鮮な水が飲めるようにしておくのはもちろんのこと、オヤツはドライタイプではなく水分の多いものを与える、食事の水分量を増やすなど、意識的に水分摂取量を増やすことが大切です。

愛犬が快適に過ごせる生活環境+腸が元気を取り戻す食事
愛犬の下痢や軟便の原因が熱中症の初期症状かもしれないと感じたら、まずは犬の体内に熱がこもらないように生活環境を整えることから始めましょう。
そのうえで、傷んでしまった腸を元気にする食事を心がけることが、体調不良からの回復を早めてくれるはずです。
犬の腸内には免疫細胞の約7割が存在しています。初期の熱中症が原因で腸内環境が悪化すれば免疫力の低下は避けられず、対策をとらないまま放置してしまうと様々な病気の原因になりかねません。
「下痢をしたら下痢止めを飲ませればいい」と安易に考えていると、愛犬の体に大きなダメージを与えている原因をいつまでも見逃すことになるでしょう。
犬が下痢や軟便をしたとき、そこには必ずなんらかの理由があります。「なぜだろう?」と考えることが、愛犬の健康と命を守ることにつながるのです。
>『下痢止を飲むようになって下痢が酷くなったのは何故ですか?』
今後の愛犬の健康にお役立て頂ければ幸いです。

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