下痢が酷くなった原因よりも下痢になった理由が大事。

今回のコーギーちゃんは、元々お腹が弱く緩い便をすることが多かったようです。これまで数年間、下痢になったら下痢止で止め、というサイクルで今日まで過ごしてきましたが、回数が増え、薬を飲ませても、全く止まらない状態になってしまったということです。

一見、薬の飲ませてきた事に大きな原因があるかのように思われますが、確かに酷くなった原因かも知れませんが、それ以前に大きな原因をそのままにして過ごしてきた事自体が今回の大きな原因です。

下痢は絶対に甘く見ては行けません。対処一つで今後の愛犬の健康を損ねてしまう可能性が高いので是非、参考にしていただければ嬉しく思います。

コーギーの下痢が下痢止では止まらなくなりました。

10歳になるコーギーを飼っています。この子は小さい頃からお腹が弱くよく緩い便をしていました。少し緩くなるとその度に病院で薬をもらって治してもらっていました。

下痢になる間隔は様々で季節の変わり目や、お盆、正月など人がたくさん来る時、雨に日、シャンプーした後に下痢をするように思います。でも食欲と元気は旺盛で全く落ちることはありませんでした。毛艶もよく年齢の割には若く見られているくらいです。

でも段々と歳を重ねるにつれ下痢になる頻度が多くなってきて今では1週間に1回の頻度になってきました。念の為にかかりつけの病院で診察してもらい血液検査もしてもらいましたが少し肝臓の数値が高い程度で他に悪い所はありませんでした。

エコー検査もしてもらいましたが、少し白っぽく炎症が見られると言われましたが、この程度であればこのまま様子を見て良いとのことで特に問題ありませんでした。

ただ回数が多くなってきているので薬をもらい下痢をした時に下痢止を飲ませる感じで様子を伺って行くことになりました。それから1ヶ月ほど様子を見ていましたが、やはり1週間に1回の頻度は変わらず病院に行き相談しました。

コーギーの下痢が止まらず病院に相談しました。すると・・

すると「1週間、毎日飲ませてください」と言われ整腸剤と抗生剤をもらい3種類の薬を飲ませて観察することになりました。すると飲ませ続けて3日目から徐々に水状になってきて1週間後には水下痢になってしまいました。

すぐに病院に行き相談しましたが、「更に増やしてみましょう、そして1日絶食させてください」と言われました。薬を増やすのは特に問題ありませんでしたが、絶食はとても無理でした。食べることだけは大好きで毎回楽しみにしている子なので朝一食外しただけでもとても大変で私が根負けしてしまいました。

コーギーの下痢がどうしても止まらない、絶食しなかったことが原因？

絶食をしなかったからなのか？薬を増やしても全く治りませんでした。病院に行っても、「言われたことをやってもらわないと、」と言われ、食事の回数を増やし、フードをふやかしたりと色々言われましたが、何をしてもこの子も私も辛く結局、薬のみで様子を見ることにしました。

もう、この子も私も辛く不安で限界、コーギー仲間に相談したら・・

でも全く改善せず、薬だけ増えて行くだけでどんどん不安になってきました。そこで同じコーギーを飼っている犬友さんに散歩で会った時に相談して見た時にナノワンの話を聞きました。実はこのコーギーも2年前に下痢が続いてナノワンを知ってすぐに電話して相談され今もずっと食べていることを知りました。

翌日の夕方にその子と一緒にうちの子の分も作ってもらって食べさせてくれました。一瞬で食べてしまいました。友達から「私が説明するより坂田さんって方が電話に出るので直接聞いた方がいいと思うよ、」って言われたので今回ご連絡させて頂きました。

愛犬の下痢に悩んだら知ってほしいことがあります。

＞『下痢の改善は3つのポイントと現代の犬の生態を知る事が鍵となる。』

おそらく犬の下痢の原因を知っている人はいないと思います

今回のコーギーちゃんの大元の原因は腸の冷えです。お話の中でも言われていましたが、それは全て原因ではないんです。【季節の変わり目】【人が来る、雨の日】この2つは全てストレスです。よく病院でも言われる言葉でもありますね。季節の変わり目もよく原因として言われます。

問題は、ストレスがかかるとなぜ、下痢をしてしまうのか？をしっかり把握しないと改善させてあげることはできないと思っています。

それはストレスが体内に及ぼす影響を知らないので、薬が出ても何の疑いもなく不安もなく飲ませてしまうからです。殆どの方は飲ませても止まらなくなってから不安になり疑い始めます。こうなると最後は八方塞がりになり手立てがなくなってしまいます。

それもこれも下痢自体の意味を知らなかっただけでここまで愛犬を追い込んでしまうのです。薬は治すのではなく症状を抑えるものです。そして【元々お腹が弱い】は、これはワクチン等で冷れてきた犬達から生まれてきた子孫になるので元々冷えて生まれてきていたのです。人間でもワクチンが入ってきてから低体温症が増え、生活習慣病が増えました。これも冷えです。

ストレスは一瞬で腸を冷やします。

季節の変わり目によるストレスで腸が冷えてしまうのは、皆さんが飼われている犬の大半が洋犬だからです。洋犬は遺伝的に四季を知りませんので季節の変わり目になるとストレスが大きくかかり一気に腸を冷やしてしまいます。

人間でも似たようにストレスがかかる時があります。緊張です。初めての面接や大勢の人が見ている目で設営や話をした時に均等してお腹、胃が痛くなる事があります。これもストレスによる冷えです。なので温かい飲み物を飲むと落ち着いてきます。人が来たり、雨や雷や台風や地震なども同じです。ストレスによって一気に冷れてしまいます。

犬の腸の冷えについてはこちらの記事で詳しく説明しています。

＞『犬の腸を冷やす強烈な原因と解決策を解説』

まだまだストレスのかかる事はたくさんありますが、これらのストレスによって冷やされ続けていくと徐々にお尻から排泄できなくなって行くのです。ストレスだけでもこれだけ冷やされてしまう中、冷えて生まれてきているにも関わらず更に薬で止めようとしますので、更に冷やされてしまうのです。

これだけ冷やされることで、お尻からゴミや老廃物を排泄出来なくなり、ゴミや老廃物の隙間からしか排泄出来ない水分や粘膜、粘液を多く含んだ物がお尻から出てきているだけなんです。

今回のコーギーちゃんが徐々に薬が効かなくなり、最後は増やしても全く止まらなくってしまった理由が分かるではないかと思います。犬の下痢は飼い主に送られた愛犬からのSOSのサインなのです。このサインは、【冷えてお尻からゴミを排泄出来ないよ～】という意味です。

自身の力で回復させるためには、いきなり薬で止めるのではなく、冷えた腸をしっかり温め直し、スムーズにお尻から日頃のゴミや蓄積している老廃物を排泄させて行くことがとても大切です。

薬は必要な時は必要です。ただ薬は妙薬にもなりますが劇薬になります。なるべくならこの子自身の力で回復させてあげたいですね。出来るだけの事をして、そでもダメであればその時に薬に頼っても遅くはないのではないでしょうか。

＞『愛犬が軟便をし始めたら食事の見直しのサインです』を併せてご覧ください。

今後の愛犬の健康にお役立て頂ければ幸いです。