愛犬が捻挫したっぽい!とりあえず歩けるけど様子見してもいいの?
愛犬が元気よくソファーからジャンプしたら、その直後から足を引きずって歩いているような…。とりあえず骨は折れてなさそうだし、様子見することに。ところが翌日になってもびっこをひいています。心配になって動物病院を受診したら『捻挫(ねんざ)』と診断され、ホッとしました。
骨折ではなかったと安堵する気持ちは、わからなくもありません。しかし、犬の捻挫を軽く考えるのは絶対にNG!というのも、捻挫の程度によっては意外なことに、骨折より完治までの時間がかかることもあるからです。
目次
犬の捻挫は単に足をひねっただけじゃない!その正体は靭帯や軟骨の損傷
ある意味、骨折はわかりやすいですよね。読んで字のごとく骨が折れているわけですから。しかし、捻挫はよく聞く言葉ではあるものの、意外にどういう状態になっているかがわかりにくいと思いませんか?
犬の捻挫とは、なんらかの原因で関節と関節をつないでる靭帯や、関節の動きをサポートする軟骨などに傷がついてしまった状態です。関節と関節をつなぐ靭帯が可動範囲を超えて引き延ばされてしまったり、衝撃によって軟骨が損傷しているわけですね。
もちろん一口に捻挫といっても、どの程度損傷したかにより、深刻さの度合いは変わってきます。まずは捻挫の状態を軽度・中度・重度に分けて考えてみましょう。
(※靭帯/コラーゲンと弾性線維の両方を含む結合組織で構成された丈夫な線維の束)
- 犬の軽度の捻挫とは……靭帯の一部が少し裂けてはいるが断裂まではしていないため、関節を動かす機能そのものは失われていない状態。
- 犬の中度の捻挫とは……靭帯の一部が断裂しているが、かろうじて関節を動かす機能は残っている状態。
- 犬の重度の捻挫とは……靭帯が断裂していて関節を動かす機能が失われている。またはかろうじて靭帯はギリギリつながってはいるものの、関節を動かせるほどの機能は残っていない状態。
捻挫という言葉には、骨折ほど重症ではないイメージがありますよね。しかし、それはあくまでも軽度捻挫の話です。
中度ともなれば完治までにはそれなりに時間を要しますし、重度に至っては単純骨折(閉鎖骨折)より完治までに時間がかかることも珍しくありません。
愛犬が捻挫したかもしれないと感じたら、その後の歩き方や動作全般をしっかり観察しましょう。「捻挫でしょ?そのうち治るよ」などと気楽に考えて放置していたら、どんどん悪化してついには靭帯が断裂してしまった――こんなことになったら、元も子もありません。
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犬の捻挫は特別な場所ではなく日常生活の中で起こるもの
犬がケガをするのは、アウトドアや旅行のような特別な時に限った話ではありません。むしろ、普段の何気なく暮らしている日常生活の中でこそ起きるものなんです。
犬が捻挫するのはこんなとき:転倒・スリップ・つまずく
日常生活の中で犬が転倒・スリップ・つまずきなどで捻挫をしてしまうのは、次のような状況です。
- 室内でボール遊びをしていたときに、急な方向転換をしたせいでよろけた。
- 何かに興奮し、部屋の中を全力疾走していたときに勢い余って転んだ。
- フローリングの上を歩いているときスリップした。
- 部屋と部屋の段差に足をひっかけてつまずいた。
家の中は滑りやすいフローリングの床だけではなく、家具・家電など犬にとっての障害物がたくさんある場所です。
もちろん、ドッグランなどのフィールドを走らせている時に、転んで捻挫をすることもあるでしょう。しかし、実のところ犬が捻挫をしてしまう一番の状況は、珍しくもなんともない、日常生活をしている家の中なのです。
犬が捻挫するのはこんなとき:ジャンプ・落下
何気ない日常生活の中で犬が捻挫してしまう状況は、転倒やスリップだけではありません。小型犬から大型犬まで、高いところからジャンプをする、あるいはどこかから落下することも、犬が捻挫してしまう原因です。
- 愛犬を抱っこしていたら、不意に飛び降りてしまった。
- 日常的にソファーに飛び乗ったり飛び降りたりしていた。
- 外出する時はいつも自力で車に飛び乗ったり飛び降りたりしていた。
- 子どもが犬を抱っこしている時に落としてしまった。
- ボールやフリスビーを空中キャッチしようとジャンプし、着地に失敗した。
近年は飼育されている犬のうち、小型犬が7割以上を占めています。犬の体格が小さいので、比較的小さなお子さんでも抱っこできてしまいますが、これが犬を落下させてしまう事故につながりやすいのです。
小さな子どもとはいえ、立って抱っこしていればそれなりの高さになります。超小型犬や小型犬の骨格は華奢なので、たとえ30~40cm程度の高さから落ちたとしても、場合によっては深刻なダメージになることも。
ましてやそれが大人ともなれば、犬は1メートル以上の高さから落ちることになります。飼い主さんとしては落とすつもりはなかったとしても、犬が何に反応して不意に腕から抜け出そうとするかはわかりません。
また、大型犬にとってソファーはたいした高さではありませんが、その上から勢いよく飛び降りたとき関節にかかる負担と衝撃は、体重の数倍に達することもあります。
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犬が捻挫したときにみせる行動や症状
犬が捻挫したときの行動や症状には、次のようなものがあります。何かおかしいと感じたら、迷わず動物病院を受診してケガの状態をしっかり判断してもらいましょう。
- 足を引きずるようにして歩いている。(びっこをひいている)
- 痛みがあるとおぼしき足を地面につけないように行動している。
- 座ったまま、あるいは伏せたままの姿勢で、いつものように動こうとしない。
- 寒くないはずなのに小刻みに震えている。
- 捻挫したとおぼしき足の一部が腫れていて、触ると熱をもっている。
- 捻挫したとおぼしき足を触ろうとすると嫌がる。
- 捻挫したとおぼしき足を触ろうとすると唸ったり牙を見せて拒絶する。
軽度の捻挫であれば、転倒やスリップの直後は足をひきずっていても、少しすると普通に歩けるようになるはずです。もしも翌日になってもびっこをひいているようなら、見た目には腫れがなくてもひねってしまった足の一部えんしょうwに炎症がおきているのかもしれません。
改善の兆しが見えない場合は、あまり長い時間様子見をしているよりは、早めにかかりつけの動物病院を受診して捻挫の程度を判断してもらったほうが安心です。
愛犬が捻挫したときの応急処置と対処方法
もしも愛犬が中度~重度の捻挫をしていそうな時は、様子見などせずすぐにかかりつけの動物病院へ直行してください。治療開始が遅れれば遅れるほど、完治までの時間が長くなる可能性が高くなってしまうからです。
とはいえ、「ちょっとひねったかな?」くらいの軽い捻挫であれば、動物病院に行かずとも自宅でできる対処法はあります。
また、本当は動物病院に連れていきたいけれど、すでに病院が閉まっている時間帯だったり、運悪く病院の休院日にあたってしまうこともありますよね。そんな時は、自宅でできる範囲の応急処置をしたうえで、病院が開いたらすぐに受診することが大事です。
犬が捻挫したときの対処と応急処置:とにかく安静にさせる
当たり前のことですが、愛犬が捻挫をしたときは出来るだけ足を使わせないことが大切です。捻挫した日から二日程度安静にさせることができれば、回復をかなり促すことができるでしょう。
とはいえ、元気いっぱいの犬を安静にさせることは、けっこう大変だったりします。静かにさせておきたいのにびっこをひきながら動き回ってしまうときは、ケージやクレートなどを活用し、たとえ短時間でも安静にする時間を作るようにすることが大切です。
軽度の捻挫であれば、安静にさせることで多くは快方に向かうはず。とはいえ、いつも通りに歩き始めても数日間は激しい運動を避けるに越したことはありません。
犬が捻挫したときの対処と応急処置:患部を冷やす
ここからは応急処置の方法についてご紹介します。
捻挫したとおぼしき足が腫れていたら、炎症が起きているため犬はかなりの痛みを感じているはずです。そこで、痛みと炎症を抑えるためにも、まずは患部を冷やしましょう。
氷のうがあれば一番ですが、ない場合は保冷剤などでも代用できます。ただし、冷やしすぎには十分に注意してください。冷やしすぎはかえって捻挫を悪化させてしまうおそれがあるため、連続して冷やすのは10分程度が限度です。
10分くらい患部を冷やしたら、その後2時間程度は冷やさずに安静にさせてください。その後まだ患部が腫れて熱を持っているようなら、もう一度10分程度冷やし、また2時間は様子を見ます。
このサイクルを3回程度繰り返しても腫れがひかないとしたら、捻挫の度合いは間違いなく軽くありません。動物病院が開き次第、愛犬を連れて受診したほうがよいでしょう。
犬が捻挫したときの対処と応急処置:弾性包帯を使った圧迫
愛犬が捻挫した足にかなりの痛みを感じているようなら、患部を圧迫するようにして包帯を巻くことで、一時的に血流量を減らすことができます。これにより、炎症を抑えることができるため、一時しのぎではありますが痛みを軽減させることができるかもしれません。
ただし、包帯を強く巻きすぎてしまうとかえって痛みが強くなりますので、愛犬の様子をみながら加減する必要があります。また、用いるのは弾性包帯一択。ストレッチ性のない包帯(引っ張っても伸び縮みしないタイプ)は使わないでください。
犬が捻挫したときの対処と応急処置:患部を心臓より高い位置に持ち上げる
捻挫した愛犬の足を心臓より高い位置にあげて、ある程度の時間固定できると、一時的に血流量を減らすことによって炎症と痛みを抑えることができる可能性があります。
ただし、この方法はあくまでも捻挫した犬の足を、あまり不自然ではない状態で上げられるときにのみ有効です。足をあげようとするあまり、犬にとって無理な体勢をとらせれば、強いストレスを与えるだけの苦行になってしまいます。
いずれにしろ、この応急処置を行う場合は犬が足を上げている間は、必ず飼い主さんがそばにつきそっていることが大事です。
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一番大切なのは犬が捻挫しにくい住環境を作ること
愛犬の捻挫は、不慮の事故であることは間違いありません。しかし、だからといって「仕方ない」で済ませるわけにはいきませんよね。
犬の捻挫は日常生活の中で起きてしまう可能性が高いわけですから、飼い主としてできる対策はいくつもあるはずです。
- フローリングの床に滑り止め効果の高いマットを敷き詰める。
- ソファーをロータイプに変更する。
- 子どもに犬を抱っこさせるときは、座った状態のみを徹底させる。
- 家の中でボール遊びをするときは、すぐ近くにしかボールを投げない。
愛犬がケガをしてから、「あの時あれさえしなければ、こんなことにはならなかったのに…」と後悔しても、時間を巻き戻すことはできません。
備えあれば患いなし(そなえあればうれいなし)――犬と楽しく暮らすうえで、絶対に欠かすことのできないことわざです。
>『愛犬を大切な家族の一員にする為の絶対条件とは?ここに大きな秘が・・・』
今後の愛犬の健康にお役立て頂ければ幸いです。
商品紹介
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原産国:日本 内容量:20g(形状:粉末)
与え方:腸内リセットレシピ参照
賞味期限:開封後10日以内にお使いください。
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