愛犬の洋服を選ぶポイントは?デザインは大事だけど生地はもっと重要

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犬の洋服といえば、その昔は「犬に洋服を着せるなんて人形じゃあるまいし」と飼い主の自己満足だと非難されたこともありました。

 

しかし、いまや犬に洋服を着せたほうがよい理由はかなり周知されています。もちろん、飼い主の自己満足だけで洋服を着せられている犬がいるのは事実ですが…。

 

さて、そんな犬の洋服ですが、いまやデザインも色も人間顔負けの時代です。しかし、飼い主の好みだけで選んでしまうのはNG。デザインは大事ですが、その前にこだわるべきは生地の種類です。

愛犬の洋服を正しく選ぶためのポイント

 

当たり前のことですが、犬が着ている洋服は飼い主が選んだものです。犬が「これを着たい!」とおねだりするわけではありません。ということは、犬が快適な洋服を着られているかは、すべて飼い主さんの選択にかかっているわけです。

 

デザインや色に関しては、飼い主さんそれぞれの好みがあることでしょう。しかし、最低限おさえておくべき犬の洋服に求められる条件は同じです。

 

ポイントサイズやカッティングが愛犬の体型に合っている

ものすごく当たり前のことですが、洋服のサイズやカッティングが愛犬の体型に合っているかは重要なポイントです。「当たり前も何も、そんなの普通のことでしょう?」と思われたかたもいるとは思いますが、実際のところはそうもいかないような…。

 

というのも、首が太い細い、あるいは胴が長い短い等々、同じ体重だったとしても犬種によって体型にはかなりの違いがあるからです。

 

もちろん、すべての洋服をオーダーメイドすれば愛犬の体型にぴったりの洋服を着せられます。しかし、オーダーメイドの洋服はそれなりに費用がかかることがほとんど。経済的な面を考えたら、そうそう枚数を揃えることは難しいですよね。

 

となると、既製品の中でお買得な洋服を選びたいところですが、いかんせん愛犬の体型には微妙に合わないことが多いのです。首回りが緩すぎたり、胴が長すぎたりと、ここはいいのにこっちがダメ、ということは珍しくありません。

 

既製品は基本的に人気犬種の体型で作られていることが多いため、珍しい犬種の飼い主さんが愛犬の体型に合う既製品の洋服を見つけるのは、なかなかに至難の業だったりします。

 

だからこそ、「ちょっとぐらいなら…」と微妙に愛犬の体型に合わない洋服を買ってしまったりするわけですが、やはりその選択はおすすめできません。

 

なぜなら、愛犬の体型に対して小さすぎる洋服は動きにくさでストレスになりやすいだけではなく、血行不良などの原因になるからです。

 

反対に、愛犬の体型に合わない大きすぎる洋服は、前足や首が予期せぬタイミングで抜けてしまうことがあります。そのせいで関節や首を痛めてしまったら元も子もありませんよね。

 

既製品の中で愛犬の洋服を選ぶときには、首回り・胴回り・首の付け根から尾の手前までの長さを測り、愛犬の体型に合うものを選ぶことが大切です。

 

ポイントストレッチ性があって体を動かしやすい

どんなに愛犬の体型にぴったりのサイズだったとしても、ストレッチ性(伸縮性)の悪い洋服は、犬にかなりのストレスを与えてしまいます。

 

考えてみてください。飼い主さんだって、まったく伸縮性のない洋服とジャージだったら、ジャージの方が圧倒的に動きやすいですよね。これは、犬にとっての洋服も同じです。

 

犬は元気に歩いたり走ったり、伏せたり寝転んだりしたい生き物。それなのに、ストレッチ性の悪い洋服を着せられて思うように体を動かせなかったら、かなりストレスに感じることでしょう。

 

ストレッチ性の良い洋服は、愛犬が動きやすいだけではなく、着せるときにもスムーズです。ストレッチ性が悪い洋服は着せにくく、袖口に足を通そうと強引に引っ張ったら犬の関節を痛めてしまった、という笑えないケースも。

 

飼い主さんの着せやすさ、愛犬の着心地の両面から、伸縮性のある生地で作られた洋服が犬にとっての最適解なのは間違いなさそうです。

 

ポイント洗濯がしやすい+安全性を確保できるデザイン

犬の洋服は想像以上に汚れるものです。たとえお外で泥遊びをしなかったとしても、オシッコやウンチ、嘔吐などなど犬の洋服には思いのほか汚れがついてしまいます。

 

また、洋服の外側はきれいだったとしても、着せているうちに内側には抜け毛がびっしり付いていることも。だからこそ、愛犬に着せる洋服は洗濯しやすいものがベストです。

 

さらには、ボタン・ビーズ・ファスナーなどがついていると、カミカミしたがる犬は飲み込む危険性があります。噛み癖がなくても、カイカイしているときに爪で引っかけたりすることもあるでしょう。

 

スワロフスキーなどがついた特別な衣装は、撮影用としては良いですが、普段着にはむきません。愛犬が日常的に着る洋服は、洗いやすく安全性に配慮したデザインが一番です。

 

>『犬の快適な室温とは?愛犬は何度から寒いと感じるのか知っておこう

 

 

愛犬の洋服を選ぶときは生地の種類もしっかり確認しよう

 

愛犬の洋服をどれにしようか選んでいると、ついついデザインに目がいきがちです。また、なかなか既製品でフィットするものが見つけられないと、サイズが合うという理由だけで選んでしまうこともあるでしょう。

 

しかし、犬の体質によってはアレルギーの原因になってしまう生地もあります。また、どうにも着心地が良くなくてストレスの原因になることも。

 

せっかく愛犬に洋服を着せるのです。体質や着心地のことも考えたうえで、愛犬が気持ちよく過ごせる洋服を選んであげたいものですよね。

 

犬の洋服の生地:コットン

コットン(綿)100%の洋服は、ほとんどの犬が安全に着られる素材です。もちろんコットンアレルギーの犬も存在しますが、他の素材のアレルギーに比べて少数派なのは間違いありません。オーガニックコットンであれば、より安心して着せることができます。

 

ただし、コットン100%の素材の中でもオックスフォード生地やツイル生地は伸縮性がないので犬服には向きません。ニット生地であれば伸縮性があります。

 

皮膚が敏感ではない犬であれば、コットンとポリウレタンの混紡は使い勝手が良い生地です。伸縮性に優れているのはもちろんのこと、通気性も確保できるので犬の洋服には最適な生地の一つといえるでしょう。

 

>『犬は雷が大嫌い?不安や恐怖で下痢や嘔吐をすることも…

 

犬の洋服の生地:ポリエステル

安価な犬の洋服によく使われているポリエステルは、皮膚が敏感ではない犬にとってはメリットの多い素材です。

 

  • ポリエステルの良い点:コットンに比べて早く乾く、安価
  • ポリエステルの悪い点:皮膚が敏感な犬には不向き、静電気が起きやすい

 

ポリエステルは安価なため、既製服にはよく使われている生地です。そのため、いろいろなデザインの洋服から選べるところもメリットといえるでしょう。

 

愛犬がアレルギー体質ではないのであれば、良い素材であることは間違いありません。少しでも静電気を抑えるなら、コットンとポリエステルの混紡を選ぶという方法もあります。

 

犬の洋服の生地:ウール

ウール100%の生地で作られた犬服は、皮膚が敏感な犬も着やすい素材です。ただし、ウールそのものにアレルギーがある場合もありますので、その点には注意してください。

 

例えば、チャイニーズクレステッドドッグのヘアレスは、ウールにアレルギー反応を示すことがあります。防寒のつもりでウール100%の洋服を選んだのに、ウールアレルギーで痒みや発赤が出たら元も子もありません。

 

また、ウールは静電気が起きやすい素材のため、コットンのインナーを着せてからウール素材の洋服を重ね着させると、静電気を抑える効果が期待できます。

 

>『犬が気温差でストレス?冷えを防ぐ方法とは?

 

犬の洋服の生地:アクリ

アクリルとは、アクリロニトリルを原料とした合成繊維のことで、ウールに似た風合いが特徴です。

 

  • アクリルの良い点:洗濯機で洗える、ウールより安価
  • アクリルの悪い点:静電気が起きやすい、吸湿性が悪い

 

アクリルもウールと同様に、コットン100%のインナーを着せてから重ね着させたほうが、吸湿性が高まって愛犬はより快適に過ごせるはずです。

 

 

愛犬の洋服を着せっぱなしにしてはいけない

 

犬の洋服を着せっぱなしにするのはNG。通気性の悪さや抜け毛のせいで、皮膚病の原因になりやすいからです。

 

ぱっと見には汚れていないようでも、服の内側は抜け毛とフケがびっしり…。これではなんのために洋服を着せているのかわかりません。

 

また、寒さに弱い犬種に洋服を着せるときも、生地の素材には充分に注意してください。家の中ではコットン素材、散歩のときはウールやアクリルを重ね着させるなどすることで、静電気や皮膚の痒みを防ぐことができます。

 

犬の洋服の本来の目的は、皮膚の保護保温です。オシャレはあくまでも後からついてくるものだということを忘れずに、愛犬の洋服を選んであげましょう。

 

>『愛犬を大切な家族の一員にする為の絶対条件とは?

 

今後の愛犬の健康にお役立て頂ければ幸いです。

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この記事を書いた人

坂田剛

(株)ラクト・ラボ代表取締役。20年間健康美容業界に携わり犬達の世界が人間と同じように生活習慣病が増え始めてきたことをきっかけに15年前に犬のサプリメント販売ラクト・ラボを起業。2018年に法人化。趣味は愛犬とキャンプに行き大自然とふれあいリフレッシュすること。

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