犬が一日に何度も粘液便をする|朝は普通便なのに後半だけ粘液が出る時に確認したいこと

朝一番の便は普通だった。
ところが散歩中にもう一度しゃがみ、少し柔らかい便。
さらに数分後にまた排便姿勢を取り、最後には透明や白っぽい粘液だけが出る。
こうした「一日に何度も便をする」「最後に粘液便になる」という相談は珍しくありません。
飼い主さんとしては、朝一番の便が良いだけに、
「最初は普通なのに、なぜ何度もすると悪くなるのだろう」
と不思議に感じます。
目次
粘液は大腸から出ることがある
犬の便に見られる粘液は、大腸の粘膜から分泌されるものです。
少量で一時的であれば大きな問題ではないこともあります。
しかし、何度も排便姿勢を取る、粘液が続く、血が混ざる、回数が増えるといった場合は、大腸に刺激や炎症が起きている可能性を考えます。
なぜ最初の便だけ普通なのか
朝一番の便は、ある程度時間をかけて大腸内に留まっています。
そのため水分が吸収され、形のある便として出ることがあります。
しかし、その後短時間に何度も排便すると、まだ十分に形になっていない便や粘液が出てくることがあります。
このため、
1回目は普通便。
2回目は少し軟らかい。
3回目は粘液。
4回目は粘液と少量の血。
という経過になることがあります。
「下痢ではないから大丈夫」とは限らない
水のような下痢ではないため、飼い主さんが「下痢とは違う」と考えることもあります。
しかし、大腸のトラブルでは水様便よりも、少量の便を何度もする、しぶる、粘液が出るといった症状が目立つことがあります。
便の硬さだけではなく、回数と排便姿勢も重要です。
食事以外の要因もある
粘液便を見ると、「昨日食べたものが悪かったのかな」と考えます。
もちろん食事が影響する場合もあります。
しかし、それだけではありません。
環境変化、ストレス、食事変更、食べ慣れないもの、腸内環境の変化など、さまざまな要因があります。
何度も繰り返す場合は、寄生虫や感染症、慢性的な腸の病気なども含めて獣医師の診察が必要になることがあります。
血が少し混じった場合
何度も排便を繰り返した後、最後の粘液に鮮やかな赤い血が少し混じることがあります。
大腸や肛門付近からの出血で見られることがありますが、「少量だから必ず大丈夫」とは言えません。
特に出血が続く、量が増える、元気がない、嘔吐もある、食欲が落ちている場合には早めの受診が必要です。
飼い主さんに記録してほしいこと
粘液便が繰り返される時は、便そのものだけではなく、経過を見てください。
朝一番はどんな便だったか。
何回目から粘液が出るか。
血はあるか。
食欲はあるか。
体重は変わっていないか。
何を食べたか。
こうした情報を残しておくと、原因を考える際に非常に役立ちます。
「何度も排便する」が重要なサイン
犬の粘液便では、粘液そのものに目が行きます。
しかし実際には、
一日に何度も排便姿勢を取る
という行動の方が重要な情報になることがあります。
朝だけ普通だから大丈夫、と考えるのではなく、その後の回数や便の変化まで見てください。
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