犬のアルブミンが正常値なら安心?ギリギリ範囲内の時に考えること

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愛犬の繰り返す下痢や軟便に悩む飼い主さんにとって、アルブミンの数値は何より気になるところですよね。しかし、愛犬の体調が悪いと感じていない中で、血液検査を受けたとしたらどうでしょうか。

 

気になるのは、各項目の数値が正常範囲に入っているか否か。正常値なら、どの項目もあまり注目しないままになりそうです。

 

しかし、アルブミンの数値は愛犬の栄養状態や肝臓・腎臓の状態を示す重要な指標。正常値だからと油断していたら、徐々に体調悪化が進んでいることも…。

犬のアルブミンの正常値とされている数値には病院ごとにバラつきがある

 

愛犬が血液検査を受けたとき、各項目には正常値(または基準参考値)とされている数値が示されています。その範囲におさまっていない場合、なんらかの病気や体調不良が疑われることになるでしょう。その結果として、再検査・要治療・要観察などとなるわけですが…。

 

実は、正常値とされている数値そのものについてだけ言うなら、日本全国の動物病院で基準とされている値は一律ではありません。

 

犬の血液検査に関しては、動物病院独自ですべての項目の結果を出すところもあれば、外部検査機関に依頼するところもあります。しかし、そのいずれにおいても正常値としている数値には、多少の違いがあるんですよね。

 

たとえば、アルブミン(Alb)の値一つをとってみても、正常値(または基準参考値)とされている範囲には、次のようなバラつきがあります。

 

  • A病院 → 2.13.6g/dl
  • B病院 → 2.53.5g/dl
  • C病院 → 2.54.0g/dl
  • D病院 → 2.23.4g/dl
  • E病院 → 2.63.9g/dl

 

この数値のバラつきを見て、どのように感じたでしょうか。違うといってもコンマいくつ程度の違いだけだから、気にするほどではない?

 

確かに、数値そのものが100も違うわけではありませんから、僅差といえば僅差、誤差の範囲と言えなくもないのかもしれません。

 

しかし、たとえばあなたの愛犬のアルブミンが「2.3」だったとしたらどうでしょうか。A病院とD病院では正常値(基準値)の範囲内と判定されることになりますが、それ以外の病院では正常範囲を下回っていると判断されることになります。

 

>『【犬の蛋白漏出性腸症】は年々、低年齢化してきている。

 

 

動物病院の違いでアルブミン値が正常値内か正常値を下回るかが決まる?

 

そう、同じ「2.3」という数値であろうと「正常値の範囲だから問題ない」となるのか、あるいは「正常値を下回っているので、なんらかの問題があるかもしれない」となるのか。

 

その境目は血液検査を受けた病院の違い、という可能性があるんですね。

 

これ、とても怖いことだと思いませんか?なぜなら、飼い主さんの認識が「正常値の範囲内である」と「正常値を下回っている」とでは、この先の危機感に大きな違いが生じる可能性があるからです。

 

血液検査の結果は、普段から愛犬の体調に気をつけるためのバロメータとなる大切な数値。とはいえ、血液検査の結果をすみからすみまで、すべてくまなく確認する飼い主さんは、そう多くはありません。

 

なんの数値かいまひとつよくわからないけれど、とりあえず正常範囲におさまっていれば問題ない、うちの子は健康!と考えても不思議はないんです。

 

だからこそ、「基準値から外れている」という現実を突きつけられるような数値は、飼い主さんに強い注意喚起を促すものになり得るんですよね。

 

そこに検査機関の違いによって多少であろうと誤差が生じてしまうのは、なんとも危険なことではないかと思えてなりません。

 

>『犬の低アルブミンからの回復は老廃物を排泄させる事が重要。

 

 

アルブミンが良い数値で安定することとお腹の調子は連動している

 

アルブミンの正常値とされる下限と上限に違いがある……、ならば、いくつだったら何も問題ない数値といえるのだろうか?と考えたくなりますよね。

 

仮にアルブミン値が「2.6」であれば、上記A~E病院までのすべてにおいて、一応正常値の範囲におさまることはできています。しかし、同じ「アルブミン値 2.6」であっても、犬個々によってその数値から読み取れる内容まで同じとは限りません。

 

たとえば、アルブミン値が1.5まで下がっていた犬が2.6になれば、それは低アルブミン状態が回復していると判断できます。反対に、ずっと3.3を上回っていた犬だとしたら、なんらかの理由でアルブミン値が下がりつつあることになるわけですね。

 

そうなんです、数値が正常範囲にあることも大切ですが、それより重要なのは毎日しっかり食べて健全な排便があるかどうか、なのです。

 

毎日良い状態のウンチが出ているということは、おのずと食欲があることを意味しています。また、アルブミン値が良い状態に保てているということは、食べさせている食事の栄養バランスが整っていることの証拠ともいえるんですね。

 

だからこそ、下痢や軟便が続く犬のアルブミン値はどんどん低下する傾向にあり、うんちの状態が改善するとアルブミン値が上昇することになるわけです。

 

数値は一つの目安となるものですが、大切なのは愛犬が栄養バランスの整った食事を食べて良い排便をし続けることに他なりません。「排便を制するものは愛犬の健康長寿を制する」と言っても過言ではないのです。

 

>『犬のアルブミン低下の改善は下痢のメカニズムを知らないと治せない。

 

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この記事を書いた人

坂田剛

(株)ラクト・ラボ代表取締役。20年間健康美容業界に携わり犬達の世界が人間と同じように生活習慣病が増え始めてきたことをきっかけに15年前に犬のサプリメント販売ラクト・ラボを起業。2018年に法人化。趣味は愛犬とキャンプに行き大自然とふれあいリフレッシュすること。

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