犬のアルブミン値が低いと、なぜ下痢をするの?

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愛犬がずっと下痢をしているので、病院で血液検査を受けたらアルブミンの数値が正常範囲より低いことが判明した――。これは、お腹の調子が安定しない犬に、とても多い状況といえるでしょう。

 

原因はなんであれ、下痢が続いていてアルブミンの数値が低くなっているわけですから、愛犬の体の中がもはや健康な状態でないことだけは、間違いありません。

 

では、そもそもの前提として、なぜアルブミンの値が低下すると、下痢や軟便をしやすくなるのでしょうか?

アルブミンが足りないと腸内に多くの水分が移動して下痢を引き起こす

 

アルブミンの値が低くなると下痢軟便をしがちになるのは、体内でアルブミンが体液のバランスを保つうえで、とても重要な働きをしているからです。

 

アルブミンには、血管と体組織の間の水分移動を正常に保つという、とても大切な役割があります。そんなアルブミンの量が少なくなってしまったら、体はどうなると思いますか?

 

そうなんです、血管から体組織へ移動する水分量のバランスが崩れてしまうのです。すると、腸の中に本来必要としているベストな量より多くの水分が移動してしまうことになり、その結果として軟便や下痢を引き起こしてしまうんですね。

 

だからこそ、アルブミンの低下で引き起こされた下痢は、安易に下痢止めを服用したところで、あまり効果があがらないのです。

 

一時的に下痢が止まったように見えたとしても、すぐにまた下痢が再開してしまう…。その理由は、そもそも下痢をした原因に対して、まったくアプローチできていないからなんですよね。

 

下痢をしている原因がアルブミン値の低下であると判明したら、やるべきことは一つ

 

それは、正常に機能しなくなっている腸管の粘膜を、健全な状態に戻してあげること。これに尽きます。すなわち、腸の温度を恒常的に上げることにより、善玉菌が活発な状態の良好な腸内環境を整えることです。

 

ステロイドを使おうが免疫抑制剤を使おうが、腸管の粘膜が正常な状態に整っていなければ、これらの投薬治療は何の意味もありません。アルブミン値低下はその場しのぎではなく、体本来の機能を取り戻さなければ、本当の意味で回復させることは困難なのです。

 

>『犬のアルブミン低下は食事の見直しが大切です。

 

 

腸の冷え→腸内環境の悪化→アルブミン値低下→全身の栄養不足という悪循環

 

アルブミンには、取り込んだ栄養素を体中に運ぶという、命に直結した重要な役割があります。そのアルブミンが足りなくなってしまうわけですから、その結果全身が栄養不足に陥るという、とても恐ろしい状況が引き起こされることに…。

 

ここには、とても恐ろしい負のスパイラルが存在しています。

 

  • 腸の温度が冷えると悪玉菌が優勢になる。

 ↓

  • 悪玉菌が増殖すると腸内環境が悪化する。

 ↓

  • 腸内環境が悪化すると腸の粘膜に炎症が起きて傷がつく。

 ↓

  • 腸の粘膜が荒れたことにより、栄養がきちんと吸収できない。

 ↓

  • 全身に必要な栄養が行きわたらず、消化管・腎臓・肝臓などなど、様々な臓器の状態を悪化させていく。

 

この状況は、仮にどこがスタート地点になったとしても、延々とループすることになるでしょう。愛犬のアルブミン値が低いのであれば、本気でこのような悪循環を断ちにいかなければ回復は見込めません。

 

>『アルブミン値が低い!投薬に行き詰まる前に試してほしい改善方法

 

 

アルブミン値を上げるために必要なのは健全な腸の粘膜を取り戻すこと

 

いずれにしろ、下痢が続いている愛犬のアルブミン値が低下していると判明したら、飼い主としてやるべきことは、犬自らの力でアルブミン値が上げられる、健全な体づくりをサポートすることです。

 

薬の投与で一時的にアルブミンの値が上がったとしても、それは腸管の粘膜が改善したからではありません。

 

取り戻したいのは、元気いっぱいに長寿をまっとうできる健康な体ですよね。だからこそ、一時しのぎになりがちなステロイドや免疫抑制剤の投与ではなく、腸内環境を正常な状態に戻すことが先決なのです。

 

腸の温度を上げて腸内環境を善玉菌優勢の状態に戻し、腸管の粘膜を再生させる――この方法は、薬の投与のように即アルブミンの数値が上げられるわけではありません。しかし、本当の意味で健康を取り戻すためには、必要不可欠なプロセスなのです。

 

>『犬のアルブミン低下は自身の力で改善させる事

 

今後の愛犬の健康にお役立て頂ければ幸いです。

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この記事を書いた人

坂田剛

これまでに6,000人以上の飼い主様からご相談をいただき、現在も日々ご相談をお受けしています。下痢・軟便・アルブミン低下など、繰り返す不調の多くは「原因の見極め」で方向性が変わります。ご相談はすべて、坂田が直接対応しています。今の状態を一緒に整理し、今日からできる具体的な対策をお伝えしています。

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