犬の便秘は放置厳禁!老犬は筋力の衰えで踏ん張れないことも…

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飼い主さんを悩ませる犬の排泄トラブルといえば、「下痢」「血便」「軟便」が多いですよね。しかし、実は「便秘」も放置してよい状態ではありません。

 

下痢のように見た目で飼い主さんをギョッとさせることは少ないものの、正常にウンチが出ないということは、体の中に老廃物をため込んでいる状態です。

 

老廃物は、体内にあると体に害を及ぼすからこそ排泄されるわけですよね。便秘はその老廃物が長時間体内にとどまったままの状態です。体に良いわけがありません

 

愛犬に毎日便通があっても、便の状態によっては「便秘」の可能性あり!

 

犬が1日に排便する回数は、1日の食事の回数に対し±1回~2回程度といわれています。要するに、食事が朝晩の2食だとしたら、排便の回数は1回~4回程度というわけですね。

 

子犬期に関しては1日に5回以上排便があることは珍しくありませんが、成長とともに回数は少なくなり、成犬期は概ね1回~3回程度に収まることが多いようです。

 

犬の便秘の目安は「まる二日出なかったら…」という意見も多くみられますが、便秘の基準を排便の回数だけで判断するのは危険。なぜなら毎日便通があったとしても、便の状態によっては「便秘」あるいは「便秘ぎみ」と判断できるからです。

 

毎日便通があっても便秘を疑うべき便の状態

  • コロコロあるいはポロポロとした便で水分が少ない
  • 以前に比べて便が細い
  • 排便の体勢になってからウンチが出るまでに時間がかかる
  • 排便時にかなりいきんでいる

 

大腸はウンチを適度な硬さにするために、腸管の壁の血管に水分や塩分を吸収しています。つまり、コロコロやポロポロの硬いウンチをするということは、それだけ長時間大腸内に便がとどまっている証拠です。

 

毎日1回は便通があるからと油断していると、老廃物のたまりすぎが病気を引き起こすかもしれません。

 

もちろん、まる二日便通がなかったとしたら、これはもうシャレにならない「便秘」状態だと判断するべきです。

 

>『犬の突然の下痢の対処法と改善方法を解説』を併せてご覧ください。

 

 

犬の便秘の原因|運動不足・水分不足・フードの適性・食物繊維不足・老化・ストレス

 

犬の便秘は食事や運動など、普段の生活に関わるケースが多くみられます。もちろん病気が原因の場合もありますが、まずは愛犬の食事内容や生活習慣に目を向けてみましょう。

 

犬の便秘の原因:運動不足

犬の体は運動(歩く・走る)によって副交感神経が活発になります。すると胃腸の働きが良くなり、腸の蠕動運動が起こることで排便を促すことに。

 

子犬が走り回った後ウンチをするのはこのためです。

 

犬の便秘の原因:水分不足

愛犬の食事にドライフードを主食にしている場合、犬自身の飲水に任せてしまうと水分が不足しがちです。

 

また、老犬期に入るとノドの乾きに鈍感になりやすいため、水分摂取が足りなくなる場合があります。

 

犬の便秘の原因:ドッグフードが体に合わない

体質的に穀物の消化が得意ではない犬が、トウモロコシ・大豆・小麦などが多く含まれたドッグフードを食べていると、消化不良を起こして便秘になることがあります。

 

犬の便秘の原因:食物繊維の不足

食事の中の食物繊維が不足していると、便秘を引き起こす原因になります。「水溶性食物繊維」の不足は善玉菌のエサが足りず、腸内環境が乱れるもと。

 

そして「不溶性食物繊維」の不足は便のかさ増しに問題が生じ、スムーズな便通の妨げになることがあります。

 

犬の便秘の原因:老化による足腰の衰え

老犬期に入った犬は、足腰の筋力の衰えや関節痛などが原因で、排便の体勢を上手くとれなくなることがあります。

 

すると、排便時にしっかりいきむことができなくなり、便秘を引き起こす原因に。愛犬の歩く速度が遅くなってきたと感じたら、排便時の様子をしっかりみていてあげましょう。

 

犬の便秘の原因:精神的なストレス

引越しをした」「飼い主が変わった」「新しい家族が増えた」といった環境の変化は、犬の排便リズムの乱れを引き起こす原因になります。

 

また、排便や排尿のタイミングで「叱られる」「驚く」「怖い思いをする」といったネガティブな印象が排泄をためらわせてしまい、便秘の原因になることもあります。

 

犬のトレーニングに欠かせない食事についてはこちらの記事で詳しく説明しています。

>『犬の運動と腸を冷やさない食事が健康体を作る』

 

 

犬の便秘にビオフェルミン・オリーブオイル・ヨーグルトは効果があるような、ないような

 

愛犬の便秘を改善する方法として、ビオフェルミンを飲ませたり、食事にオリーブオイルやヨーグルトを加えるといった情報を見かけることがあります。

 

これらの方法は犬の体質によって効果があったりなかったりと、すべてのワンちゃんに推奨できるわけではありません。

 

犬の便秘解消に最も期待できる方法は、腸内環境を改善することです。

 

犬の便秘解消のための理想的な食事の条件

 

  • 食事から水分をたっぷり摂取できる
  • 腸を温めることで善玉菌を活発化させられる
  • 水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の両方をしっかり摂取できる
  • 肉類・野菜・穀物がバランスよく含まれている

 

愛犬が便秘になると、ついつい乳酸菌やビフィズス菌のサプリメント等を飲ませたくなりますよね。しかし、まずは日常的な食事内容を見直すことが便秘解消の早道です。

 

老犬になっても快便を目指そう

 

犬の便秘は下痢や血便に比べて発見が遅れがちです。仮に毎日1回は便通があったとしても、スムーズに排便できない犬は、ウンチをしようとするたびに大なり小なり苦しんでいるかもしれません。

 

老犬になってからもスルリとウンチが出せるよう、愛犬の生活習慣を見直しましょう。

 

犬の腸の冷えについてはこちらの記事で詳しく説明しています。

>『犬の腸を温める食事こそが健康予防となる』

 

今後の愛犬の健康にお役立て頂ければ幸いです。

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この記事を書いた人

坂田剛

これまでに6,000人以上の飼い主様からご相談をいただき、現在も日々ご相談をお受けしています。下痢・軟便・アルブミン低下など、繰り返す不調の多くは「原因の見極め」で方向性が変わります。ご相談はすべて、坂田が直接対応しています。今の状態を一緒に整理し、今日からできる具体的な対策をお伝えしています。

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