犬の手作りご飯は難しくない!簡単な栄養バランスの考え方

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愛犬のご飯は、手作りしたほうが体に良さそうだとは思います。でも、上手に栄養バランスをとれるかが心配で…」こんなお悩みをお持ちの飼い主さんは少なくありません。

 

総合栄養食のドッグフードは、確かに栄養バランスが整っています。しかし、私たち人間の体調が日々変化しているのと同じく、愛犬の体調も毎日同じではないはず。

 

となると、体調に合わせて微調整を加えた食事こそが、本当の意味で体に優しい食事ではないでしょうか。

犬の手作りご飯の栄養バランスは1:1:1を基本にすれば難しくない

 

愛犬のご飯を手作りするうえで、多くの飼い主さんが悩むこと。それは、栄養バランスの取り方です。その原因になっているのは、総合栄養食ドッグフードに記載されている、成分分析値や保証分析値ではないでしょうか。

 

確かに、市販されているドッグフードには「タンパク質20.0%以上」「脂肪6.0%以下」といったように、数値がやたらと細かく記されています。

 

これはペットフード安全法で定められた規定に基づいた表記であり、製品として作った以上は記載しなければいけないものです。私たちが愛犬のための食事を手作りする際には、ここまで厳密な数値で考える必要はありません

 

では、犬のご飯を手作りするうえで、栄養バランスはどのように考えればいいのかといえば…。

 

肉類などタンパク質の食材」:「野菜類」:「穀物など炭水化物の食材」を「1:1:1」の割合で組み合わせることを基本として、まずはスタートしてみましょう。

 

この「1:1:1」の割合に関しても、「お肉が50gだから、えーとえーと、野菜は…」などと細かく考える必要はありません。用意した肉類、野菜類、ご飯の量がだいたい同じくらいであれば、まずはそれでOKです。

 

はじめの一歩として、この「1:1:1」を基本と考えましょう。細かい数値のことを気にしていたら、正直なところきりがありません。

 

そもそも、私たちが自分自身や家族の食事を作るときに、「今夜の食事はタンパク質が32%だから…」などと細かい数値まで考えるでしょうか?まあ、考えるかたもいるとは思いますが、それは間違いなく少数派。

 

たいていの場合は、ご飯に味噌汁、主菜に副菜を何種類か…。こんな感じで用意できれば「栄養バランスの整った食事が用意できた!」と思うのではないでしょうか。これは、愛犬の食事に関しても同じです。

 

 

愛犬の体に必要な食事を考えて「1:1:1」の割合を適宜調節する

 

愛犬のご飯を「1:1:1」の割合で作ることに慣れてきたら、今度は年齢や体調に合わせて少しずつ調整を加えてみましょう。

 

たとえば、年齢の若い元気いっぱいの犬であれば、タンパク質も脂質も炭水化物もミネラルもビタミンもしっかり摂らせたいと思いますよね。であれば、それぞれの量を増やすとしても、基本的な割合は「1:1:1」のままでよいはずです。

 

では、ものすごく活動的な犬種で、なおかつドッグスポーツにいそしんでいるとしたら?筋肉をしっかり作ることを考えると「2:1:1」くらいが妥当ではないでしょうか。

 

反対に、このところ肥満気味なのでダイエットさせたいと考えているのであれば、「1:1:0.5」くらいの割合がよさそうです。腎臓病でもない限り、タンパク質の量を減らしてしまうことは得策ではありません。そこで、肥満の原因になりやすい糖質の割合を減らしているわけですね。

 

この考え方は特別でも特殊でもなんでもなく、普段私たちが食事を作るうえで、当たり前のように実践していることばかりです。

 

もちろん、愛犬の健康を考えるからこそ、栄養バランスの細かな数値が気になってしまうんですよね。しかし、本当の意味で愛犬の体を良い状態に保とうと思ったら、必要なのは細か過ぎる数値ではありません。

 

本当に見るべきなのは、目の前にいる愛犬のウンチオシッコの状態。これが健やかに保たれていれば、すなわちその食事は「正解」ということになるのではないでしょうか。

 

>『犬の手作りご飯はよくない!を鵜呑みにすべきでない理由

 

血液検査の数値が乱れた愛犬の手作りご飯

 

血液検査で腎臓、肝臓、膵臓などの数値が乱れたとたん、手作りご飯をやめて療法食(ドッグフード)に切り替える飼い主さんは少なくありません。

 

その理由はおそらく、愛犬の乱れてしまった血液検査の数値を戻すには、手作りご飯では対応できないと考えるからではないでしょうか。

 

しかし、実際のところ腎臓・肝臓・膵臓に配慮した手作りご飯を作ることは、そこまで難しいことではありません。むしろ、手作りご飯は毎日の体調に合わせた食材の調節ができるため、体調改善を目指すうえではメリットが多いのです。

 

たとえば、腎臓の数値が悪化した場合、基本的にはタンパク質の摂取量を制限することになります。これは、タンパク質を分解するうえで産生されるアンモニアや尿素窒素(BUN)を減らしたいからですね。

 

しかし、タンパク質は犬にとっての最重要栄養素。単純に減らし過ぎればかえって体調悪化をまねくことになります。必要なのはタンパク質を分解する際にアンモニアなどが産生されにくくするために、消化しやすい良質な肉類を選ぶことです。

 

そう、つまりは肉類の質を選ぶことで、腎臓や肝臓の数値に問題がある犬にも、体調の改善が期待できる食事が作れるんですね。

 

また、野菜を下茹でしてから加えることで、水に溶けやすい性質を持つリン・カルシウム・シュウ酸の含有量を減らすこともできます。

 

これは、膵臓の数値に問題がある犬にも同じことが言えます。リパーゼの数値が高くなってしまった犬に必要なのは低脂肪の食事。つまりは、下茹でをしたり肉の種類を選ぶことで、脂質の含有量を可能な限り減らすことができるのです。

 

このように考えていくと、愛犬の血液検査の数値が乱れたとしても、あわてて療法食に変更する必要はないことがわかるのではないでしょうか。適切な食材を選んで正しく調理すれば、むしろ療法食より愛犬の体調に合った良質な食事が作れるはずです。

 

>『犬の健康の見極め方:血液検査の数値より食欲と元気に注目!

 

 

犬の手作りご飯は栄養バランスが難しいという思い込みを捨てよう

 

犬の手作りご飯は栄養バランスのとりかたが難しい――これは、はっきり言ってイメージからくる思い込みです。

 

まずはその思い込みを捨て、人間の食事を作るのと同じ感覚で愛犬の手作りご飯にトライしてみましょう。すると、思ったより難しくないことに気づけるはずです。

 

>『【現代の犬の健康】は、腸を温める食事の継続が必須条件となる

 

今後の愛犬の健康にお役立て頂ければ幸いです。

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この記事を書いた人

坂田剛

(株)ラクト・ラボ代表取締役。20年間健康美容業界に携わり犬達の世界が人間と同じように生活習慣病が増え始めてきたことをきっかけに15年前に犬のサプリメント販売ラクト・ラボを起業。2018年に法人化。趣味は愛犬とキャンプに行き大自然とふれあいリフレッシュすること。

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