柴犬などの日本犬は認知症にかかりやすいって本当?

現代の日本は、人間だけではなく犬までもが高齢化しています。一般的に犬は7歳を過ぎるとシニア期に突入するとされていますが、いまやその割合は54%超。つまり、飼育されている犬の半数以上がシニア犬というわけです。
愛犬が長生きすることは、飼い主として喜ばしいことですよね。しかし、その一方で犬の認知症が増えているのもまた事実です。
そんな犬の認知症ですが、実は柴犬などの日本犬は認知症になりやすい傾向にあることが指摘されています。というわけで、今回は柴犬など日本犬になぜ認知症が多いのかを考えてみたいと思います。
目次
認知症になった犬の介護で飼い主さんが苦労するのは夜鳴きの問題
犬の認知症とは、高齢性認知機能不全のことであり、老化や病気の影響によって脳の機能が低下し、犬の行動に変化が現れる病気のことです。
長生きしたからこその病気ではあるわけですが、だからといって「仕方がない」で済ませることはできないほど、認知症の犬の介護で苦労している飼い主さんは大勢います。
まともに歩けなくなった愛犬を支えて排泄させる、数時間おきに寝たきりになった老犬の寝返りをうたせる、強制給餌でごはんを食べさせる…。
こうした世話は物理的に大変ではありますが、なにより認知症の犬の介護で飼い主さんをヘトヘトにさせてしまうのは、夜鳴きの問題ではないでしょうか。
日本の住宅事情は隣近所との距離が近いので、夜鳴きが近所迷惑になるというプレッシャーは、飼い主さんにとってかなりの精神的ストレスになってしまうのです。
さらには、毎晩のように夜中に大声で鳴き続ける愛犬をなだめる必要があり、家族全員が睡眠不足に陥ってフラフラになってしまうというケースも。その結果、やむにやまれぬ決断で、愛犬の安楽死を希望することもあります。
そんな老犬の認知症は、すべての犬にとって他人事ではないわけですが、実は柴犬などの日本犬にとりわけ多いことが指摘されています。

日本犬は6犬種すべてにおいて認知症の発症リスクが高い
犬の認知症はすべての犬に発症の可能性がある――。それはもちろんその通りなのですが、実際の話としては、犬種に偏りがあることが指摘されています。
認知症の発症が多いとされているのは冒頭でもお話した通り、柴犬など日本犬と日本犬の血が濃い雑種の犬です。
とりわけ柴犬に認知症の発症が多いといわれることもありますが、これはおそらく日本犬の中で柴犬の飼育頭数がダントツに多いからなのでしょう。というのも、紀州犬・四国犬・北海道犬・甲斐犬・秋田犬も、認知症にかかりやすい犬種に数えられているからです。
つまり、日本を原産国とする国の天然記念物に指定されている6犬種すべてが、犬の認知症の好発種とされているわけですね。
となると、これはもう日本という国で培われてきた犬には、何か共通する認知症発症の因子があると考えるべきでしょう。そして実際に、日本犬と日本犬系の雑種には一つの特徴的な体質があることが判明しています。
その特徴とは、血中の不飽和脂肪酸の量が少ないことです。
つまり、日本犬や日本犬系の雑種犬は、オメガ3脂肪酸の必要量が高いわけですね。もっと簡単に言い換えるなら、日本犬や日本犬系の雑種には、オメガ3脂肪酸が含まれているものをしっかり食べさせろ!となります。
>『【犬の手作りご飯】オメガ3脂肪酸|DHA・EPA・αリノレン酸の違い』
日本では古くから犬も猫も魚を食べていた
では、日本犬以外で認知症を発症した犬の血中の不飽和脂肪酸の量はどうだったのかといえば、やはり少ないことが判明しています。ここまでくるともう、犬の認知症と血液中の不飽和脂肪酸の量に相関関係がないわけがありません。
そこから考えるに、これはもう古くからの日本の食文化の影響を、犬も受けてきたことが現代の認知症の発症に関わっているとしか考えられないのです。かつての日本の犬達は、世界的にみても珍しいほどに、魚を食べる機会が多かったのでしょう。
猫は魚を食べるというイメージがありますが、実はこれ、世界的にみて日本だけなのだとか。日本の猫も昔から魚を食べているからこそ、「猫=魚」のイメージが日本では定着しています。他の国で猫が食べるものといえば「肉」なので、このあたりは食文化の違いがはっきり表れていますよね。

食の欧米化が原因で日本犬は認知症を発症しやすい
では、現代を生きる犬達がかつての犬のように魚を食べているかといえば――。まあ、食べることはあったとしても、さほど機会は多くないはずです。たいていの場合、動物性タンパク質のメイン食材となるのは鶏肉や牛肉あたりですよね。
タラやサーモンなどがメインのドッグフードもありますが、やはり王道はチキンやビーフ。
そうなんです。つまりは、食生活の変化(欧米化)によって日本犬や日本犬系雑種犬の認知症が増えたのではないか、と考えられるのです。
「でも、昔の犬はそんなに魚を食べていた?」と疑問に思われたかたもいますよね。
かつて日本で飼育されていた犬の食べ物は、人間の残飯でした。その良し悪しはとりあえず置いておくとして、少なくとも人間が食べた魚の残がい――魚の骨や頭を食べていたはずです。めざしはオメガ3系脂肪酸のEPAとDHAが豊富に含まれていますから、結果としてしっかり不飽和脂肪酸を摂取できていたのではないでしょうか。
まあ、だからといって昔の日本の犬達が栄養豊富な食事をしていたとは思えません。人間の出す残飯を食べていたわけですから、動物性タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルのいずれも不足していたことでしょう。
となると、認知症を発症するほどの長生きはできなかったはずです。もちろんフィラリアの予防もなかったわけですから、シニア期を迎えるほど長生きする犬は稀だったのではないでしょうか。
日常的に不飽和脂肪酸を摂取させることが犬の認知症を遠ざける
この薬を飲ませれば認知症は治る…、という薬は今のところ存在していません。であれば、愛犬の認知症を予防するためにできることは、恒常的にオメガ3脂肪酸(DHA・EPA・ALA)を摂取させることです。
オメガ3脂肪酸は認知症の改善にも効果が期待できますが、なってから改善するより、ならないように予防するにこしたことはありません。
どの犬種にとってもオメガ3脂肪酸はしっかり摂取させたいところですが、とりわけ日本犬の飼い主さんは、しっかり愛犬の食事に取り入れてあげましょう。
「えー、魚を触るのは苦手だから嫌だなぁ」という飼い主さん。愛犬の食事にエゴマ・アマニ油・シソ油などを加えるだけでも、オメガ3の不飽和脂肪酸を摂取させることはできます。実はそれほど手間ではありません。
もちろん、愛犬に手作りご飯を食べさせているのであれば、動物性タンパク質にオメガ3脂肪酸を豊富に含んだ魚を取り入れてみるとよいでしょう。メインは鶏肉のまま、少し魚肉を混ぜるような作り方であれば、あまり苦にならずに続けられるはずです。

日本犬には日本仕様のごはん!認知症を予防して楽しい老犬ライフを
2025年の人気犬種ランキングで、柴犬は堂々の4位を獲得しました。これだけ人気が高いのは、柴犬が素晴らしい犬種だからです。
「うちは柴犬だから、将来は認知症を発症する可能性が高いのか…」、などとガッカリする必要はありません。血中の不飽和脂肪酸の量が遺伝的に少なくなりやすいのであれば、普段からしっかり補えばいいのです。
日本犬の遺伝子に不飽和脂肪酸をしっかり摂取しろ!と刻まれているなら、それに従うまで。日本犬や日本犬系雑種犬が必要としている栄養をしっかり補って、楽しい老犬ライフを目指していきましょう。
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