犬がしょっちゅう伸びをしたり草を食べる!もしかして不調のサイン?

「愛犬がこのところ前足をぐーっと伸ばして、お尻を高く上げるような仕草が増えた」
「ここ最近はやたらと散歩中に草をムシャムシャ食べてしまうようになった」
こうした行動はよくあることではありますが、「よくあること」で済ませてはいけません。なぜなら、体の違和感や不調が原因のことも珍しくないからです。
「遊びたがっているのかな?」「この子の癖みたいなものかも?」そんなふうに考えて見過ごしていると、愛犬のお腹が一生懸命訴えている「不調です!」のサインを見逃してしまうかもしれません。
目次
犬の伸びには「リラックスの伸び」と「不調の伸び」がある
犬は基本的に、1日の間に何度か体をストレッチさせる動作――いわゆる「伸び」をする生き物です。しかし、ただのストレッチの伸びだと思っていたら、実は不調のせいで伸びに見える姿勢をとることもあります。
この違いを理解していないと、不調のサインを見逃してしまうかもしれないので注意が必要です。
リラックスの伸び
まずは体調に何の問題もない、リラックスの伸びは次のような行動です。
- 寝起きにグーンと体を伸ばす
- 散歩に行く、遊ぶなど行動が変化するタイミングでの伸び
- 伸びをしている時の表情は穏やか
- 1日の間に数回程度
- 伸びをした後、嬉しそうに飼い主のところへやって来る
こうしたタイプの伸びは、ただたんに筋肉をストレッチしているだけ。つまり、良い伸びと言えるでしょう。私たち人間と同じく、犬も同じ姿勢でいると体が固まってしまうので、それをストレッチしてほぐしているわけですね。
また、これから遊ぼうという時にも「さあ、遊びましょう」という感じで伸びをしてから飼い主のもとに駆け寄ってくる犬もいます。この動作は、なんとも言えず可愛いですよね。
不調の伸び
体になんらかの不調がある時にも、犬は伸び(に見える動作)をすることがあります。次のような動作や様子に心当たりがある時は、愛犬の体の不調を疑いましょう。なぜなら、手遅れになる前に対処する必要があるからです。
- 寝起きなどのタイミングではないのに、1日に何度も伸びをする
- 伸びたままの姿勢で数秒間静止している
- 元気がない
- 食欲にムラがある
- 軟便や下痢をすることが多い
こうした伸びをする時は、腹部に違和感があると考えられます。要はお腹が痛い、あるいはお腹に変な感じがあるから、体をどうにかしたくて伸ばしているわけですね。
では、なぜ腹部に違和感があると前足を伸ばしてお尻を上げる姿勢をとるのかといえば、お腹を引き伸ばすことで内臓の圧迫感を和らげようとしているのではないか、と考えられます。
- 胃腸の炎症
- 胃や腸にガスが溜まっている
- 消化不良が起きている
- 腸がむくんでいる
とりわけ犬の体が上記のような状態にあると、伸びのような動作を頻繁にとることがあります。
腸がむくむ原因としては運動不足や食事内容の影響、あるいはなんらかのストレスによって腸に血流障害が起きることです。それによって腸壁に水分がたまることで引き起こされてしまうわけですね。いずれにしろ、消化器になんらかの問題が生じていると考えるべきです。
年がら年中軟便が続いている犬の腸粘膜は、間違いなくダメージを受けています。となると、腹部の違和感から伸びの回数が増えたとしても、不思議ではありませんよね。

犬が草を食べる理由は吐く前兆とは限らないが放置はダメ!
愛犬を散歩させていたら急に草を食べてしまい、その後に吐いた――。これは、比較的よく聞く状況ではあります。この流れを経験した飼い主さんもいらっしゃることでしょう。
こうしたケースでよく言われるのは、「吐きたいから草を食べる」という説。これは一部正しい場合もありますが、必ずしもそうとは言い切れないこともあります。
では、どんな時に犬が草を食べてしまうのかといえば…。
- 胃がムカムカするので解消したい
- 胃の中が空っぽで胃酸過多になっている
- 胃腸になんらかの違和感がある
- 本能的に繊維質の物を求めている。
ここで注目したいのは、胃腸になんらかの違和感があるケースです。というのも、慢性的に胃腸にトラブルを抱えている犬は、草を食べやすい傾向にあることが知られているからですね。
ということは、理想的なウンチをしていない犬が妙に草を食べるとしたら
- 消化が上手くいっていない
- 腸内環境が乱れている
- 胃腸に炎症が起きている
こうした原因が考えられるわけです。もちろん、草を食べるからといって必ずしも吐くとは限りません。しかし、草を食べることが「吐く前兆」である可能性も高いことから、「今日も草を食べてスッキリしたね!」などと軽く考えるべきではないのです。

何気ないサインを見逃すと簡単には悪循環から抜け出せなくなることも…
「よく伸びをしている」
「よく草を食べる」
一見するとそれほど関係がないように見えてしまう二つの事象ですが、共通していることがあります。それは、どちらも「腹部の違和感を和らげたい」から行っている行動だ、ということです。
特に、下痢や軟便をしがちな犬の体内では、飼い主さんが考えている以上に深刻な状況が徐々に進行しつつあるのかもしれません。
- 腸粘膜に炎症が起きている
- 腸の機能が低下して栄養が上手く吸収できていない
- ガスが発生しているのでお腹が張って苦しい
- 動けないほどではないが軽度の腹痛が続いている
特に血液検査でアルブミン値が低いと診断されている犬は、腸からタンパク質が漏れ出ている可能性(蛋白漏出性腸症など)が考えられます。もしそうだとしたら、何の手当もなしにスッキリ回復するのは至難の業といえるでしょう。
腸の機能が低下していると、次のような悪循環に陥ることになります。
・栄養がきちんと吸収されなくなる
↓
・体力が落ちる
↓
・免疫力が低下する
免疫力の低下は万病の原因になりますから、そう簡単には体を万全な状態へと回復できなくなるでしょう。そうなんです、初期のサインを見逃してしまうことは、実はとても深刻な状況を招いてしまうことにつながりかねないわけですね。
だからこそ、愛犬の何気ない行動に隠されているサインをしっかり見つけることが、なによりも大切なのです。
『犬のアルブミン低下で悩む飼い主様からのご相談』を併せてご覧ください。

何気ない愛犬の行動には重要なヒントが隠されている
犬は言葉で「お腹が痛いです」「なんだかお腹が張って気持ち悪いです」などと体の不調を伝えることができません。でもだからこそ、何気ない行動に隠された胃腸の声に気づいてあげることが大切なのです。
- 何度も伸びをしている
- 草を食べる回数が増えた
- なんとなく元気がないように感じる
こうした小さな変化にいち早く気づいてあげることが、愛犬の健康を守ることにつながります。消化器全般の健康は、間違いなく全身の健康と直結しています。
だからこそ、目の前に見えている症状だけを抑えようとするのではなく、胃腸など消化器の状態そのものを丁寧に整えていくことがなによりも重要なんですよね。
愛犬の見慣れた動作の中にも、何か重要なヒントが隠れているかもしれません。食欲、元気、ウンチの状態、オシッコの色やニオイは時々見る程度ではなく、毎日、毎回しっかり確認することが、ちょっとした見落としを防ぐことにつながるのです。
今後の愛犬の健康にお役立て頂ければ幸いです。

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