犬の食事をベジタリアンにすると、栄養は摂取できても満足度が低い

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ここ数年、「ベジタリアン」や「ヴィーガン」という呼称がやたらとクローズアップされています。ベジタリアンとヴィーガンは何が違うの?という方もいらっしゃることでしょう。

 

ベジタリアンとヴィーガンはともに菜食主義のことで、ヴィーガンはベジタリアンの一種です。どちらも肉類を食べませんが、ベジタリアンには卵・乳製品・魚・ハチミツ等を食べるタイプもあります。これに対しヴィーガンは見事なまでの完全菜食主義。動物由来のものは徹底して口にしません。

 

信条に基づいてこういった食生活を送るのは、個人の自由であり尊重されるべきものです。しかし、飼っている犬までベジタリアン食にしようとするのは、果たして正しいことでしょうか?

 

ベジタリアン(ヴィーガン)の犬は長生きする、という情報は信憑性に欠けている

 

 

こと欧米では、自身がヴィーガンだから愛犬もヴィーガンにする、という飼い主が多いようです。しかし、日本の場合は少し方向性が違うのではないでしょうか。日本人の飼い主が愛犬の食事をヴィーガンにするべきか迷う時、そこには少なからず「ヴィーガンの犬は長生きする」という情報が影響しているはずです。

 

そういった飼い主さんの多くは、おそらくコリー犬「ブランブル」についての情報を目にしたのでしょう。イギリス人の飼い主は「ブランブルが25才まで生きられた秘訣はヴィーガン食だった」と発言しました。この情報が世界を駆け巡るうちに、「ヴィーガンの犬は長生きする」と定着していったと思われます。

 

長寿だったブランブルが日常的に食べていたのは、玄米・レンズ豆・植物性たんぱく質・ハーブ・酵母エキス等だったとか。なるほど、確かにヴィーガン食ですが、これは単なる一例に過ぎません。ブランブルが長寿だったことは事実にしても、だからと言って「ヴィーガンの方が犬は長生きする」ことの証明にはならないのです。

 

 

犬は雑食動物だが腸の作りは今だ肉食獣寄り

 

実際のところ、犬とベジタリアン食との関係は研究があまり進んでいません。食生活をヴィーガンにした方が長生きするかは完全なる未知数。今の段階では憶測と一部の声がひとり歩きしているだけなのです。

 

そもそも、犬の大好物といえば「お肉」のイメージが強いですよね。それなのに、なぜ犬をヴィーガンにするという発想が出たのかといえば、犬は純粋な「肉食動物」ではなく「雑食動物」であることが根拠とされています。

 

犬の祖先といわれているオオカミは、肉食獣と思われがち。しかし本当は雑食動物です。木の実や果実といった植物性の食べ物を恒常的に摂取していることが、食性の調査で判明しています。

 

そして犬は人と暮らしてきた歴史の中で、オオカミより雑食性が強くなっていることは明らか。だからヴィーガン食に変えても栄養は充分に摂取できる、というのが犬をヴィーガンにすることに肯定的な人達の言い分です。

 

しかし、雑食性が強くなったことは確かでも、腸の長さを体長で割った比率を見ると、犬の腸は明らかに肉食獣に近いまま。それなのに、「犬は雑食動物だからヴィーガンにしてもいい」という考え方は、あまりにも短絡的過ぎないでしょうか。

 

 

愛犬をベジタリアン(ヴィーガン)にするのは人間の都合

 

ヴィーガンの飼い主が愛犬もヴィーガンにしたがる理由の一つに、「家の中に肉類を持込みたくない」というものがあります。これは明らかに人間側の都合。いくら犬が雑食動物だからといって、飼い主の主義主張が肉食動物に近い消化器を持つ動物を、完全菜食主義にする理由になるとは思えません。

 

植物性の食材のみで、犬に必要な栄養素を完璧に摂取させられる、とヴィーガン肯定派は強く主張しています。もちろん、理論上はそうなのかもしれません。しかし、長期間ヴィーガンとして育てられた犬の前に肉と野菜を置いてみたところ、犬は肉に飛びつき野菜にはまったく目もくれなかった、という事例が報告されています。

 

犬が本能的に「肉」を求めているのに、人間の都合でベジタリアン(ヴィーガン)にすることは、果たして正しい選択なのでしょうか。

 

もちろん、食物アレルギーによって動物性タンパク質を避けなければならない事例があるのは事実です。食物アレルギーの多くは、なんらかのタンパク質が原因。どうしても動物性タンパク質を摂取できない犬に植物性タンパク質で代替することは、なんら間違いではありません。

 

しかし、「特定のアレルゲンを避けなければ愛犬の健康が維持できない」ことと、「自分が肉類を食べたくないから犬にも食べさせたくない」ことは、まったく次元の違う解釈ではないでしょうか。

 

 

犬にとって肉を食べることは栄養摂取+精神的満足

 

植物性の食材のみで作った食事でも、犬が必要としている栄養素は理論上摂取できるのでしょう。しかし、犬にとって「肉」を食べることは「喜び」であり、それを人間の都合で無視していいとは思えません。

 

愛犬に長生きしてほしい――これはすべての飼い主さん共通の願いです。しかし、幸せな長生きには「美味しい!これが食べたかった!」という満足感が欠かせないはず。

 

犬は飼い主さんが与えたものしか食べることを許されていません。犬と人は同じ雑食動物に括られていても、食性は別。だからこそ、それぞれにとって最適な食事が必要なのです。

 

犬の食事についてはこちらの記事で詳しく説明しています。

>『愛犬に与える食事はドッグフード?手作りごはん?』

 

今後の愛犬の健康にお役立て頂ければ幸いです。

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トライアルは、食べてくれるのかを試していただく為に販売しています。効果を保障するものではありません、ご理解の程宜しくお願いいたします。

 

 原材料:乳酸菌生産物質末、米粉、山芋末、純国産100%本葛末、ラフィノースオリゴ糖、昆布末、アップルファイバー、イワシ末、葉酸、ビタミンB1,B2,B12,C,A,E,D

 

原産国:日本 内容量:20g(形状:粉末)

与え方:腸内リセットレシピ参照

賞味期限:開封後10日以内にお使いください。

消費量:小型犬で約4~5回分(目安)

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この記事を書いた人

坂田剛

(株)ラクト・ラボ代表取締役。20年間健康美容業界に携わり犬達の世界が人間と同じように生活習慣病が増え始めてきたことをきっかけに15年前に犬のサプリメント販売ラクト・ラボを起業。2018年に法人化。趣味は愛犬とキャンプに行き大自然とふれあいリフレッシュすること。

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