犬の火傷(やけど)にご用心!低い温度だからと油断は禁物

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いまや飼育されている犬のおよそ85%が室内で暮らしています。

 

屋外飼育が当たり前だった時代、犬達は夏の暑さや冬の寒さに耐え、雨や風にさらされながら生きてきました。それを考えると、いやはやなんとも良い時代になったものです。

 

ところが、室内で生活することが当たり前になったからこそ、犬達は新たな危険にさらされるようになりました。その一つが「火傷やけど)」をする危険性です。

犬が室内で火傷するかもしれない状況とは?

 

「犬が室内で火傷する?火に近づくことなんてないのに?」と思われたかたもいらっしゃることでしょう。

 

私たち人間は、数少ない火を使う動物です。そのせいか、「火傷=火」というイメージが先行しがちですよね。しかし、室内で犬が火傷をする状況は、実のところ思っている以上に多いというのが現状です。

 

  • ストーブやヒーターなどの暖房器具
  • 炊飯器・電気ポットなどの蒸気
  • アイロンやドライヤーとの接触
  • 調理をしている最中の熱湯
  • コンセントやコードなどが原因の感電による電撃傷
  • 洗剤や漂白剤など化学薬品が原因の化学的熱傷

 

上記のような火傷はいわゆる「熱傷」と呼ばれる外傷です。ある意味、火傷としてはわかりやすい状態ともいえるでしょうか。

 

しかし、思いのほか厄介なのは、火傷するとは思えない低温が原因の低温火傷低温熱傷)です。

 

  • ホットカーペットやこたつ
  • 電気毛布
  • ペット用のヒーターや湯たんぽ
  • カイロ

 

低温火傷がなぜ厄介なのかといえば、「心地よい」「気持ちよい」と感じる温度帯で起きてしまう火傷だからです。

 

 

犬の低温火傷は気づかないうちに重症化することも…

 

火傷といえば、ものすごく熱い何かに触れて起きる――というイメージが強いですよね。しかし、低温火傷40度~60度という、ホカホカして気持ちの良い温度帯で引き起こされる熱傷です。

 

そのため、高温で火傷をしたときのように反射的に避けることができません。だからこそ、とても厄介なのです。ジワジワと進行していくことで皮膚の奥の深部にまで火傷が達してしまい、気づいたときにはかなり重症化していることも…。

 

「いくら低温だからといって、火傷が進行するまで気づかないなんてことある?」と不思議に思われたでしょうか。

 

しかし、犬と同じ室内で暮らしていると、犬は人間が思っている以上にホカホカと暖かい場所が好きなことに気づくはずです。たとえばコタツの中やホットカーペットの上、あるいは飼い主さんが使っている電気毛布などなど…。

 

ときにはヒーターやストーブの前を愛犬に占領されてしまうことすらあるぐらいです。

 

そして、そのホカホカした場所で愛犬がぐっすり眠っている姿には、「起こさないでこのままずっと寝かせてあげたい」と思わせる、ほっこりしたオーラがただよっているものなんですよね。

 

愛犬が気持ちよさそうに眠っている姿は、飼い主にとっても幸せな光景です。とはいえ、そこになんらかの熱源があるとしたら、低温火傷につながるかもしれない危険性があることを、私たち飼い主はきちんと理解しておかなければなりません。

 

 

犬が低温火傷したときの行動症状

 

低温火傷は人間にも起こるものであり、決して珍しいわけではありません。しかし犬が低温火傷をすると厄介なのは、被毛が全身に生えている分だけ、発見が遅れがちになってしまうことです。

 

もしも低温火傷を引き起こす可能性のある熱源に心当たりがあり、愛犬に次のような行動や症状がみられたときは、低温火傷をしていると判断したほうがよいでしょう。

 

  • 特定の部位をしきりになめている
  • 火傷をした可能性のある部位を触ると嫌がる
  • 体の一部をかばうような動きをする
  • アレルギー体質ではないのに皮膚の一部が赤くなっている
  • 特定の部位に水ぶくれができている
  • 皮膚の一部がむけて白または黄色に変色している

 

軽症であればほとんどの場合は自然治癒しますが、低温火傷した部位をなめているうちに悪化させてしまうこともあります。

 

あまりしつこく患部をいじるようならエリザベスカラーなどを装着して、火傷部分を触らせないようにしなければなりません。

 

いずれにしろ、低温火傷をした可能性に気づいたら、まずはかかりつけの動物病院を受診することをおすすめします。

 

<参考>犬の火傷の分類

火傷と一口に言っても症状と深刻度には違いがあります。一般的に1度から3度の4段階(2度のみ2種類)に分類されていますので、動物病院を受診するか迷ったときは参考にしてください。

 

1度熱傷

症状/皮膚が赤くなる、ヒリヒリする

基本的には数日程度で自然治癒することがほとんど。火傷の痕は残らない。

 

2度熱傷(浅達成2度熱傷)

症状/水ぶくれ、強い痛み

10日から2週間程度で自然治癒することがほとんどだが、患部をなめたりいじったりしている場合は悪化する恐れあり。火傷の痕が消えるまでに時間がかかる。

 

2度熱傷(深達成2度熱傷)

症状/皮膚の壊死、神経の損傷

皮膚の深い部分にまで火傷が達している状態。放置すると感染症を引き起こす可能性あり。神経が損傷していると痛みが感じられないこともあるため、痛がらないからと軽視するのは危険。治癒には1ヶ月以上かかり、火傷の痕が残る。

 

3度熱傷

症状/皮膚の壊死、神経の損傷、感染症、皮膚表面に黒いかさぶたやケロイド状

皮下組織からその下の筋肉近くまで火傷が達している状態。神経が損傷していると痛みを感じられないが、神経が生きている部分は激痛。治癒には数ヶ月以上かかることもあり、皮膚移植が必要な場合もある。火傷の痕が残る。

 

 

愛犬が火傷をしたときの応急処置

 

愛犬が火傷をしたときは、応急処置をしてから急いで動物病院に向かいましょう。

 

  • ストーブ・ヒーター・アイロンなどの熱いものに触れた → 患部に冷水シャワーをかける、冷たい水をはった洗面器で患部を冷やす

 

  • 油や化学薬品が原因 → 流水でしっかり洗い流してから患部を冷却

 

  • 感電による電撃傷 → 飼い主が感電しないようにブレーカーを落とす、あるいはゴム手袋をしてから感電の原因となったものと犬を引き離す

 

もしも火傷をした部位が広範囲にわたる場合、全身を冷やすと低体温症を引き起こす可能性があります。そのような場合は毛布などで温める、室温を高く調節するなどして体が冷えすぎないように気を付けてください。

 

いずれにしろ、上記はあくまでも動物病院を受診するまでにおこなう 最低限の応急処置です。動物病院に到着したらできるだけタイムロスなく治療ができるように「火傷をした状況」「火傷の原因」「愛犬にみられた症状」をしっかり説明しましょう。

 

 

犬は寒さに比較的強く、暖かい場所が大好きな生き物

 

雪やこんこんの歌詞には「犬は喜び庭駆けまわり、猫はコタツで丸くなる」とあります。しかし、本当のところは「犬は喜んで庭を駆けまわるけれど、コタツで丸くなることも大好き」――これが現実ではないでしょうか。

 

特に子犬や老犬は体温の上がり下がりで体調を崩してしまうことがあるため、冬場は暖かくしてあげたくなるのが飼い主の親心というものですよね。

 

寝床をホカホカにして快適にするのはとても良いことですが、火傷をする危険性は確実に排除しなければなりません。

 

熱源が直接犬の体に触れないように工夫し、ペットヒーターのコードがかじられないようにカバーを取り付けておく――こういった一手間をかけることが、愛犬の健康と命を守ります。

 

今後の愛犬の健康にお役立て頂ければ幸いです。

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 原材料:乳酸菌生産物質末、米粉、山芋末、純国産100%本葛末、ラフィノースオリゴ糖、昆布末、アップルファイバー、イワシ末、葉酸、ビタミンB1,B2,B12,C,A,E,D

 

原産国:日本 内容量:20g(形状:粉末)

与え方:腸内リセットレシピ参照

賞味期限:開封後10日以内にお使いください。

消費量:小型犬で約4~5回分(目安)

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同包物:レシピ

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    この記事を書いた人

    坂田剛

    (株)ラクト・ラボ代表取締役。20年間健康美容業界に携わり犬達の世界が人間と同じように生活習慣病が増え始めてきたことをきっかけに15年前に犬のサプリメント販売ラクト・ラボを起業。2018年に法人化。趣味は愛犬とキャンプに行き大自然とふれあいリフレッシュすること。

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