柴犬と豆柴の違いは大きさだけ!同じ犬種でもちょっとややこしい事情

ペット保険会社が毎年発表している人気犬種ランキング(2022年版)を見てみると、なんと柴犬が4位にランクインしているではありませんか。
ベスト30にランクインしている日本犬はたったの2犬種しかおらず、柴犬の次は秋田犬の29位です。日本犬の人気が年々低下している中、柴犬だけが奮闘しているわけですね。
今回は、そんな柴犬と豆柴について取り上げてみたいと思います。
目次
柴犬が人気の理由はズバリ「小型犬」だから
日本犬の中で柴犬だけ人気がある理由は、間違いなくサイズによるものでしょう。柴犬は日本で唯一の小型犬です。サイズ的に室内でも飼いやすく、ついでに言うと屋外飼育もできてしまう、ある意味とても守備範囲の広い犬種なんですよね。
そして、一定数いると推測できる「犬は大型犬じゃなくちゃ!」という層が日本犬を選ぶとしたら秋田犬一択になるわけですから、そう考えると中型犬だらけの日本犬は、なんだか分が悪いということになるのでしょうか。
甲斐犬は基本的に中型犬ではありますが、この犬種は個体による体格差が大きいため、小さめサイズであれば柴犬とたいして変わりません。でありながら柴犬ほど人気が出ないのは、毛色に好き嫌いが分かれるからとも考えられます。
甲斐犬の毛色は基本的には黒地に虎模様が入っているか、もしくはほとんど虎柄が見えない全身黒。あるいは赤毛または黄色っぽい茶に虎柄の犬もいるにはいるものの、こちらの毛色はかなり希少です。
となると好きな毛色と「小さめがよい」といった体格的な希望まで合致しにくい点も、甲斐犬がいまひとつメジャーになりきれない理由なのかもしれません。
その点、柴犬は赤・黒・白の毛色+体格についても比較的探しやすいだけの母数があり、「こういう犬を飼いたい」という希望に近い犬を見つけやすい土壌があります。さすがに胡麻ともなれば数が少ないので、そこまでピンポイントで見つけるのは難しくなりますが…。

柴犬と豆柴は大きさが違う
柴犬らしき犬を連れている人に「カワイイ柴犬ですね」と言ったら「いいえ、豆柴です」と返されたことがあるかたもいらっしゃるのではないでしょうか。
柴犬と豆柴の違いは、簡単に言ってしまえば「大きさ」です。
- 柴犬 → オス体重10kg前後・体高40cm前後 メス体重8kg前後・体高37cm前後
- 豆柴 → オスメスともに体重5kg前後・体高31cm前後
豆柴よりさらに小さい「小豆柴(あずきしば)」と呼ばれる柴犬もいるようですが、さすがにここまで小さくなると一般的に周知されているとは少々言い難いところもありますので、今回触れるのはやめておくことにしましょう。
「豆柴」を「柴犬」と分けるべきか否かの問題
そもそもの大前提として、「豆柴」という犬種名は公認されていません。これは日本犬保存会だけではなく、ジャパンケネルクラブにおいても同様の見解です。
基本的に豆柴という犬種は存在しないわけですが、このあたりの解釈については物議を醸すことも…。
というのも、長年にわたって小さめの柴犬をブリーディングし、小さなサイズに固定させてきた自負のある犬舎にしてみれば、「たまたま小さな柴犬が生まれたわけではなく、豆柴として確立させた」と言いたくなる気持ちはわからなくもありません。
とはいえ――。
犬種というのは体格・毛色・外貌・性質といったすべての要素をトータルしたうえで、「これが理想の姿である」と定めた結果です。そして、その理想がある程度しっかり固定されているからこそ、「公認犬種」となるわけですね。
となると、現段階において「豆柴」という呼称はやはり愛称に近いものであり、小さめサイズの柴犬を豆柴と呼ぶのは、ある意味通り名のようなものと理解するのが一番しっくりくるような気もします。

豆柴はおそらく今後も公認されることはない
柴犬の子犬と豆柴の子犬の値段を比較してみると、まず間違いなく豆柴のほうが高額です。それでも豆柴がほしいという人が後を絶たないからこそ、豆柴というジャンルが確立しているともいえますが…。
日本人は小型犬であればより小さなサイズを求める傾向にあるため、今後も柴犬ではなく豆柴を飼いたいという人が減ることはないでしょう。
となると、いずれは豆柴という犬種が公認される日がくるのでしょうか?現時点の状況を考えると、それはかなり困難ではないかと推測されます。
というのも、極小サイズのトイプードルをティーカッププードルと呼ぶようになって久しいですが、いまだにティーカップというサイズは公認されていません。それでも商売が成り立っているわけですから、豆柴に関しても推して知るべしと言ったところでしょう。
柴犬としての性質をしっかり保持しつつサイズを小さくすることと、ただただ小さくなるようにブリーディングすることは、まったく意味合いが違うのですが…。

柴犬の性質をきちんと知ったうえで選ぶのが一番
さて、初めて犬を飼う人が柴犬を選ぶケースも多いですが、実は柴犬はけっこうクセのある犬。これは悪口ではなく、たんなる事実です。
というのも、柴犬は遺伝子的に最もオオカミに近い犬種。実際に、愛犬の噛み癖に悩んでドッグトレーナーに相談する率が高いことでも知られています。
とはいえ、柴犬が素晴らしい犬種であることは間違いありません。ただし、素晴らしい犬種イコール何もしなくてもおとなしくて言うことを聞いてくれる犬ではないことは、きちんと理解したうえで柴犬を選んでほしいと切に願います。
>『豆柴のアルブミン数値がステロイドを増やしても上がらなくなった。』
今後の愛犬の健康にお役立て頂ければ幸いです。

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