犬の洋服はオシャレが目的?保温や抜け毛対策などメリットいろいろ

犬に洋服を着せるのはなぜでしょうか。愛犬を可愛くしたいから?まぁ、そういう目的で着せることもあるとは思いますが、今回取り上げたいのはもっと実用的な目的です。
昭和から平成初期ぐらいまでは、「犬に洋服を着せる=飼い主の自己満足」と否定的に捉えるむきが強かったように思います。
しかし、飼育されている犬の7割程度が小型犬となった令和のいま――。犬の洋服は単なるおしゃれアイテムではなくなりました。
目次
犬に洋服を着せることで得られるメリット
あくまでも「適切な洋服」を着せている場合に限られた話ですが、犬に洋服を着せることにはいくつものメリットがあります。
犬に洋服を着せるメリット①寒さ対策
体の保温をするための下毛(アンダーコート)が生えていないから当たり前のことですが、シングルコートの犬種は、見た目のフサフサ具合に反して意外なほど寒さが苦手です。
犬の体が冷えてしまうと、思わぬ体調不良の原因になりかねません。寒さで体調不良にならないよう、適切な洋服でしっかり保温してあげましょう。
>『犬の快適な室温とは?愛犬は何度から寒いと感じるのか知っておこう』
犬に洋服を着せるメリット②暑さ対策
犬は全般的に暑さが苦手です。暑い時期に不用意に洋服を着せてしまうと熱中症を引き起こすこともありますが、選択次第では熱中症防止に効果のあるものも。
たとえば、冷感素材や水に濡らすことで気化熱を発生させるタイプの生地で作られた洋服であれば、犬の体温が急激に上昇することを防ぐ役割が期待できます。
犬に洋服を着せるメリット③日焼け防止
犬の多くは全身を被毛で覆われています。そのため、人間ほど紫外線による皮膚への悪影響を心配する必要はありませんが、ヘアレスドッグともなれば話は別。
皮膚が外気にさらされているヘアレスドッグは、人間と同様に紫外線の影響で皮膚炎や皮膚がんなどの皮膚トラブルを起こすことがあります。そのため、紫外線の強い時期のお散歩では、適切な洋服を着せたほうが安心なのは間違いありません。
また、せっかく紫外線を遮る被毛があるのに、サマーカットのせいで紫外線が犬の皮膚に直接届いてしまうことがあります。サマーカットはほどほどが推奨されますが、短くしすぎた場合は洋服で日差しを遮ることも検討したほうがよいでしょう。
犬に洋服を着せるメリット④虫刺されとケガの予防
犬の洋服にはダニ・マダニなどの寄生虫や、蚊・蜂などの虫刺されから犬の体を守る効果が期待できます。
人間の場合、山や川などのアウトドアでは長袖長ズボンが推奨されていますよね。実はこれ、犬にとっても同じです。寄生虫や蚊などから犬の体を守るには、できるだけ体の大部分が洋服で覆われていることが大切。
とはいえ、洋服のせいで熱中症になってしまっては元も子もありません。虫除けスプレー等を併用しつつ、上手に虫から犬の体を守ってあげましょう。
また、藪や茂みなどを駆け抜ける際の、擦り傷や切り傷を防ぐうえでも洋服は有効です。
犬に洋服を着せるメリット⑤抜け毛対策
ダブルコートの犬には、保温目的での洋服はあまり必要ありません。しかし、公共の場所へ連れていく際の抜け毛対策としてはかなり有効です。
散歩で屋外を歩いているときはあまり気になりませんが、カフェなどの室内では、思っている以上にダブルコートの犬の被毛はパラパラと落ちるものなんですよね。これを知らん顔していると、「あの人はマナーの悪い飼い主」と白い目で見られてしまうことも…。
あまりの抜け毛の多さに気まずい思いをするぐらいなら、室内では抜け毛を防ぐための洋服を着せるのが一番です。洋服を着せていても抜け毛が落ちることはありますが、きちんと気を使っていることが一目瞭然であれば、冷たい目で見られる可能性は低いですよ。

犬の洋服選びでおさえておきたいこと
ペット用品売り場をのぞいてみると、「これが犬用!?」と驚いてしまうほど、オシャレで可愛らしい洋服がズラリと並んでいます。
せっかく愛犬に洋服を着せるのであれば、できるだけ可愛く(あるいはカッコ良く)見せたいのは飼い主の親心。そこを我慢する必要はありませんが、最低限次のことだけはしっかりおさえておきましょう。
- 愛犬の体型に合ったサイズ …… きつい洋服は犬の動きを妨げるだけではなく、血行不良の原因にも。また、大き過ぎると足や頭が変なタイミングで抜けてしまうなど、関節を痛める原因になります。
- 愛犬が快適に過ごせるデザイン …… 寒さに弱い犬種であれば、長袖やロンパースタイプなどの保温性の高いデザインが有効。そうでなければタンクトップや半袖を選ぶなど、体温調節にちょうど良いものを選びましょう。
- 愛犬の体質に合っている素材 …… 皮膚が敏感な犬は、基本的にコットン100%をおすすめします。静電気を防ぐうえでもコットンなら安心です。ニット素材を着せる場合は、ウールやポリエステルにアレルギーがないかを確認しましょう。

犬の洋服は何を置いても「動きやすい」ことが大前提
どんなデザイン(あるいは素材)の洋服を着せるにしろ、犬の洋服の大前提は動きやすいことです。コットン100%を選ぼうがウールを選ぼうが、とにかくストレッチ性の良いものを選びましょう。
生地が伸びない服は犬が動きにくいだけではなく、いざ着せるときにも苦労することになります。無理矢理袖口に足を通そうとしたら、愛犬が関節を痛めてしまった――これでは本末転倒もいいところですよね。
せっかく愛犬に洋服を着せるなら、しっかり選んで機能性と可愛らしさを両立させることが大切です。
今後の愛犬の健康にお役立て頂ければ幸いです。

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