愛犬のマウンティングはやめさせるべき?行動の理由を正しく理解しよう

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愛犬を楽しく遊ばせたいからドッグランへ連れてきたのに、うちの子は他のワンちゃんにすぐマウンティングをしてしまうんです…。こんなお悩みを持つ飼い主さんは、これが意外と少なくありません。

 

私たち人間は犬がマウンティングをすると、すぐに性的な意味合いをイメージしがちですよね。しかし、実際のところ犬のマウンティングが意味するところは、性的なものだけではありません。

 

とはいえ、なんらかの理由で興奮しているのは確かです。というわけで、今回は犬のマウンティングについて考えてみたいと思います。

犬のマウンティングは性的な意味とは限らない!ただの遊びの場合も…

 

犬のマウンティングが性的な意味に見られやすいのは、腰を振る行動がダイレクトに交尾を連想させるからです。まあ、実際に犬が交尾をするときは、オス犬がメス犬の上に乗って腰を振るわけですから、仕方がないといえばそれまでですが…。

 

なんにせよ、だからこそ愛犬がマウンティングをしているのを見ると、理由を考える前にギョッとしてしまうんですよね。

 

一昔前まで、犬がマウンティングをするのは「性的に興奮している時」あるいは「自分の方が立場が上だと示したい時」だと考えられてきました。これは間違いではないものの、実のところそれだけではないことが最近の研究でわかってきています

 

誤解を恐れずに言うとしたら、犬のマウンティングの意味は、どうやらもっとザックリとしたもの、あるいはもっとフワっとしたもののようなんですね。つまり、性的でも権勢要求でもなんでもなく、ただの遊びの一環だったりすることもあるわけです。

 

もちろん、性的な意味や権勢要求の場合もありますが、これはもう論外。そんなマウンティングを公共の場でしてよいわけがありません。

 

では、じゃれ合いや取っ組み合いの延長でありさえすれば、犬のマウンティングは好きにさせれてもいいのかといえば、これまた話は変わってきます。

 

なぜなら、理由はなんであろうとマウンティングをしているということは、その犬の精神状態は明らかに「興奮」の側に振れているからなんですね。

 

犬の精神状態が興奮した状態で固定されてしまうと、飼い主の声は届かなくなります。すると制御がきかなくなりますから、こうなるともうロクなことにはなりません。そのような事態に陥る前に、一刻も早く落ち着かせる必要があります。

 

>『愛犬が怪我をした!いざという時に備えて犬の救急箱を作っておこう

 

 

犬のマウンティングは社交術の一環だけど、だからこそ難しい

 

複数の犬が存在している場で、犬がマウンティングをすることは、ある意味とても普通のことといえるでしょう

 

なぜならマウンティングは、社交的に振る舞える犬にとっては単なる社交術の一環だからです。要するに「おい、ワンプロして遊ぼうよ!」というちょっと激しめな遊びへのお誘いだったりするんですね。

 

この誘いに乗った犬が「よしこい!お前なんかに負けないぞ!」と受けてたてば、晴れて楽しいマウンティング込みのワンプロ(犬同士のプロレス)が始まるわけです。

 

ただし、すべての犬が社交的とは限りません。

 

もしも犬から「かまわれ慣れていない犬」が、激しめのワンプロのお誘いを受けたとしたらどうなるでしょうか。そう、なんだかよく知らない犬に絡まれてしまい、ただただ恐怖を感じてしまうことになるんですね。

 

いくら誘われようとも怖くて動けない。ところが遊びに誘っている犬は相手からの反応がないので、さらにもっと激しく誘ってしまうことになります。

 

そして、その行動がエスカレートしてどんどん興奮していくうちに、ついついマウンティングをかましてしまうこともあるわけです。

 

こうなるともう、どちらの犬にとっても悲劇ですよね。遊びに誘っているほうは反応が悪いのでより一層イライラする、誘われている方は恐怖のあまり動くことすらできない。

 

すると、たいていの場合は遊びに誘っているうちに興奮してマウンティングしてしまった犬のほうが悪く見られてしまいます。しかし、ここに至った原因はマウンティングをされている犬の「遊びたくない」とはっきり示すことができなかった、社交性の無さが誘因だったりするんですね。

 

とはいえ、遊びたくてマウンティングをしてしまった犬が悪いわけでもなければ、上手に遊べなくて萎縮してしまった犬が悪いわけでもありません。

 

大切なのは自分の愛犬の性格をよく見極めて、双方の飼い主が上手にその場をコントロールすることなんです。

 

遊びたがりの犬の飼い主さんは、愛犬の興奮度を観察してMAXになる前に割って入る必要があるでしょう。一方、上手に遊べない犬の飼い主さんは、愛犬をドッグランに放り込む前に、まずは他の犬と触れ合う第一歩として、挨拶から練習させることが大切です。

 

マウンティングをしたりされたり、時には「やめろ」と嫌がることも、そのすべて社交術なのです。しかし、そうとわかっていても難しいものがあるのは間違いありません。

 

このあたりを飼い主さん全員が理解していれば、ドッグランでのトラブルは少なくなるはずなのですが…。

 

>『愛犬のワクチン接種と投薬|肝臓と腸を守ることが効果を高めるコツ

 

 

マウンティングは悪ではないが基本的にはさせない方が良い

 

何度も申し上げますが、マウンティングは犬にとって異常行動でもなんでもありません。自然な行動の一つであり、社交術の一環でもあるんです。

 

とはいえ、マウンティングをしている時の犬は、確実に興奮しています。そして、その興奮を放置しているとどんどんエスカレートしてしまい、コントロールがきかなくなってしまう可能性もあります。

 

だからこそ、マウンティングは悪ではないにしても、基本的にはさせない方が良いのです。要は、愛犬の興奮度合いが高まり過ぎてしまう前に、上手にクールダウンさせることが大切なんですね。

 

最初は犬同士でじゃれ合って楽しく遊んでいても、テンションが高くなり過ぎると、だんだん攻撃性が増してしまうことがあります。

 

こうした場合は、そのまま放置していると耳や首筋に噛みついてしまったりと、咬傷事故の危険性が高まってしまうことにつながりかねません。

 

そうなる前に、ほどよきところで飼い主が割って入り、双方の犬をクールダウンさせることが事故を防ぐのです。これは同時に、犬同士、そして飼い主同士の関係性を保つことにもつながりますから、これから先のお付き合いの中では絶対に欠かせないことなんですよね。

 

楽しそうにワンプロしているからと、激しい取っ組み合いやマウンティングを放置していたら、興奮した愛犬が相手の犬の耳を噛みちぎってしまった…。こんなことになってしまったら、楽しいドッグライフが台無しになりかねません。

 

というわけで、犬のマウンティングという行動は決して悪ではありませんが、人間社会の中で犬が幸せに暮らしていくことを考えると、基本的にはさせないのが一番なのです

 

>『愛犬を長生きさせるための考え方とは?

 

今後の愛犬の健康にお役立て頂ければ幸いです。

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この記事を書いた人

坂田剛

(株)ラクト・ラボ代表取締役。20年間健康美容業界に携わり犬達の世界が人間と同じように生活習慣病が増え始めてきたことをきっかけに15年前に犬のサプリメント販売ラクト・ラボを起業。2018年に法人化。趣味は愛犬とキャンプに行き大自然とふれあいリフレッシュすること。

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