フレンチブルドッグのアルブミン低下…あの日からナノワンに出会うまで

目次
ただの下痢だと思っていた…まさかアルブミン低下だなんて
最初は、本当に軽い気持ちでした。
少し便がゆるいな、いつもより下痢気味だな、という程度で、特別な病気だとは思っていませんでした。
フレンチブルドッグという犬種もあり、もともとお腹が強いタイプではないことは分かっていたので、「また少しお腹を壊したのかな」くらいの認識でした。
それでも念のために病院へ連れて行き、「一応、血液検査もしておきましょうか」という流れになりました。
そのときは、まさかその検査結果が、これからの生活を大きく変えることになるとは、思いもしませんでした。
後日、病院から告げられた言葉。「アルブミンの数値が低いですね」
正直、その時はアルブミンという言葉の意味すらよく分かりませんでした。
しかし、続けて言われた言葉に、頭が真っ白になりました。
「この数値だと、これから一生ステロイドを飲み続ける可能性があります」
その瞬間、時間が止まったような感覚でした。
ただの下痢だと思っていたものが、まさか「一生付き合う病気」だと告げられるなんて、想像もしていませんでした。
「どうしてうちの子が?」
「何がいけなかったの?」
そんな思いが頭の中をぐるぐると巡り、不安と恐怖だけが大きくなっていきました。
ステロイドで数値は上がる…でも繰り返す現実
言われるがままに、ステロイドの投薬が始まりました。
正直なところ、「怖い」という気持ちはありましたが、それ以上に「この子を助けたい」という思いの方が強く、病院の先生の言う通りにするしかありませんでした。
すると驚くことに、1週間もしないうちにアルブミンの数値は基準値まで戻りました。
そのときは、本当にホッとしました。
「よかった、治るんだ」
そう思ってしまったのです。
けれども、ここからが本当の始まりでした。
数値が上がったことで、「ステロイドを減らしたい」と相談すると、「じゃあ少しずつ減らしていきましょう」という流れになります。
そして減らしていくと、しばらくしてまた数値が下がる。
当然といえば当然です。
ステロイドの力で上げているだけなので、薬が減れば下がるのは当たり前のことです。
でも、その時の私はその本質に気づいていませんでした。
「また下がってしまった…」
すると再びステロイドが増えます。
そしてまた上がる。
また減らす。
また下がる。
この繰り返しです。
最初のうちは同じ量で上がっていた数値も、次第に反応が鈍くなり、「薬を増やしましょう」という言葉が出てくるようになります。
ここからが、本当の意味での「薬に頼る生活」の始まりでした。
気づいた時には、ステロイドだけではなく、他の薬も増えていき、そして体は少しずつ、本来の力を失っていっているように感じていました。
食欲が落ちたとき、本当に怖くなった
そして、私が一番怖かったのは「食欲が落ちたとき」でした。
犬にとって食欲は、最大の強みだと感じていました。
元気がなくても、どこか具合が悪そうでも、ご飯だけはしっかり食べてくれる。
それがあるからこそ、安心できていた部分もありました。
しかし、その食欲が明らかに落ちてきたのです。
薬の影響なのか、体の状態なのかは分かりません。
ただ、「食べない」という事実が、これまでとは比べものにならないほどの不安を呼びました。
「このままどうなってしまうんだろう」
その答えを探すように、毎日ネットで検索をしていました。
同じような症状の子を探し、少しでも希望が持てる情報を探し続けました。
そしてその中で、ある言葉に出会いました。
「出さないと入らない」
その考え方に初めて触れたとき、正直、衝撃でした。
それまで私は、「何を食べさせるか」「どうやって食べさせるか」ばかり考えていました。
けれど、「出すこと」は一度も真剣に考えたことがなかったのです。
そして、その考え方を伝えている人がいました。
それが、坂田さんでした。
出会いが変えたもの…そして今
初めて相談したときに言われた言葉は、とてもシンプルでした。
「今、食欲ありますか?」
正直、その一言に驚きました。
アルブミン低下という大きな問題の話をしているのに、聞かれたのはそこだったからです。
でもそのとき、食欲はまだ残っていました。
「あります」と答えると、
「じゃあ大丈夫です。前向きにやっていきましょう」
その言葉で、初めて少しだけ光が見えた気がしました。
それからは、今までとは全く違う視点で向き合うようになりました。
食べさせることではなく、「出すこと」を中心に考える。
うんちの状態を見て、日々やり取りをしながら、少しずつ整えていく。
時にはLINEで写真を送り、状態によっては電話で直接話をすることもありました。
気づけば、あれほど不安だった毎日が、少しずつ変わっていきました。
そして今、出会ってから約2年。
アルブミンの数値は安定し、食欲もしっかりあります。
ただ、「治った」という認識ではありません。
「この病気は一生付き合っていくもの」
そう教えていただいたからこそ、過信せず、毎日しっかり観察しながら過ごしています。
もし、あのときもっと早くこの考え方に出会えていたら。
もっと早く相談していれば。
そう思うことはあります。
だからこそ、今同じように悩んでいる方に伝えたいのです。
ナノワンを使うかどうかは、その後でいいと思います。
まずは一度、相談してみてください。
一人で悩むより、ずっと早く道が見えるかもしれません。
そしてそれが、愛犬にとっての未来を変える一歩になるかもしれません。
最後に ― 坂田からの一言
今回ご相談をいただいたとき、正直に言うと、最初は声が少し震えていらっしゃいました。
それだけ不安で、怖くて、どうしたらいいのか分からない状態だったのだと思います。
ただ私は、どんな病気であってもまず最初に確認することがあります。
それは「食欲があるかどうか」です。
食欲がなければ、どんなケアも正直難しくなってしまいます。
でもこの子は、まだしっかりと食欲を持っていました。
私はそこに、はっきりとした“光”を見ました。
もちろん、絶対に100%ということはありません。
それはどんなことでも同じです。
ですが、まず飼い主さんに希望を持っていただくこと。
そして、不安という一番大きなストレスを少しでも減らすこと。
そこを何より大切にしたいと思っていました。
ただ、それ以上に本当に素晴らしかったのは、飼い主さんの行動です。
便が緩くなったり、下痢になったりするたびに、「大丈夫でしょうか」「これでいいのでしょうか」と、毎日のように写真を送ってきてくださいました。
時には血がついた便が出ることもあり、そのたびに大きな不安を抱えながら、それでもしっかりと向き合ってくださいました。
その中でお伝えしたのは、とてもシンプルなことです。
しっかり食べて、外に出る回数を増やしていくこと。
そして、どんなに汚いうんちであっても、出たことをしっかり褒めてあげてください、ということ。
この一つひとつを、本当に真っ直ぐに実践してくださいました。
そしてそれに応えてくれたこの子にも、私は心から頭が下がる思いです。
本当に、二人でよく頑張ってこられたなと感じています。
ただ、正直なことを言うと、このような変化は一足飛びにはいきません。
どうしても時間がかかります。
それは、この病気が1日や2日でなったものではないからです。
生まれてからこれまでの食生活や生活環境、体質、さまざまな積み重ねの結果として、今の状態があります。
だからこそ、それを1日や1週間で変えようとするのは、無理があります。
もし短期間で結果を求めるのであれば、正直ナノワンリセットには向いていません。
それよりも大切なのは、「体の流れを整える」という考え方をしっかり理解することです。
今回の飼い主さんは、その部分をしっかり理解されて、迷いながらも続けてくださいました。
だからこそ、今の安定した状態につながっているのだと思います。
これから先も、決して油断はできません。
この病気は、一般的には「治らない」と言われているものです。
でも、だからといって悲観する必要はありません。
1日1日、愛犬の状態をしっかり見ながら、
その日の笑顔を大切にしながら、
一緒に過ごしていくこと。
それが一番大切なことだと思っています。
これからも、楽しく、穏やかな時間を積み重ねていってください。


