愛犬がお腹を掻きむしる!原因不明の痒みは体からのSOS

愛犬がお腹を掻きむしっていたら――。大抵の飼い主さんは「虫刺され」「アレルギー」「皮膚病」などが原因ではないかと考えるのではないでしょうか。ところが病院で検査をしても、なぜお腹に痒みが出たのか原因がはっきりしないことがあります。
こんな時に疑うべきは腸内環境の悪化。なぜなら腸の冷えが原因で老廃物の排泄が滞り、体内に残ってしまった毒素が皮膚に痒みを生じさせていると考えられるからです。
目次
皮膚は排泄器官だからこそ、犬の腸が冷えると皮膚に痒みが出る

私たち人間は便秘や下痢でお腹の調子が良くないと、吹き出物や乾燥など肌荒れしやすくなりますよね。ではなぜ、お腹の調子が良くないと肌荒れにつながるのでしょうか。それは、皮膚が排泄器官の一種だからです。
ピンとこなかった方もいらっしゃるかもしれませんが、よく考えてみてください。皮膚の細胞は常に新しいものに生まれ変わり、古いものは自然に剥がれ落ちていく仕組みです。まさしく、古い細胞を排泄することで皮膚の健康を保っていますよね。だからこそ、このサイクルが正常であればお肌は健康な状態を保ち、肌荒れとは無縁でいられるわけです。
ところが腸内環境の悪化が原因で便として老廃物を排泄しきれなくなると、体は危機的状況にあると判断します。その結果、体のあらゆる場所からなんとかして毒素を排泄しようとし、肌荒れが生じてしまうわけですね。
もちろん、正しく排泄できなかった老廃物(毒素)の行き先は皮膚だけではありません。目ヤニや口臭もまた、少しでも体外へ毒素を出そうとした結果です。そういえば、便秘や下痢の時は口臭が気になるし、目の調子も悪くなりがちですよね。
これは犬の場合もまったく同じです。腸の力が弱っていると、体内の老廃物を便として正しく排泄できません。そのため、やむなく別の場所から体外へ押し出すことに。一見すると原因不明に思えるお腹の痒みですが、実は腸の排泄力が低下しているせいで、やむを得ず皮膚に老廃物を振り分けた副産物のようなものです。
犬の目ヤニの原因についてはこちらの記事で詳しく説明しています。

お腹の痒みを止めるのに必要なのは薬ではなく腸内環境の改善
愛犬のお腹に痒みが出たということは、お尻からの排泄に問題が生じているサイン。体が「老廃物を処理しきれない」とSOSを発しているのです。もしもお腹が緩みがちな犬に下痢止めを飲ませているなら、それこそがまさしく痒みの原因。薬で下痢や軟便を無理矢理止めるのではなく、体内に溜まっている有害な老廃物をきちんと出し切らせてあげましょう。
と同時に、弱り切ってしまった腸の力を一日でも早く立て直さなければなりません。腸内環境が悪化している犬の腸は、100%冷えています。なぜ断言できるかといえば、腸内環境を悪化させるウェルシュ菌・フラジリス菌・ブドウ球菌などのいわゆる悪玉菌は、冷えている環境が大好きだからです。
これに対し、ビフィズス菌・乳酸菌・酪酸産生菌などの善玉菌は、温かい環境を好みます。つまり、悪玉菌を喜ばせる冷えてしまった腸では、善玉菌が増えません。ここを何とかしなければ、いつまでたっても腸内環境は改善しないのです。
では、薬でどうにかできるのかといえば、残念ながらできません。なぜなら薬は一時的に下痢を止めることはできたとしても、代謝という負荷を体にかけます。すると腸を温めるどころかますます冷やしてしまい、悪循環に陥るからです
>『犬の下痢!薬で止める前に愛犬の改善力をCheck!』を併せてご覧ください。

腸の冷えを取り除き腸内環境を改善するには腸を温める食事が必要
薬を飲ませているのに愛犬の下痢が一向に収まらず、体のあちこちを痒がるようになった。こういった症状は、腸内環境を改善して腸の力を根底から立て直さなければ解決しません。そして腸内環境を本気で改善するために必要なのは、薬でもサプリメントでもなく、腸を内側から温める食事です。
腸がしっかり温められて腸内環境が善玉菌優勢になれば、下痢もお腹の痒みも間違いなく改善していくでしょう。なぜなら腸内環境が良好な体は免疫力が高まり、病気が付け入る隙がなくなるからです。
犬は私たち飼い主が差し出したものしか、食べることを許されていません。だからこそ、愛犬の腸の冷えをしっかり取り除いてあげられるのは、食事を用意する飼い主さんだけなのです。
犬の腸の冷えについてはこちらの記事で詳しく説明しています。
今後の愛犬の健康にお役立て頂ければ幸いです。

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