犬のアルブミン低下とステロイド|本当に大切なのは「飲む・飲まない」ではなく、その子の状態を理解すること

犬のアルブミン低下でご相談を受けていると、必ずと言っていいほど出てくる言葉があります。
それが「ステロイド」です。
病院でアルブミン数値が低いと言われる。タンパク漏出性腸症の疑いがあると言われる。そして、その治療としてステロイドが処方される。この流れは、決して珍しいことではありません。
むしろ、私が14年間、全国の飼い主様とお話をしてきた中では、北海道から沖縄まで、アルブミン低下やタンパク漏出性腸症と言われた子の多くが、最終的にステロイド治療に進んでいる印象があります。
もちろん、私は獣医師ではありません。ですから、ステロイドという薬そのものを否定する立場ではありませんし、病院での治療を否定するつもりもありません。
実際、ステロイドが必要な場面もあります。 炎症を抑えなければならない状態もあります。 命を守るために、薬が必要なこともあります。ただ、長年ご相談を受けてきた中で、どうしてもお伝えしたいことがあります。
それは、ステロイドを「飲むか、飲まないか」だけで考えるのではなく、今その子の体がどういう状態なのか、食欲はあるのか、便はどうなのか、腸は冷えていないか、排泄力は落ちていないか、そこを一緒に見ていくことが本当に大切だということです。
アルブミン低下という問題は、薬だけを見ても見えてきません。
食べる力、出す力、腸の状態、体の冷え、これまでの薬の使用状況、食事内容、年齢、体力。これらがすべて関わってきます。
だからこそ私は、ステロイドを使うかどうかよりも先に、まず“その子の今の状態を理解すること”が大切だと考えています。
この記事では、これまで私が実際に相談の中で見てきたアルブミン低下とステロイドの現実、そして飼い主様に知っていただきたい視点について、できるだけわかりやすくお話ししていきたいと思います。
目次
以前は、飼い主様も病院の説明をそのまま受け入れることが多かった
今から10年ほど前までは、初めて犬を飼う方がとても多い時代でした。もちろん、初めて犬を迎えた飼い主様にとって、病気のこと、薬のこと、検査数値のことは分からないことばかりです。
大切な愛犬のアルブミン数値が下がっていると言われる。 タンパク漏出性腸症の可能性があると言われる。 ステロイド治療が必要だと言われる。そうなれば、飼い主様は当然、不安になります。そして多くの方は、病院で言われた通りに治療を受け入れてきました。これは決して悪いことではありません。
大切な愛犬を助けたい一心で、病院を信じ、先生の説明を信じ、薬を飲ませる。それは当然のことだと思います。ただ、その一方で、アルブミン低下やタンパク漏出性腸症については、病院側から「治る病気ではない」「長く付き合っていく病気です」と説明されることも少なくありません。
実際に、私も全国の飼い主様から同じようなお話を何度も聞いてきました。「治らないと言われました」 「一生薬が必要かもしれないと言われました」 「ステロイドを続けるしかないと言われました」この言葉を聞いた時、飼い主様は大きな不安を抱えます。
それでも、他にどうすればいいのか分からない。だから、病院で出された薬を飲ませ続ける。そういう流れが、長く続いてきたように感じています。
ですが今は、少し時代が変わってきました。以前に一度つらい経験をされた飼い主様が、2頭目、3頭目の子を迎える時代になっています。そのため、アルブミン低下と言われても、すぐにステロイドを飲ませることに不安を感じる方が増えてきました。
「本当にこの薬を飲ませていいのだろうか」 「前の子の時と同じことを繰り返したくない」 「まだ元気なのに、今から強い薬を始めていいのだろうか」そう感じる飼い主様が、非常に増えているのです。この変化は、とても大きいと私は感じています。

ステロイドは悪い薬ではありません。ただ、使い方と向き合い方が大切です
まず大前提として、私はステロイドを完全に悪い薬だとは思っていません。必要な時には必要です。炎症を抑えるために使うこともあります。 命を守るために、どうしても必要な場面もあると思います。ですから、この記事を読んで「ステロイドは絶対に飲ませてはいけない」と受け取ってほしくはありません。
それは私の考えとは違います。ただ、私がずっと感じているのは、ステロイドという薬が出された時に、飼い主様がその意味をどこまで理解できているのか、ということです。
なぜ今この薬が必要なのか。 どのくらいの量が必要なのか。 いつまで飲ませる予定なのか。 数値がどう変われば減らしていくのか。 今の食欲や便の状態とどう関係しているのか。
ここを理解しないまま、ただ「病院で出されたから」と飲ませ続けてしまうことに、私は大きな不安を感じています。
人間の場合、薬を出す前には多くの検査があります。 血液検査、画像検査、場合によっては専門的な検査を行い、かなり細かく確定診断をしてから薬が出されます。もちろん犬の医療も進歩しています。
ですが、それでも犬の場合、人間ほど細かく状態を把握することが難しい場面も多いと思います。「この可能性が高い」 「おそらくこの病気ではないか」 「この治療で反応を見る」そういった形で進むことも少なくありません。
だからこそ私は、薬を飲ませること自体よりも、その子の状態を一緒に見ながら考えることが必要だと思っています。ステロイドを使うなら、なぜ使うのか。 使わないなら、なぜ使わないのか。
そして、ただ怖いから飲ませないのではなく、今の体の状態を理解した上で判断していくことがとても大切です。
「飲ませない」という選択にも、実は落とし穴があります
最近、飼い主様の意識はかなり変わってきました。
先ほどもお話ししたように、過去に一度つらい経験をされた方が、2頭目、3頭目を迎える時代になっています。そのため、アルブミン低下と言われ、ステロイドを処方されても、すぐには飲ませない方も増えています。これは、飼い主様が真剣に考えている証拠でもあります。
前の子の時に後悔した。 薬を続けても思うように良くならなかった。 副作用が心配だった。だから、今度の子には慎重になりたい。そのお気持ちは、とてもよく分かります。
ですが、ここにも大きな落とし穴があります。それは、ステロイドを飲ませないことだけで安心してしまうことです。
アルブミン数値が下がっている。 でも元気も食欲もある。 だからステロイドは飲ませずに様子を見る。この判断自体が、必ずしも悪いわけではありません。ただ、その間に何もしなければ、体の状態は変わりません。
私の考えでは、アルブミン低下の背景には腸の冷えや排泄力の低下が関わっているケースが非常に多いと感じています。つまり、ステロイドを飲ませないことだけを選んでも、腸が冷えたままであれば、体は徐々に弱っていく可能性があります。
最初は元気に見える。 食欲もある。でも、少しずつ便が乱れる。 少しずつ数値が下がる。 少しずつ体重が落ちる。そしておかしいなと思った頃には、結局ステロイドを使わざるを得ない状態になってしまう。私はそういうケースも見てきました。
だから私は、「ステロイドを飲ませないこと」がゴールではないと思っています。
本当に大切なのは、なぜアルブミンが下がっているのか、その子の体が今どういう方向に向かっているのか、そこに気づいてあげることです。薬を避けるだけでは足りません。
体の状態を理解し、腸を温め、出せる体を整え、食べたものを受け入れられる状態にしていくこと。ここがなければ、結局は同じところに戻ってしまうことがあるのです。

ある獣医師の先生からいただいた電話
これまでの14年間の中で、忘れられない出来事がいくつもあります。
その一つが、北海道のある地域の女性獣医師の先生からいただいたお電話です。
詳しい地域やお名前はもちろん言えません。ただ、その先生からこのようなお話をいただきました。「うちの患者さんで、アルブミン低下の子が、そちらのナノワンを食べて、ステロイドをほとんど飲んでいない状態で数値が戻ったケースが立て続けにありました。内容を教えていただけませんか」そのような趣旨のお電話でした。
病院側にはステロイドを飲んでいるという話になっていたようですが、実際にはほとんど飲んでいない状態で数値が戻っていた。それが立て続けにあったため、先生も気になってご連絡をくださったのだと思います。
私はその時、反対に先生に質問をしました。「この病気は治らない病気だと言われますよね」すると先生は、やはり治らない病気で、ステロイドを使っていくしかないという趣旨のお話をされました。
そこで私は、少し踏み込んでお尋ねしました。「治らないと分かっているのに、なぜステロイドをどんどん入れていくのでしょうか」今思えば、少し厳しい聞き方だったかもしれません。
でも、私は現場で多くの飼い主様の声を聞いてきました。 ステロイドを飲ませ続けながら不安を抱え、数値が上がったり下がったりし、どうしたらいいのか分からなくなっている方をたくさん見てきました。
だからこそ、どうしても聞きたかったのです。その時、先生から返ってきた言葉は、「お返しする言葉もありません」というものでした。
私はその時、ナノワン・リセットを病院にただ置いて販売するだけでは難しいと思いました。なぜなら、ナノワン・リセットは、ただ商品を置けば結果が出るというものではないからです。
飼い主様が理解すること。 体の状態を理解すること。 食欲、便、薬、腸の冷え、排泄力を見ながら、その子に合わせて考えること。そこまで説明できなければ、本当の意味では扱うことが難しいと思ったのです。
ですから私は、その先生にも「単に置いて販売するだけでは難しいと思います」とお伝えしました。この話は特別な一件ではありません。これまでにも、ナノワン・リセットに興味を持ってくださった獣医師の先生は何名もいらっしゃいました。中には、学会発表をしたいというお話をいただいたこともあります。大学病院の先生から関心を持っていただいたこともありました。
ただ、私自身には学術的な肩書きもありませんし、研究者でもありません。私はあくまで、14年間、全国の飼い主様と直接お話をし、現場の声を聞き続けてきた立場です。だからこそ、私ができることは、現場で見てきたことを、飼い主様にできるだけ分かりやすく伝えることだと思っています。
ナノワン・リセットは、成分だけでは伝わりません
最近では、ネット上でも「腸の冷え」や「腸を温める」といった言葉を見るようになってきました。
同じような考え方で商品を販売されている会社もあります。私は、それ自体は悪いことだと思っていません。むしろ、どんどん広がればいいと思っています。なぜなら、犬の体にとって腸が大切だという考え方が広がることは、飼い主様にとっても、犬たちにとっても良いことだと思うからです。
ただ、私は一つだけ強く思っていることがあります。それは、成分を真似しただけでは、本当の意味では続かないということです。
ナノワン・リセットも、ネットでクリックすれば購入できます。ですが14年間見てきた中で、長く続いている方の多くは、私と直接お話をされた飼い主様です。中には2世代、3世代にわたって、10年以上使い続けてくださっている方もいらっしゃいます。
その一方で、ただネットから注文されただけの方は、1回限りで終わってしまうことも少なくありません。なぜそうなるのか。答えはとてもシンプルです。理解されていないからです。
なぜ腸を温める必要があるのか。 なぜ出すことが先なのか。 なぜ食欲を確認することが大切なのか。 なぜ便を見る必要があるのか。 なぜ薬との向き合い方まで考える必要があるのか。
ここを理解しないまま商品だけを使っても、飼い主様自身が続ける意味を感じられません。だから続かないのです。
私は、ナノワン・リセットの本当の価値は、商品そのものだけではなく、説明と理解にあると思っています。その子の状態を見て、飼い主様と話し、食欲や便や薬の状況を確認しながら、一緒に考えていく。そこに大きな意味があります。だから私は、成分だけを真似されても怖くありません。本当に大切なのは、飼い主様が理解できるかどうか。そして、その子に合わせた見方ができるかどうかです。

飲ませすぎているのではないか、と感じるケースも少なくありません
ステロイドについてご相談を受けていると、私は「この子に本当にこの量が必要なのだろうか」と感じることがあります。もちろん、これは医療行為として判断するものではありません。薬の処方や中止は、必ず獣医師の管理のもとで行うべきです。
ただ、飼い主様から詳しくお話を聞いていくと、食欲、便、体重、元気、これまでの数値の動きに対して、薬の量が多いのではないかと感じるケースがあるのです。
特に、食欲もあり、便も大きく崩れておらず、体力もある若い子の場合、最初から強い量で長く続けることに、飼い主様自身が不安を感じられることも多いです。
私はそのような時、まず食欲を見ます。
ナノワン・リセットのトライアルを使っていただく時も、最初に確認したいのは「喜んで食べるかどうか」です。食べてくれるか。 どんな食べ方をするか。 便はどう変わるか。 体の反応はどうか。そこを見ながら、その子の状態を一緒に確認していきます。
そして、必要があれば飼い主様としっかり話し合います。ステロイドを一気にやめるという話ではありません。むしろ、急にやめることは危険な場合もあります。
大切なのは、その子の状態に合った量なのか、今の段階で本当に必要な量なのか、獣医師とも相談しながら慎重に見ていくことです。私は、1頭1頭状態が違うといつもお伝えしています。年齢も違います。 体重も違います。 食欲も違います。 便も違います。 これまで飲んできた薬も違います。 生活環境も違います。だから、同じアルブミン低下でも、同じように考えることはできません。
そこを無視して、ただ一律に薬を続けることには疑問があります。
だからこそ、飼い主様には「薬が良いか悪いか」ではなく、「この子にとって今どうなのか」という見方を持っていただきたいのです。
ステロイドを考える前に、食欲と便を見ること
私はアルブミン低下のご相談で、必ずと言っていいほど食欲と便の話をします。なぜなら、そこに体の状態が出るからです。どんなに良いことをしても、食べてくれなければ体は変わりません。そして、どれだけ食べても、出せなければ体は滞っていきます。
私は長年、「出すことが先、入れることは後」とお伝えしてきました。
これはアルブミン低下の子にも、とても大切な考え方です。
体が冷え、腸が冷え、排泄力が落ちている状態で、ただ栄養を入れようとしても、うまく使えないことがあります。それどころか、体に負担になってしまうこともあります。だからこそ、まず腸を温め、出せる体に整えることが大切だと私は考えています。
そして、その上で食欲を見る。食べてくれるか。 喜んで食べるか。 便はどうか。 体の反応はどうか。ここを見ずに、薬だけを見ても、本当の状態は分かりにくいのです。
ステロイドを使う、使わない、減らす、続ける。その前に、まずその子が今どんな体の状態なのかを見ること。ここを忘れてはいけないと思っています。

飼い主様に持っていただきたい視点
アルブミン低下と言われると、多くの飼い主様は一気に不安になります。そして、ステロイドという言葉が出ると、さらに不安が大きくなります。飲ませた方がいいのか。 飲ませない方がいいのか。 副作用は大丈夫なのか。 このままずっと続けるのか。悩まれるのは当然です。
ですが私は、そこで一度立ち止まってほしいと思っています。大切なのは、ステロイドを敵にすることではありません。そして、病院を否定することでもありません。本当に大切なのは、飼い主様自身がその子の状態を理解することです。
今、食欲はあるのか。 便はどうなのか。 体重は落ちていないか。 薬を飲んでどう変わったのか。 薬を飲まない時はどうなのか。 数値はどのように動いているのか。 腸の冷えや排泄力はどうなのか。こうしたことを一つずつ整理していくと、見えてくることがあります。
ただ不安になるのではなく、ただ薬を怖がるのでもなく、ただ病院の言葉を受け入れるのでもなく、飼い主様自身が理解して選んでいく。その視点が、とても大切です。私はそのお手伝いをしたいと思っています。
もっと早く相談しておけば良かった、という声を減らしたい
これまでのご相談の中で、何度も聞いてきた言葉があります。
「もっと早く相談しておけば良かった」この言葉を聞くたびに、私は本当に悔しい思いをします。特に、1年前までは元気も食欲もあった子。 まだ若く、体力もあった子。その時に方向性を変えられていれば、違う未来があったかもしれない。そう感じるケースがあるからです。
一方で、早い段階で気づかれた子たちは、若さや体力を活かして、自力で変わっていくケースも増えています。これは決して奇跡の話ではありません。その子の状態を見て、腸を温め、出せる体に整え、食欲と便を確認しながら、必要なことを続けていく。
そして薬についても、怖がるだけではなく、必要な時は使いながら、その子に合った向き合い方を考えていく。その積み重ねです。私は、アルブミン低下の子たちにとって一番大切なのは、早く気づくことだと思っています。そして、正しく理解することだと思っています。
最後に
犬のアルブミン低下とステロイドの問題は、とても難しいテーマです。
ステロイドを飲ませるべきか。 飲ませないべきか。 減らしていいのか。 続けるべきなのか。この答えは、全ての子に共通するものではありません。だからこそ、私はいつも「1頭1頭違います」とお伝えしています。
同じアルブミン低下でも、年齢も違えば、食欲も違います。 便の状態も違います。 これまで飲んできた薬も違います。 生活環境も違います。 体力も違います。その子にとって、今何が必要なのか。ここを見ずに、薬だけを見ても本当の答えは出ません。
ステロイドは悪い薬ではありません。ただし、何となく飲ませ続けるものでもないと思っています。そして、怖いからといって何もしないまま時間だけが過ぎてしまうことも、同じように危険だと感じています。だからこそ、今、アルブミン低下で悩まれている方には、一度状態を整理していただきたいのです。
食欲があるうちに。 元気があるうちに。 まだ体力があるうちに。その子の体が今どこに向かっているのかを、一緒に確認していきませんか。現在、アルブミン低下、下痢、軟便、食欲低下、ステロイドの使用に不安がある飼い主様に対して、坂田が直接お話を伺う無料相談を行っています。
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