愛犬の下痢や軟便が治らないのはなぜ?腸が休めていない可能性あり

「もう何週間どころか、何ヶ月も良好な便をしていないかもしれません」
「下痢止めを飲ませれば一時的には良くなるのに、すぐまた緩くなってしまいます」
このように、愛犬の治りきらない軟便や下痢に悩んでいる飼い主さんは、実のところ少なくありません。もちろん動物病院で診てもらってはいるものの、検査では異常が見つからないし、フードも気をつけているのに一向に改善しないとしたら…。
その理由は、腸が本当の意味で回復していない――すなわち、健康な状態を取り戻せていないからです。
目次
機能が低下している腸にあれこれ与えることが負担になることも…
下痢や軟便は、愛犬の腸が「今のままでは健全に働くことができません!」と飼い主さんに助けを求めているサインです。
ところがこの腸からのサインを受け取ったとき、多くの飼い主さんは下痢や軟便を改善するためには「何を与えればいいか」と考えてしまいます。例えば下痢止めのお薬だったり、お腹が敏感な犬のためのフードだったり…。
しかし、下痢や軟便が続いている犬の腸は機能が低下しているので、何かを与えられれば与えられるほど、どんどん疲弊していくことになります。そうなんです、良かれと思って与えている何かが、かえって腸に余計な負担をかけてしまうこともあるんですね。
愛犬の下痢や軟便を本気で改善しようと思ったら、まずはこの「何かを与えてどうにかしなければ!」という前提を考え直す必要があるのです。

下痢や軟便が続いている犬の腸はちゃんと休めていない
腸は私たちが考えている以上に、実はとてもデリケートな臓器です。そして、完璧なまでに健康長寿と直結している臓器でもあります。
そんな腸の機能が低下する――すなわち下痢や軟便が続いている状態になってしまったとき、腸内では次のような変化が起きているはずです。
・腸粘膜(小腸や大腸の内壁を覆う薄く粘り気のある層)に炎症が起きて傷ができる
↓
・水分や栄養の吸収が低下する
↓
・腸が動きすぎる(蠕動運動が過剰になる)
↓
・下痢や軟便をする
腸粘膜に炎症や傷が生じると腸の蠕動運動が過剰になってしまうのは、身体が傷ついた組織や有害物質をいち早く排出して修復しようとする、防御反応が働くためです。
本来であれば、腸は「動く(消化・吸収・排便)」→「休む(蠕動の低下)」→「修復する(組織の再生)」というサイクルを繰り返しています。
ところが下痢や軟便が続いている犬の腸は常に動かされてしまうため、修復する時間を正しく確保することができません。腸はきちんと休めてこそ、本来のポテンシャルを発揮できるのです。
>『【犬のお腹のキュルキュル音】その原因は腸の冷えだと知っていましたか?』
病院で「異常なし」と言われた下痢の本当の意味
血液検査をしても大きな数値の乱れはない。
エコー検査をしても病気といえるほどの異常は見当たらない。
こうなると、整腸剤や下痢止めなどを服用させながら「とりあえず様子を見ましょう」ということになりますよね。これはどういう状況なのかといえば
- とりあえず腫瘍や重度の炎症は確認できなかった
- 「これ」という明確な病名をつけることはできない状態だった
簡単に言ってしまえば、こういうことなんです。しかし、だからといって腸は何も問題のない健康な状態だった、と言われているわけでもありません。
たとえば次のような状態は、はっきりとした病名はつけられません。しかし、明らかに腸の機能に問題が生じています。
- 腸内環境が乱れている(悪玉菌が優勢になっている)
- 軽度ではあるが腸粘膜に慢性的な炎症が起きている
- 腸が冷えていて血流が低下している
- 腸の動きを制御している自律神経に乱れが生じている
このような状況下にある腸は、完全に壊れてはいないものの、限界に近い危機的状況にあると表現すべきです。はっきりとした病名がつかないからといって、そのままにしていて良いはずがありません。
>『犬の下痢が改善しない!それは、薬で腸が冷やされるからです。』

腸を回復させている途中で足踏みしても焦ってはいけない
下痢や軟便が続いている犬の腸を、下痢止めやステロイドに頼らず回復させようとしているとき、便の状態は劇的ではなく段階的に変化していくはずです。
1.液体状の下痢便(水様便)
↓
2.形のない軟便
↓
3.軟便ではあるが形のある便
↓
4.ほどよい硬さの普通の便
ところが、腸の状態の根本的な改善を待たずに下痢や軟便だけをなんとかしようとしてしまうと、結局のところは2と3を行ったり来たりすることになります。このような状況の犬の腸は、環境や食事の変化に対応するだけの基礎的な力を取り戻せていません。
きちんと腸の冷えを取り除いて温度を上げ、腸内環境を根本から改善することが大切ですが、回復途中では足踏みをすることもあるでしょう。
しかし、この段階で焦って薬やステロイドに頼ってしまうと、腸の改善は最初からやり直しになってしまいます。一度ヘトヘトになってしまった愛犬の腸の健康を本気で取り戻すには、一朝一夕でどうにかしようと考えるべきではないのです。
なんだか地味に感じるかもしれませんが、毎日の食事でしっかり腸を温めて善玉菌優勢の腸内環境を確立させる――これは遠回りなようでいて、結局のところは近道なのです。
>『犬の下痢や震えは腸が冷えているサイン!お腹を内側と外側から温めて免疫力アップ』
愛犬の腸の回復の妨げになること
愛犬の下痢や軟便が続いているとき、良かれと思ってやっていることの中には、回復の妨げになってしまうこともあります。
回復の妨げになること:下痢のたびに食事内容をコロコロ変える
愛犬が下痢をした → フードを変更 → 少しお腹の調子が良くなる → しばらくしてまた下痢をした → さらに別のフードへ変更……
この繰り返しは、機能が低下している犬の腸にとっては大きなストレスとなります。なぜなら、腸の機能が弱っているせいで新しい食材・成分への対応力が落ちているからです。
よかれと思ってしているフードの変更は、回復しようとしている犬の腸にとっては刺激になりやすい行為。焦ってあれこれしたところで、かえって状況を悪化させてしまうことになるでしょう。
回復の妨げになること:食べられるから大丈夫と通常量を与える
食欲があることはとても良いことです。しかし、下痢をしている犬の腸は健康時に比べると消化・吸収能力が低下しています。
にもかかわらず、食べられるから大丈夫と判断して通常の量を与えてしまうと、犬の腸はまともに休むことができません。回復のためには正しく休ませることも必要です。
ただし、下痢をしたら絶食させればいいというのは一昔前の考え方。腸粘膜には栄養を吸収するための絨毛(じゅうもう)というヒダヒダがあるのですが、絶食期間が長くなるとこの絨毛が短くなって吸収効率が下がってしまいます。
食欲があるなら消化に良い食べ物を少量ずつ回数を分けて食べさせることが、腸の負担になりにくく休息と回復を手助けしてくれるのです。
回復の妨げになること:冷たい食べ物・冷たい水・冷えやすい環境
腸は重要な役割をたくさん担っているにもかかわらず、冷えにとても弱い臓器です。腸の温度が低下してしまうと、次のような状況に陥ることになります。
- 悪玉菌が優勢となって腸内環境が悪化する
- 血流が低下して消化吸収に支障が生じる
- 修復のスピードが落ちる
このような状態が続いてしまったら、下痢や軟便が根本的に改善するはずもありません。下痢や軟便をしている愛犬に冷たい水や氷を与えるのは絶対的にNGですし、そんなことはあ当たり前すぎて、わざわざ言うまでもありませんよね。
本気で愛犬の下痢や軟便を改善しようと思うなら、温かい食べ物でお腹を温めるのと同時に、冷えやすい環境を見直すことも大切。一度冷えてしまった腸は、お腹の中と外の両面から温めることが理想的です。
>『犬の腸は想像以上に冷えている!下痢・血便・膀胱炎の原因』

やり過ぎより休ませることが修復の第一歩
愛犬が下痢や軟便をしたとき、何かを「やり過ぎ」てはいないでしょうか。
- 下痢止めや整腸剤を飲ませてとりあえずウンチを固めようとする
- フードの変更を繰り返す
- 食べられるからと通常量を与えて腸が休む時間を与えていない
愛犬が下痢や軟便をしている時は、とにかく腸への刺激を減らして修復できるように手助けすることが大切です。
下痢や軟便という目の前の事象だけにとらわれるのではなく、腸をしっかり温めて休ませてあげることを第一に考えてあげましょう。
>『【現代の犬の健康】は、腸を温める食事の継続が必須条件となる』
今後の愛犬の健康にお役立て頂ければ幸いです。

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