老犬が吐く原因|吐出と嘔吐を見極めて必要な対処を

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犬は生涯を通してよく吐く生き物です。子犬期や成犬期は食欲全開で食べている最中に突然ゴボゴボと吐き、その直後には何事もなかったように吐いたものをガツガツ食べてしまうことってありますよね。

 

こういった一過性の吐き出しは、病的なものというよりは、勢いで出ちゃっただけと捉えて大丈夫な場合がほとんどです。

 

しかし、老犬の嘔吐については楽観視しないほうがよいでしょう。もちろん子犬期や成犬期と同じように単なる吐き出しが原因のこともありますが、体調不良を知らせるサインの可能性もあるからです。

老犬の吐出は加齢による影響で飲み込む力が弱くなっているのかも…

 

一般的に、犬が吐いても体調に問題はないとされているのは、「嘔吐」ではなく「吐出です。

 

  • 嘔吐 → 脳の嘔吐中枢が刺激を受け、胃の内容物が吐き出された状態
  • 吐出 → 食道にある食べ物が、胃に入る前に吐き戻された状態

 

吐出そのものは子犬期や成犬期に限らず、老犬期に入ってからも起こりうることです。しかし、問題はその原因。

 

というのも、若い頃の吐出はがっついて大量の食べ物を一時に飲み込んだせいで起こりやすいのに対し、老犬期の吐出は加齢による影響で飲み込む力そのものが弱くなっている可能性があるからです。

 

老犬の吐出を防止する食事の工夫

 

老犬はちょっとしたことが原因で、体調をガタっと崩してしまうことがあります。これは吐出に関しても同じ。ちょっとした工夫をすることが、老犬の吐出を防いでくれます。

 

  • 食べ物が飲み込みやすくなるように、すべての具材を柔らかく煮込む
  • トロトロの水分多めの食事にし、飲み込みやすさと水分摂取を両立させる
  • 食べ物が胃の中へスムーズに入るように、食器を台の上に置いて頭の位置を高めにしてあげる

 

こういったちょっとした工夫を加えるだけで、老犬の吐出はかなり防げるはずです。もしも、それでも頻繁に吐出するとしたら、食道そのものになんらかの原因があるのかもしれません。早めにかかりつけの動物病院を受診しましょう。

 

>『犬は季節の変わり目で「吐く」「下痢」など体調を崩しやすい

 

 

老犬の嘔吐には病気が隠れていることも…

 

老犬の嘔吐には、年齢を重ねた体だからこそ、重篤な原因が隠れていることがあります。

 

老犬の嘔吐:慢性腎臓病

たとえば慢性腎臓病。腎臓の機能は若い頃からどんどん低下していくのが宿命ですが、残り25%を切るまでわかりやすい症状は表れてきません。

 

つまり、ある時から老犬が頻繁に嘔吐するようになり、その原因が腎臓の機能低下にあるとしたら、すでに慢性腎臓病のステージ2、あるいはステージ3の可能性があるわけですね。

 

慢性腎臓病のステージ4は末期(生命維持困難)です。もしも嘔吐の原因が慢性腎臓病だとしたら、のんびり構えている余裕はありません。

 

老犬の嘔吐:膵炎

老犬が何度も嘔吐を繰り返す原因として、膵炎も考えられます。最近食欲がないけれど、老犬だからそういうものかも…、と思っていたら、実は膵炎が進行している可能性も。

 

慢性膵炎は徐々に進行していくため、気づいたときにはかなり重症化していることがあります。また、ある日突然症状が表れる急性膵炎は、死亡率が高いことでも知られている恐ろしい状態。

 

犬の膵炎を予防する方法は残念ながら見つかっていませんが、極端に脂肪分の多い食事を避ける、ドカ食いをさせないといった管理が、愛犬の膵臓を守ることは間違いありません。

 

老犬の嘔吐:肝臓病(肝機能障害)

老犬期に入ってからの繰り返す嘔吐には、肝臓病の可能性も考えられます。肝臓は再生能力のある臓器ですが、加齢による影響で子犬期や成犬期のようにはいきません。

 

ギリギリまで頑張った肝臓に限界がきたとき、嘔吐や食欲不振といった症状が一気に表れてくることがあります。

 

肝臓の状態については血液検査でモニターできるため、やはり定期的に血液検査を受けることが、肝臓病を予防するためには必要といえるでしょう。

 

そのうえで、肝臓の数値に乱れが見つかったら食事を肝臓が再生しやすい内容に考えていくことが重要です。

 

>『犬に下痢・嘔吐を引き起こす「食物アレルギー」と「食物不耐症」の違い

 

 

犬の嘔吐の原因である中枢性反射性の違い

 

犬の嘔吐は脳の嘔吐中枢が刺激を受け、胃の内容物が吐き出された状態であることは前述した通り。さらに嘔吐は中枢性と反射性に分けることができます。

 

  • 中枢性 → 脳の嘔吐中枢がなんらかの原因によって刺激を受けることで嘔吐
  • 反射性 → 迷走神経や反射神経を通じて嘔吐中枢が刺激を受けて嘔吐

 

老犬の中枢性の嘔吐

老犬の中枢性の嘔吐には次のような原因が考えられます。

 

  • 脳腫瘍・脳出血など脳内の刺激
  • 乗り物酔いなど大脳皮質からの刺激
  • 脳炎・脳梗塞など前庭(平衡感覚を司る器官)・小脳からの刺激
  • 糖尿病など代謝や薬物などによる刺激

 

このように、中枢性の嘔吐には重篤な病気が隠れている可能性があります。

 

老犬の反射性の嘔吐

老犬の反射性の嘔吐は、消化器など様々な臓器からの信号が、迷走神経や交感神経を介して嘔吐中枢を刺激することで嘔吐が引き起こされます。

 

  • 食べ過ぎ、飲み過ぎ、早食い
  • 空腹(胃の中が空っぽ)
  • 消化器の炎症
  • 腸閉塞
  • 尿路結石、尿路感染症

 

反射性の嘔吐には、普段からの食事管理で防げるものから病気が原因のものまで、様々な原因が考えられます。

 

>『【ナノワン体験談】繰り返す吐血、嘔吐から回復したイタグレ

 

 

老犬が吐いたら吐出と嘔吐を見極めて必要な対策

 

愛犬が老犬期に入ると、子犬期や成犬期の頃より元気がなくなるのはある意味当たり前のことです。しかし、だからといって「老犬だからそういうもの」で済ませてしまうのはNG!

 

なぜなら、食事の内容を変更したり生活環境を老犬仕様に変えることで、生活の質(QOL)を高めてあげることは充分に可能だからです。

 

老犬となった愛犬が吐いてしまったら、まずはそれが「吐出」なのか「嘔吐」なのかをしっかり見極めることから始めましょう。

 

そのうえで食事内容を見直す、あるいは動物病院を受診するなどの適切な対策をとることが、愛犬の健やかな老犬ライフを支えることにつながります。

 

今後の愛犬の健康にお役立て頂ければ幸いです。

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トライアルは、食べてくれるのかを試していただく為に販売しています。効果を保障するものではありません、ご理解の程宜しくお願いいたします。

 

 原材料:乳酸菌生産物質末、米粉、山芋末、純国産100%本葛末、ラフィノースオリゴ糖、昆布末、アップルファイバー、イワシ末、葉酸、ビタミンB1,B2,B12,C,A,E,D

 

原産国:日本 内容量:20g(形状:粉末)

与え方:腸内リセットレシピ参照

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消費量:小型犬で約4~5回分(目安)

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この記事を書いた人

坂田剛

(株)ラクト・ラボ代表取締役。20年間健康美容業界に携わり犬達の世界が人間と同じように生活習慣病が増え始めてきたことをきっかけに15年前に犬のサプリメント販売ラクト・ラボを起業。2018年に法人化。趣味は愛犬とキャンプに行き大自然とふれあいリフレッシュすること。

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