【犬の手作りご飯】葉物野菜|犬の体調に合わせた選び方

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犬は雑食動物ですが、基本的な食性は肉食獣に近いものがあります。しかし、だからといって植物性の食材――野菜・果物・穀物などを消化吸収できないわけではありません。

 

肉類と比較したら消化しにくいのは間違いありませんが、野菜穀物も犬の食事においては大切な栄養源です。

 

現に、犬の祖先と考えられているオオカミでさえ、木の実果実を予想以上に食べていたことが糞便の調査・研究から判明しています。

 

というわけで、愛犬の食事をより豊かなものにするためにも、今回は手作りご飯に使う「葉物野菜」について詳しく見ていきましょう。

目次

キャベツ:下痢・軟便の犬にも使いやすい万能な葉物野菜

 

 

調理の仕方加熱・生

 

一年を通して手に入れやすい葉物野菜の代表格。キャベツに含まれている食物繊維は、水溶性食物繊維不溶性食物繊維の割合が犬の食事にぴったりです。

 

また、キャベツは生のまま犬に食べさせられる数少ない野菜の一つでもあります。ただし、お腹の調子が敏感になりやすい犬にとっては、腸の刺激になることも。

 

吐き戻し下痢軟便を避けるためにも、基本は加熱と考えたほうが安全です。

 

犬の健康に効果的なキャベツの栄養素

  • ビタミンC → 免疫力向上・抗酸化作用・アンチエイジング
  • ビタミンK → 骨の形成と調節・血液凝固
  • ビタミンU → 胃の粘膜保護・胃酸過剰分泌の抑制
  • カリウム → 過剰な塩分の排出・血圧安定

 

犬の手作りご飯にキャベツを使うときの注意点

特別多いわけではないものの、キャベツにはそれなりにシュウ酸が含まれています。尿路結石になりやすい犬や老犬に食べさせるときは「茹でこぼす」か「30分程度水に浸けてから調理する」といった下処理をすることで、シュウ酸の量をかなり減らすことが可能です。

 

また、カリウムが比較的多く含まれているため、腎臓の数値に問題がある場合は過剰摂取にならないよう、気をつけなければなりません。

 

なお、茹でこぼしたお湯にはシュウ酸が溶け込んでいるため、調理には使わず捨ててください。これは、どの野菜の下処理においても同じです。

 

キャベツが適している犬の体調

  • 体調に何も問題がない時の通常食として
  • 下痢軟便などお腹の調子に問題があるとき
  • 便秘気味で食物繊維をしっかり摂取させたいとき
  • 夏バテや疲労で元気がないとき

 

>『犬の下痢は解毒作用!効かない下痢止めより腸を温める方が回復の早道

 

白菜:下痢や軟便が続く敏感なお腹に優しい葉物野菜

 

 

調理の仕方加熱

 

白菜の旬は冬とされていますが、今では1年を通してスーパーなどでも入手できる、犬の手作りご飯に使いやすい野菜です。

 

白菜に含まれている食物繊維は、水溶性食物繊維不溶性食物繊維の割合がキャベツとほぼ同じ。ただし、白菜は水分の含有量が多い分、同じ量を犬の手作りご飯に加えた場合、食物繊維の量は少なくなります。

 

食物繊維の量が少ないと、キャベツの方が良いと感じるかもしれませんが、一概にそうとはいえません。なぜなら豊富な食物繊維は、ときにお腹の刺激となって下痢の原因となることがあるからです。

 

下痢や軟便が激しい時期白菜を使い、お腹の調子が安定してきたらキャベツと併用する、といった使い方が最も安全といえるでしょう。

 

犬の健康に効果的な白菜の栄養素

  • カリウム → 過剰な塩分の排出・血圧安定
  • カルシウム → 骨や歯の形成・細胞分裂促進・神経興奮の抑制
  • βカロテン → 免疫力向上・被毛や視力の健康維持
  • 葉酸 → 細胞分裂促進・造血
  • ビタミンK → 骨の形成と調節・血液凝固

 

犬の手作りご飯に白菜を使うときの注意点

白菜に含まれているゴイトロゲンという成分は、甲状腺を腫らす作用のある物質として知られています。ただし、毎日過剰に食べさせない限り、問題になることはありません

 

また、カリウムの含有量が比較的多い野菜のため、腎臓の数値に問題のある犬や、老犬に食べさせる場合は、過剰摂取にならないよう注意が必要です。

 

白菜が適している犬の体調

  • 体調に何も問題がない時の通常食として
  • 下痢軟便でお腹がかなり敏感になっているとき
  • 尿の出があまりよくないとき
  • イライラしている、あるいは神経過敏になっているとき
  • ダイエットが必要なとき

 

>『犬の下痢!薬で止める前に愛犬の改善力をCheck!

 

小松菜:カルシウムと食物繊維が豊富な緑黄色野菜

 

 

調理の仕方加熱

 

小松菜の旬も白菜と同じく冬ですが、ハウス栽培が盛んな今では、一年中スーパーで手に入れることができる葉物野菜です。

 

見るからに栄養豊富そうな緑黄色野菜の小松菜は、シュウ酸が多いのではないかと敬遠されがち。しかし、小松菜のシュウ酸含有量ホウレン草の16分の1程度と少なく、実は同じ量のオクラと同程度です。

 

それより注目したいのは、小松菜カルシウム含有量。なんと、野菜の中ではナンバーワンを誇ります。

 

犬の健康に効果的な小松菜の栄養素

  • βカロテン → 免疫力向上・被毛や視力の健康維持
  • ビタミンC → 免疫力向上・抗酸化作用・アンチエイジング
  • ビタミンE → 抗酸化作用・細胞膜の酸化防止
  • カルシウム → 骨や歯の形成・細胞分裂促進・神経興奮の抑制
  • 鉄分 → 全身の酸素運搬・活性酸素の除去・筋肉中の酵素貯蔵

 

犬の手作りご飯に小松菜を使うときの注意点

小松菜にもゴイトロゲンが含まれています。甲状腺に悪影響を及ぼさないよう、毎日大量に食べさせるような使い方はやめておきましょう。

 

また、大した量ではなくても小松菜にはシュウ酸が含まれています。そのため、尿路に問題がある犬に食べさせる場合は、あらかじめ茹でこぼしてから調理するとより安心です。

 

小松菜が適している犬の体調

  • 体調に何も問題がない時の通常食として
  • イライラしている、あるいは神経過敏になっているとき
  • 便秘気味で食物繊維をしっかり摂取させたいとき

 

モロヘイヤ:下ごしらえに手間はかかるが栄養豊富な野

 

 

調理の仕方加熱

 

モロヘイヤは数ある野菜の中でも、一、二を争う栄養価を誇ります。ただし食物繊維とシュウ酸の含有量が多いので、しっかりとした下ごしらえが必要。

 

とはいえ、茹でこぼしたり細かく刻んだりといった、ひと手間をかける価値のある、栄養豊富な野菜といえるでしょう。

 

犬の健康に効果的なモロヘイヤの栄養素

  • カルシウム → 骨や歯の形成・細胞分裂促進・神経興奮の抑制
  • カリウム → 過剰な塩分の排出・血圧安定
  • βカロテン → 免疫力向上・被毛や視力の健康維持
  • ビタミンB1 → 神経系の機能維持
  • ビタミンB2 → 皮膚や被毛の健康維持
  • ビタミンE → 抗酸化作用・細胞膜の酸化防止
  • ビタミンK → 骨の形成と調節・血液凝固
  • マンナン → 胃粘膜の保護・タンパク質の消化吸収促進・血糖値上昇の抑制

 

犬の手作りご飯にモロヘイヤを使うときの注意点

シュウ酸を多く含むため、尿路結石を経験している犬に与えるのは避けたほうが無難です。尿路に問題のない犬に食べさせる際も、必ず茹でこぼしてから食材に加えてください。

 

また、食物繊維小松菜の約3倍以上含まれているため、粘りでドロドロになるまで刻むことが大切です。

 

なお、モロヘイヤの茎・枝・若葉・種子には毒性のある強心配糖体ストロファンチジンが含まれているとされていますが、市販されているモロヘイヤの葉や茎に毒性はありません。

 

ただし、家庭菜園などで栽培されているモロヘイヤには含まれている可能性があります。市販品でない場合は、葉以外の部分を使うのはやめておきましょう。

 

モロヘイヤが適している犬の体調

  • 体調に何も問題がない時の栄養補給として(毎日ではなく時々)
  • 便秘気味で食物繊維をしっかり摂取させたいとき
  • 夏バテや疲労で元気がないとき
  • 糖尿病の犬(血糖値の上昇抑制効果)

 

青梗菜(チンゲンサイ):アクが少ないので意外に使いやすい葉物野菜

 

 

調理の仕方加熱

 

シャキシャキした食感が特徴のチンゲンサイも、一年を通してスーパーなどで購入できる野菜です。

 

チンゲンサイは食物繊維たっぷりに見えますが、実はそれほど多く含んでいません。食物繊維が少ない白菜より、さらに含有量は少ないくらいです。

 

そのため、きちんと茹でこぼしなどの下処理をおこなえば、下痢や軟便などお腹が敏感な犬の食事にも使いやすい野菜といえるでしょう。

 

犬の健康に効果的なチンゲンサイの栄養素

  • カルシウム → 骨や歯の形成・細胞分裂促進・神経興奮の抑制
  • カリウム → 過剰な塩分の排出・血圧安定
  • βカロテン → 免疫力向上・被毛や視力の健康維持
  • ビタミンC → 免疫力向上・抗酸化作用・アンチエイジング
  • 鉄分 → 全身の酸素運搬・活性酸素の除去・筋肉中の酵素貯蔵

 

犬の手作りご飯にチンゲンサイを使うときの注意点

チンゲンサイにもゴイトロゲンが含まれているため、毎日大量に食べさせるような使い方には向いていません。

 

また、含有量は多くないものの、チンゲンサイにはシュウ酸が含まれています。そのため、シャキシャキ食感が失われてしまうのは少々残念な気もしますが、しっかり茹でこぼしてから食材に加えたほうが安心です。

 

チンゲンサイが適している犬の体調

  • 体調に何も問題がない時の通常食として
  • 下痢軟便などお腹の調子に問題があるとき
  • イライラしている、あるいは神経過敏になっているとき

 

>『下痢が続くなら、手作り食で腸の健康を取り戻そう

 

レタス:水分が多く栄養素の含有量が少ないからこそ使いやすい野菜

 

 

調理の仕方加熱・生

 

レタス約95%は水分。そのため、各種栄養素や食物繊維を含んではいるものの、一つ一つの量はどれも少量でしかありません。

 

しかし、少量ずつながらもいろいろな栄養素をバランス良く含んでいるため、下痢や軟便でお腹が敏感になっている犬の食事には、かえって使いやすいとも言えます。

 

なお、普通のレタスに比べてサニーレタスのほうが栄養の含有量は多く、βカロテンは約10倍カリウムは約2倍葉酸とビタミンCは約3倍程度です。

 

犬の健康に効果的なレタスの栄養素

  • 水分 → 脱水防止
  • ビタミンC → 免疫力向上・抗酸化作用・アンチエイジング
  • ビタミンE → 抗酸化作用・細胞膜の酸化防止
  • 葉酸 → 細胞分裂促進・造血
  • βカロテン → 免疫力向上・被毛や視力の健康維持
  • カリウム → 過剰な塩分の排出・血圧安定

 

犬の手作りご飯にレタスを使うときの注意点

犬にも生で食べさせられるレタスですが、他の葉物野菜と同様にシュウ酸を含んでいます。そのため、尿路結石の不安がある犬に食べさせる場合は茹でこぼす、あるいは水にさらしてシュウ酸の量を軽減させたほうが安心です。

 

また、お腹が敏感になりやすい犬に生のまま食べさせると、胃腸に負担をかけることになるでしょう。

 

お腹に問題がない犬のおやつや水分補給に生で食べさせるときも、消化しやすくなるように細かく刻むことが大切です。

 

レタスが適している犬の体調

  • 体調に何も問題がない時の通常食として(加熱)
  • 体調に何も問題がない時の水分補給やおやつとして(生)
  • 下痢軟便でお腹がかなり敏感になっているとき
  • 尿の出があまりよくないとき
  • 体がむくんでいるとき
  • ダイエットが必要なとき

 

犬の健康な体は栄養バランスの良い食事によって作られる

 

 

葉物犬の手作りご飯に欠かせない野菜類です。葉物野菜とひと口に言っても、通年手に入れやすいものもあれば、旬の時期以外はなかなか見かけないものもあります。

 

日々変化する愛犬の体調や食欲をしっかり観察したうえで、手に入れやすく新鮮な葉物野菜を手作りご飯に上手に取り入れていきましょう。

 

野菜に限ったことではありませんが、どんなに栄養豊富な食材であろうと、大量に食べさせればいいというものではありません。過剰摂取はむしろ体調悪化の原因です。

 

栄養豊富な食事とは、一つの栄養が突出したもののことではありません。動物性たんぱく質脂質炭水化物ビタミンミネラルのすべてをバランスよく含み、なおかつ消化しやすいひと手間を加えた食事こそが、犬の健康な体を作るのです。

 

>『犬の腸を冷やす強烈な原因と解決策を解説

 

今後の愛犬の健康にお役立て頂ければ幸いです。

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商品紹介

現時点で食欲が全くない場合は、こちらのトライアルでお試しください。

 

トライアルは、食べてくれるのかを試していただく為に販売しています。効果を保障するものではありません、ご理解の程宜しくお願いいたします。

 

 原材料:乳酸菌生産物質末、米粉、山芋末、純国産100%本葛末、ラフィノースオリゴ糖、昆布末、アップルファイバー、イワシ末、葉酸、ビタミンB1,B2,B12,C,A,E,D

 

原産国:日本 内容量:20g(形状:粉末)

与え方:腸内リセットレシピ参照

賞味期限:開封後10日以内にお使いください。

消費量:小型犬で約4~5回分(目安)

お支払い方法:クレジット/代引き

同包物:レシピ

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下痢血便アルブミン低下

食事改善したい飼い主様が急増!

 

先ずは、下痢を止めてはいけない理由

肛門から下痢が出てくる理由を知ることから。

 

・なぜ、薬で腸が冷えるのか?

・なぜ、腸を温める必要があるのか?

・なぜ、トロトロスープが良いのか?

・なぜ、乳酸菌生産物質が必要なのか?徹底解説

この記事を書いた人

坂田剛

(株)ラクト・ラボ代表取締役。20年間健康美容業界に携わり犬達の世界が人間と同じように生活習慣病が増え始めてきたことをきっかけに15年前に犬のサプリメント販売ラクト・ラボを起業。2018年に法人化。趣味は愛犬とキャンプに行き大自然とふれあいリフレッシュすること。

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