イチゴは少しなら愛犬も食べていい!キシリトールについての考え方

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イチゴが美味しい季節になりました。一般的に旬は11月~5月頃とされていますが、特に冬のイチゴは格別!というのも冬はイチゴの成長が遅く、糖度が高まりやすいことから甘味が強くなる傾向にあるからです。

 

さて、そんな甘味たっぷりのイチゴですから、犬は喜んで食べるわけですが…。イチゴに含まれているキシリトールが心配、という飼い主さんもいらっしゃることでしょう。

 

というわけで、今回はイチゴとキシリトールについて深掘りしてみたいと思います。

イチゴにはキシリトールが含まれているが、基本的には犬も食べていい

 

イチゴには犬が食べると中毒を引き起こすような成分は含まれていません。(キシリトールについては後の章で詳しく解説します)つまりは、適量を守りさえすれば犬が食べても問題のない果物、ということになるでしょうか。

 

ちょっと余談にはなりますが、イチゴは果物でしょうか、それとも野菜でしょうか?一般的にはどう考えてもフルーツというイメージのあるイチゴですが、農林水産省では野菜に分類されています。

 

その理由は、木になる実が果物で、草の実は野菜と分類されているからだそうです。つまり、メロンもスイカも農林水産省的な分類では野菜なんですよね。なんだかちょっと不思議な感じがしませんか?

 

さて、閑話休題。

 

イチゴに含まれている犬の体に良い成分の代表格は「ビタミンC」と「アントシアニン」です。その他に食物繊維(水溶性と不溶性の両方)やカリウム、カルシウム、マグネシウムなども含まれていますが、約90%は水分。つまりは、カロリーも低めの果物です。

 

  • ビタミンC……抗酸化作用・コラーゲンの生成・毛細血管の健康維持・骨の健康維持・鉄分の吸収促進など
  • アントシアニン……抗酸化作用・毛細血管の健康維持など

 

カリウムも高血圧の予防や余分な塩分の排出には欠かせない成分ですが、腎臓の機能が衰えている犬は要注意!健康な犬であれば余分なカリウムは尿と一緒に体外へ排出できますが、元気のない腎臓では十分に排出できず、高カリウム血症を引き起こす恐れがあるからです。

 

まあ、これはイチゴに限った話ではありません。というのも、含有量の差はあるにせよ、果物や野菜には必ずカリウムが含まれているからです。

 

また、イチゴには水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の両方がバランス良く含まれています。だからこそ、お腹に問題のない犬であればいいですが、下痢をしがちな犬は要注意。お腹の調子を崩してしまう原因になりかねません。便秘の犬は、適量であればイチゴで改善が期待できるかもしれませんが…。

 

 

イチゴはキシリトールが多く含まれている果物だけど…

 

キシリトールが多く含まれる果物――と検索すると、まず間違いなくイチゴがトップバッターとして登場します。

 

単純に数値だけの話をするのであれば、イチゴ100gに含まれているキシリトールの量は、だいたい300~360mg。これが多いのか少ないのかはピンとこないと思いますが、とりあえず果物の中では多い方、と覚えておけばOKです。

 

では、犬がイチゴに含まれているキシリトールを、どの程度の量摂取したら危険なのかといえば…。

 

一般的なイチゴ1個の重さは15g(Lサイズ:11~17g)。つまり、イチゴ100gはだいたい6個~7個程度といったところでしょうか。ちなみに、15gのイチゴ1個に含まれているキシリトールの量は、だいたい5.4mg程度です。

 

犬がキシリトールを摂取したことによって、体調に異変が生じるとされるラインは、犬の体重1kgあたりでイチゴ60g程度と考えられています。つまり、Lサイズとされる大きさのイチゴ4個程度ということですね。

 

イチゴ4個で危険⁉とあわてたそこの飼い主さん。犬の体重1kgあたりの話ですから、たとえば5kgの小型犬であればイチゴ20個、30kgの大型犬なら120個ということになります。このあたりは冷静に計算してください。

 

とはいえ、もちろん犬個々の体質によって、どの程度摂取したら危険なのかに差があるのは間違いありません。だからこそ、この量まではOKという話ではないので、くれぐれも先走らないでくださいね。

 

さて、イチゴの食べすぎに限らずキシリトール中毒で生じる症状は、低血糖、下痢、嘔吐、体のふらつき、脱力、ケイレン発作などです。さらに重篤になると肝臓の壊死が起こるとされていますから、かなり怖いことですよね。

 

>『愛犬の腸内環境改善を強力にアシスト!簡単に作れるリンゴのおやつ

 

犬が食べてもいいイチゴの安全な量

 

イチゴに含まれているキシリトールについては、あまり心配しなくても良い――などと言うと、「じゃあたっぷり食べさせてもいいんですね!」と勘違いされそうですが、そういう話ではないんですよね。

 

そもそも、犬の食事においてイチゴは必要不可欠なものではありません。一生涯において1個も食べなかったとしても、何も問題はない食べ物。つまりは、あくまでも嗜好品でしかないわけです。(嗜好品/栄養を取るためではなく、好きで食べたり飲んだりするもの)

 

イチゴはあくまでも、愛犬を喜ばすためのアイテムの一つ。ほんの少しだけおすそわけする程度が望ましいわけです。

 

そこから算出される犬が食べてもいいイチゴの安全な量は…

 

  • 超小型犬(体重2kg程度)→ 1日にイチゴ30g(Lサイズ2粒)
  • 小型犬(体重5kg程度)→ 1日にイチゴ75g(Lサイズ5粒)
  • 中型犬(体重10kg程度)→ 1日にイチゴ150g(Lサイズ10粒)
  • 大型犬(体重30kg程度)→ 1日にイチゴ450g(Lサイズ30粒)

 

思ったよりたくさん食べさせてもいいんだな、と思われたそこの飼い主さん。その考え方はあまりよくありません。というのも、「この程度まではいい」と考えた場合、必ずといってよいほどオーバーしがちになるからです。

 

また、上記は1日の目安ではありますが、だからといって毎日この量を食べさせてもいいという話でもありません。

 

犬の胃腸は基本的には植物性の食べ物の消化が苦手。イチゴの食べすぎは犬の消化器に負担をかけることになるため、栄養によるメリットよりデメリットのほうが大きくなるのは間違いないでしょう。それでは本末転倒もいいところです。

 

>『愛犬の健康管理|免疫力アップで寒い季節に負けない体をつくろう

 

 

イチゴのキシリトールより怖いのはガムに含まれているキシリトール

 

米国ではキシリトールが原因と考えられる犬の中毒事故が起きたあと、注意喚起がされています。それによると、「体重10kgあたりでキシリトール1000mgを摂取した場合、重篤な低血糖を引き起こして命の危険がある」とのことでした。

 

体重10kgあたりというところが、いかにも大型犬の飼育率が高いアメリカらしい表現ですよね。日本的に考えるなら、体重1kgあたりキシリトール100mgとしたほうがピンとくるのではないでしょうか。

 

このアメリカでの注意喚起ですが、実はフルーツや野菜に含まれている微量のキシリトールの話をしているわけではありません。あくまでも製品として販売されている食品に含まれている、精製されて純度が高くなったキシリトールのことを言っているんですね。

 

そう、つまりはポピュラーなところでいえば、キシリトールガムなどのことです。

 

製品によってガム1粒に含まれているキシリトールの量はまちまちですが、スーパーなどでよく見かけるタイプのガム1粒に含まれている含有量は、だいたい1300mgくらい。

 

そうなんです、キシリトールガムを犬が誤食した場合、たった1粒でも体調が悪化してしまう可能性があるんですね。

 

イチゴに含まれているキシリトールの心配をする前に、キシリトールガムを誤食されないように、細心の注意を払うべきなんです。

 

>『犬の食事の安全性|油脂の酸化・カビ毒アフラトキシンはなぜ危険?

 

イチゴは細かく刻むか、すりつぶしてから与えよう

 

食べ物の話では毎回同じことを言って恐縮ですが…。当然のことながら、イチゴを与えるときは消化がしやすくなるように、細かく刻むかすりつぶしてから食べさせてあげましょう

 

また、あえて言うまでもないことですが、ヘタは絶対に食べさせてはいけません。「ヘタなんて食べさせるわけない!」と思われるかもしれませんが、犬達はとても鼻がよいので、ゴミ箱に捨ててあるイチゴのヘタを、いとも簡単に嗅ぎつけてしまう生き物なんです。

 

>『犬にニンニクを与えてもいい?それとも絶対にNGの食材?

 

今後の愛犬の健康にお役立て頂ければ幸いです。

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トライアルは、食べてくれるのかを試していただく為に販売しています。効果を保障するものではありません、ご理解の程宜しくお願いいたします。

 

 原材料:乳酸菌生産物質末、米粉、山芋末、純国産100%本葛末、ラフィノースオリゴ糖、昆布末、アップルファイバー、イワシ末、葉酸、ビタミンB1,B2,B12,C,A,E,D

 

原産国:日本 内容量:20g(形状:粉末)

与え方:腸内リセットレシピ参照

賞味期限:開封後10日以内にお使いください。

消費量:小型犬で約4~5回分(目安)

お支払い方法:クレジット/代引き

同包物:レシピ

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先ずは、下痢を止めてはいけない理由

肛門から下痢が出てくる理由を知ることから。

 

・なぜ、薬で腸が冷えるのか?

・なぜ、腸を温める必要があるのか?

・なぜ、トロトロスープが良いのか?

・なぜ、乳酸菌生産物質が必要なのか?徹底解説

この記事を書いた人

坂田剛

(株)ラクト・ラボ代表取締役。20年間健康美容業界に携わり犬達の世界が人間と同じように生活習慣病が増え始めてきたことをきっかけに15年前に犬のサプリメント販売ラクト・ラボを起業。2018年に法人化。趣味は愛犬とキャンプに行き大自然とふれあいリフレッシュすること。

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