愛犬が怪我をした!傷口に消毒薬&絆創膏やガーゼで保護はNG処置

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愛犬をアウトドアで遊ばせていたら、内ももに3cmくらいの切り傷を作ってしまった!でも出血はしているものの傷口を縫うほどでもなく、病院には行かなくても大丈夫そう――。

 

こんな時、あなたならどのように犬の傷を手当しますか?

 

マキロンオキシドールで消毒したら、傷にバイキンが入らないように絆創膏……。それ、ひと昔前の考え方で、いまでは間違った治療法とされています。

犬の怪我は「消毒しない」「かさない」「ガーゼで保護しない」

 

ちょっとした切り傷や擦り傷、あるいは軽い火傷(やけど)程度であれば、私たち人間だってわざわざ病院には行かないですよね。これは犬の怪我も同じです。

 

傷が深くて出血が止まらない、傷の内部にガラスや石などの異物が入り込んでいる。こんなときは、迷わず動物病院でしっかり処置してもらうべきですが、軽い怪我ならお家で手当できます。

 

ただし冒頭でも書いたように、消毒薬を使って傷口部分を消毒し、絆創膏やガーゼを貼って傷を保護する必要はありません。自宅で愛犬の怪我を手当するときは、以下の考え方が基本です。

 

  • 傷口を消毒しない
  • 傷口をあえてかさない
  • 傷口を絆創膏やガーゼで保護しない

 

実はこの考え方は、何も犬の怪我に限ったことではありません。人間の傷も現在は上記のような考え方をもとに治療がされているのです。

 

 

犬の傷口は流水できれいに洗うだけで大丈夫

 

ひと昔前、切り傷や擦り傷を作ってしまったら、傷口に消毒薬をぶっかけたあとは、ジュクジュクしないようにしっかり乾かそうとしたものです。しかし、この治療方法はいまや過去のものとなりました。

 

では、「傷口の消毒」「傷口を乾かす」「傷口をガーゼで保護する」のがなぜNG処置とされているのでしょうか?

 

  • 傷口を消毒する → 消毒薬には殺菌効果があるが、同時に治そうとしている細胞にまでダメージを与えてしまう。消毒薬は体にとって異物のため、アレルギー反応を誘発する恐れもある。
  • 傷口を乾燥させる → 傷を乾燥させると治そうとしている細胞にダメージを与えてしまうため。ジュクジュクは膿ではなく、傷を修復するための細胞と成分が集まった浸出液。
  • 傷口をガーゼや絆創膏で保護する → 傷口を乾燥させてしまうだけではなく、はがす際に修復中の新しい皮膚まではがれてしまうため、デメリットの方が大きい。また、絆創膏やガーゼを気にした犬がなめたり噛んだりする可能性があり、かえって傷を悪化させてしまうこともある。

 

じゃあ、愛犬が怪我をしたらどう処置をすればいいの!?と迷われた飼い主さんもいらっしゃることでしょう。

 

もしも愛犬が病院に行くほどではないものの、放っておくのもなんだかためらわれるような切り傷・擦り傷を負ったら――。

 

生理食塩水(なければ水道水)で傷口をよく洗い、清潔なガーゼや布で水気を拭き取ったら、それでOKです。もしも血が止まらない場合はガーゼや布を押し当てて、止血まではしておきましょう。

 

「え、それだけ?」と思われたかもしれませんが、それだけなんです。

 

 

湿潤療法が必要な怪我の場合は、病院で処置してもらったほうが安心

 

現在、それなりの外傷に関しては、傷を乾かさない湿潤療法がかなり一般的になりました。この場合は傷口に医療用のワセリンを塗り、その上から乾かないようにラップで覆うというような処置がされています。

 

医療用のワセリンとラップがあれば、とりあえず家庭でもトライすることはできますが…。湿潤療法が必要な外傷を負っているのであれば、やはり動物病院を受診したほうが確実なのは間違いありません。

 

というのも、中途半端な塗り方では傷が乾いてしまって効果があがりませんし、浸出液が多すぎる場合は適宜排出する必要があるからです。また、ウイルス感染の兆候があるのに湿潤療法だけを続けていると、かえって怪我を悪化させかねません。

 

さらには湿潤療法を行っている傷口をいじらせないように、エリザベスカラーの装着は必須。となると、獣医師の指導のもとで回復を目指した方が、確実といえるでしょう。

 

免疫力が高ければ、犬は自力でさっさと傷を治せる生き物

 

健康な犬が少々の怪我をしても、あっという間に自然治癒しています。この自然治癒能力と回復力は驚くべきもの。若い年齢の犬であれば、自然治癒できる程度の骨折をしたとしても(足の指など)ほんの数日で仮骨(かこつ)ができてしまうほどです。

(※仮骨/折れたり欠損した骨の代わりに、新たに作られる不完全な骨組織のこと)

 

ただし、免疫力の低下している犬や老犬ではそうはいきません。病気の回復に免疫力が大きく関わっているのは周知の事実ですが、実は怪我の回復にも同じことが言えるんですね。

 

つくづく、免疫力を上げることこそが、健康な体を維持するのだと実感させられます。

 

>『【犬の免疫力】体を守る防御システムについて正しく知ろう

 

今後の愛犬の健康にお役立て頂ければ幸いです。

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この記事を書いた人

坂田剛

(株)ラクト・ラボ代表取締役。20年間健康美容業界に携わり犬達の世界が人間と同じように生活習慣病が増え始めてきたことをきっかけに15年前に犬のサプリメント販売ラクト・ラボを起業。2018年に法人化。趣味は愛犬とキャンプに行き大自然とふれあいリフレッシュすること。

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