愛犬の最期を穏やかなものにしたいのに…。老犬の飼い主が語る終末期

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年老いた愛犬の最期は、できる限り穏やかなものにしてあげたい…。老犬の飼い主であれば、誰しもそう願うのではないでしょうか。しかし、心ならずもそれが叶わないこともあります。

 

今回は、16歳の愛犬を看取った飼い主Kさんに、終末期についてお話を伺いました。

 

心臓病と腎臓病で長年闘病していた愛犬の最期を迎えるにあたって、どのように日々を過ごしたのか、終末期の動物医療の難しさなど、生の声をまとめています。

飼い主さんいわく、病気のデパートのような犬だったシュナウザーのウリちゃん

 

16歳で旅立ったKさんの愛犬ウリちゃんの基本情報は以下の通りです。

 

  • 犬種/ミニチュア・シュナウザー
  • 年齢/16歳(2025年2月逝去)
  • 性別/メス(避妊済み)
  • 体重/6.4~6.6kg(ベスト体重は6.5kg)
  • 病歴/僧帽弁閉鎖不全症・慢性腎臓病・慢性膀胱炎・仙腸関節炎・前庭疾患・肛門周囲腺上皮腫など

 

坂 田】ウリちゃんが2月に亡くなられたとのこと、お悔やみ申し上げます。

 

Kさん】ありがとうございます。生後2ヶ月時点ですでに心臓内で血液が逆流しているのが確認されている犬でした。長生きできないだろうと思っていたので、16歳まで頑張ってくれたのは嬉しい誤算というか…。まあ、病気のデパートのような犬ではありましたが。

 

坂 田】昨年はご家族の転勤で遠方への引っ越しを経験されましたよね。当時15歳のウリちゃんを連れての引っ越しは大変だったでしょう?

 

Kさん】引っ越し自体は問題なかったですが、大変だったのはかかりつけの動物病院選びでした。何せ、親戚どころか知り合いすら一人もいない地域での新生活でしたから。

 

坂 田】新しい動物病院を「ここにしよう」と決めたポイントは何だったんですか?

 

Kさん】ネットの口コミが良いのは大前提として、一番の決め手はペットの預かりをしていることでした。老犬で、ましてや病気がちの犬だったので、何かあったときに動物病院で預かってもらえたら安心だと考えたんです。

 

坂 田】なるほど。親戚や知り合いがいない土地だと、そういうことも動物病院選びの重要なファクターになりますよね。

 

Kさん】新しくかかりつけをお願いした動物病院は、これはまったくの偶然だったのですが、なんと院長先生が動物心臓外科がご専門の獣医師だったんですよ。ウリは小さい頃から心臓に問題を抱えていたので、とても心強いと思いました。それで、新しい病院ではこれまでに経験したことのないような、心臓の精密検査をしていただくことになったんです。

 

坂 田】ウリちゃんは僧帽弁閉鎖不全症でしたよね。

 

Kさん】それが精密検査の結果、僧帽弁だけではなく三尖弁、大動脈弁、肺動脈弁の4つの弁全部で血液が逆流していたことが判明したんです。まさかのオール不全症でした。

 

坂 田】なんと、4つの弁すべてが不全症ですか!

 

Kさん】おまけに胆石、胆泥、胆管閉塞、胆嚢粘液嚢腫も見つかりまして、まさに病気のデパートと呼びたくなるような犬だったんですよね。

 

>『ミニチュア・シュナウザーがかかりやすい病気とは?

 

 

強心剤の服用でしばらくは安定した生活を送れていたが…

 

坂 田】動物心臓外科がご専門の獣医師だからこそ、詳しく心臓の状態が把握できてしまったんですね。

 

Kさん】そうなんです。その結果、これまでの心臓の薬(アピナック)ではもうとてもではないけれど対処できないところまできているとのことで、心臓を長持ちさせるためにもベトメディンとベナゼハートを服用させることになりました。

 

坂 田】どちらも慢性心不全の改善薬ですよね。

 

Kさん】それに加えてBUNは100オーバー、クレアチニンも3.0と腎臓の数値も悪かったので、ラプロスも服用することになりました。

 

坂 田】BUN100オーバーですか!ウリちゃん、食欲はありましたか?

 

Kさん】それが、びっくりするぐらい食欲旺盛だったんです。嘔吐は時々ありましたが空腹時に胃液を吐き出す程度で、尿毒が影響していそうな嘔吐はなかったんですよね。シュナウザーは多臓器不全になっても食欲が落ちない犬がいる、と聞いてはいましたが、まさにうちのウリはそういう犬だったと思います。

 

坂 田】なんにせよ、食欲があるというのはいいことですよ。下痢や軟便は?

 

Kさん】それが、ウンチの状態も比較的安定していたんですよね。以前、便秘に悩んでいたときナノワンのお世話になり、ガチガチの宿便を排泄できたからなのか、その後は糞詰まりのようなこともなくなりましたし。

 

坂 田】ナノワンがウリちゃんの便秘改善に役立ったと聞いて、私も嬉しかったですよ。

 

Kさん】その節はありがとうございました(笑)そんなわけで、心臓の薬と腎臓の薬を飲むことになったわりに、食欲はあるし排便の状態は悪くないし、とても平穏が日々が送れていたんです。

 

>『アルブミン1.7と止まらない下痢から回復したシュナウザー

 

 

BUN140オーバーで輸液開始

 

坂 田】ウリちゃんの体調が悪化しはじめたのは、いつ頃からですか?

 

Kさん】それが、体調が悪くなったと感じるような出来事は、実際のところなかったんです。毎日食欲はあるし、排便も普通にあったので、あまり不安になることもないまま定期的に血液検査を受けていたんですが…。昨年12月に受けた血液検査の結果、BUM140オーバー、クレアチニン3.3と、普通ならとっくに食欲はなくなっているし、死んでいてもおかしくない数値だと説明され、血の気が引きました。

 

坂 田】確かにBUN140オーバーはかなり良くない数値ですね。

 

Kさん】この頃にはテルミサルタン、ベトメディン、ラプロス、コバルジンを服用していましたが、腎臓を守るためにテルミサルタンを増量することになったんです。

 

坂 田】でも、食欲は問題なかった?

 

Kさん】はい、毎食モリモリ食べていましたし、嘔吐もありませんでした。それでも、BUNを下げるために輸液をしたほうがいいということになったんです。ただし、ウリは心臓の状態が悪いので思い切った輸液はできません。様子を見つつ、ということになりました。

 

坂 田】輸液によって一時的に血液量が増えることで、心臓に負担をかけるかもしれない、ということですね。

 

Kさん】はい。私も輸液は心臓の状態を悪化させるのではないかと不安でしたが、腎臓がダメになって尿毒症になるのも怖かったんです。

 

坂 田】輸液によって体調に変化はありましたか?

 

Kさん】……それが、初めて輸液をした当日と翌日は、以前よりしっかり睡眠もとれているようで、良い感じだと思っていたんです。ところが、輸液をした翌々日の夜中、眠らずにボーっとした状態でずっと立っていたんですね。なんとか寝かしつけましたが、何度も目を開けていて、明らかにおかしな状態でした。

 

坂 田】それは確かに尋常ではありませんね。

 

Kさん】それがちょうど週末のことだったので、週が明けたらすぐに病院を受診しようと思っていた矢先、ウリが突然パタリと倒れたんです。初めて輸液をしてから5日目のことでした。もうびっくりして、緊急で動物病院に駆け込みました。とりあえず意識は戻っていたし、食欲もあったので輸液はしましたが、念のためということで本来入れたい量の半分に減らしたんです。

 

坂 田】心臓と腎臓のバランスをとらなければいけない状況だったんですね。想像するだけで、とても大変なことだとわかりますよ。

 

Kさん】その翌日から、ほぼ毎日倒れるようになりました。倒れるというか、体が硬直したと思ったらいきなり失神するような感じです。夜中に倒れることが多かったですが、朝も昼も昏倒するので、このあたりから一切目が離せなくなりました。薬もジゴシン、パンフェノン、テルミサルタン、ベトメディン、ラプロスと種類が増えました。

 

坂 田】時期にすると、2024年の年末頃ということですね。

 

Kさん】はい。この頃にはウリの余命はもうあまり残されていないのだろうと感じていました。だからこそ、年末年始はウリが大好きだった私の実家にあえて連れていくことにしたんです。たくさん楽しい経験をして、旅立ってほしいと思いました。私の実母はウリを溺愛していましたし、ウリもバァバが大好きだったので…。最悪、私の実家で見送ることになるかもしれないと覚悟して帰省したんです。

 

坂 田】年末年始は動物病院もお休みになりますよね。かなり不安だったのではありませんか?

 

Kさん】はい、不安でした。でも、覚悟を決めて帰省したんです。実家でもウリは何度も昏倒しましたが、とりあえず年明けに家に帰ってくることができたんです。ちなみに、これだけ何度も倒れても食欲は全然落ちなかったんですよね。

 

坂 田】いやぁ正直に言えば、その状態で食欲があることに私もびっくりです。

 

Kさん】年明け以降、ウリは1日に何度も倒れるようになりました。ある時は倒れて体がケイレンし、ウンチとオシッコを漏らしました。呼吸も止まっていたので、これはいよいよお別れの時だと泣きながら体をさすっていたら、驚いたことにまた意識を取り戻したんですよ。おまけに、その後しばらくするとオヤツやご飯を食べるんです。てっきりもうこのまま亡くなると思った子が数分後にオヤツを食べるわけですから、私のほうが毎回混乱していました。「今までありがとう」と泣きながらお礼を言っていた自分が恥ずかしくなるというか…。

 

坂 田】いやいや、その状況だったら誰だってお別れの時だと思いますよ。でも、それが何回も続くということは、Kさんもかなり精神的に辛かったですね。

 

Kさん】毎回、これが最期なのかもしれないと思うたびに胃がギューっと締め付けられるような思いでした。

 

>『愛犬を大切な家族の一員にする為の絶対条件とは?ここに大きな秘が・・・

 

(以降、後半に続く)

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商品紹介

現時点で食欲が全くない場合は、こちらのトライアルでお試しください。

 

トライアルは、食べてくれるのかを試していただく為に販売しています。効果を保障するものではありません、ご理解の程宜しくお願いいたします。

 

 原材料:乳酸菌生産物質末、米粉、山芋末、純国産100%本葛末、ラフィノースオリゴ糖、昆布末、アップルファイバー、イワシ末、葉酸、ビタミンB1,B2,B12,C,A,E,D

 

原産国:日本 内容量:20g(形状:粉末)

与え方:腸内リセットレシピ参照

賞味期限:開封後10日以内にお使いください。

消費量:小型犬で約4~5回分(目安)

お支払い方法:クレジット/代引き

同包物:レシピ

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この二つを基本として頂けなければナノワンを最大限に発揮する事が出来ません。愛犬の健康は、食事、環境も大切ですが、一番大切なのは、愛犬に与えるストレスを如何に解消するかにかかっているのです。

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※【 無料電話相談もございますが、お急ぎの方は直接ご連絡ください。】

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先ずは、下痢を止めてはいけない理由

肛門から下痢が出てくる理由を知ることから。

 

・なぜ、薬で腸が冷えるのか?

・なぜ、腸を温める必要があるのか?

・なぜ、トロトロスープが良いのか?

・なぜ、乳酸菌生産物質が必要なのか?徹底解説

ナノワン・リセット取扱に関するお知らせ

多くのご連絡いただき誠にありがとうございました。今、私が対応出来る規定数に達しましたので、一時募集を停止させて頂きます。

 

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(株)ラクト・ラボ 坂田剛

この記事を書いた人

坂田剛

(株)ラクト・ラボ代表取締役。20年間健康美容業界に携わり犬達の世界が人間と同じように生活習慣病が増え始めてきたことをきっかけに15年前に犬のサプリメント販売ラクト・ラボを起業。2018年に法人化。趣味は愛犬とキャンプに行き大自然とふれあいリフレッシュすること。

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