犬に下痢・嘔吐を引き起こす「食物アレルギー」と「食物不耐症」の違い

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愛犬に慢性的な下痢・軟便・嘔吐・皮膚の痒みといった症状がみられると、多くの飼い主さんは食物アレルギーを疑います。そのため、アレルゲンになりそうな食材が使われていないドッグフードを探し求め、コレだ!という商品に巡り合えないままフードジプシーと化すことに…。

 

愛犬に下痢・軟便などの症状が長く続いているなら、まず疑うべきは「食物アレルギー」ではなく「食物不耐症(しょくもつふたいしょう)」。と言うのも、そもそも食物アレルギーの犬自体がとても稀であると判明しているからです。

 

「食物アレルギー」と「食物不耐症」の違い

 

 

食物アレルギー」と「食物不耐症」は、下痢や軟便などの症状だけを見れば、とてもよく似ています。しかしこの二つには明確な違いがあり、実はまったくの別物です。

 

◆食物アレルギー

食品に含まれている特定のタンパク質に対し、免疫が異常な反応を示すことで引き起こされる。→ 免疫反応が関わっている

 

◆食物不耐症

特定の食物を分解する酵素が足りない、特定の物質を体が処理できない時などに、体外へ排泄しようとする防御反応。→ 免疫反応は関わっていない

 

食物不耐性は免疫反応が関与していないため、「あの食品に違いない」と当たりをつけてアレルギーテストをしても、「アレルゲンではない」という結果になります。

 

また、食物不耐性はなんらかの理由によって特定の食べ物が上手く消化できなくなった状態のため、好発年齢・好発犬種・性別(オス・メス)による発症率の違いはみられません。

 

ただし、好発年齢はないとされてはいるものの、シニア期に突入して消化能力が衰えてきた犬は、食物不耐性を引き起こす可能性が高くなることが懸念されます。

 

 

食物アレルギーが引き起こされるメカニズム

 

犬はその食性から、生涯にわたって膨大な量のタンパク質を食品から摂取する生き物です。それなのに、なぜタンパク質に対し免疫が異常反応を示すのでしょうか。

 

実は、タンパク質ならなんでもアレルゲンになるわけではありません。アレルゲンとなりやすいのは、分子量が大きな高分子のタンパク質。しかし腸管上皮には高分子の物質を吸収しないよう、バリア機能が備わっています。高分子の物質が体内に吸収されると、抗原になりやすいからですね。

 

ところが困ったことに、このバリア機能は完璧ではありません。毎回とまではいかないものの、時々高分子のタンパク質が体内に取り込まれてしまうことがあります。

 

 

すると、敵襲来!とばかりに体はそのタンパク質をアレルゲン(抗原)認定することに。そして闘う武器としてのIgE抗体が作られます。IgE抗体とは免疫グロブリンの一種であり、簡単に言ってしまえば体を守るための抗原排除機能を持ったタンパク質です。

 

そして再び敵認定したタンパク質が体内に入ってくると、このIgE抗体が素早く反応。排除しようとする過程でヒスタミンなどの化学伝達物質が過剰に放出され、そのせいで食物アレルギーが引き起こされてしまうのです。

 

>『犬のアレルギーと腸内環境の関係を理解しよう』を併せてご覧ください。

 

 

食物不耐症が引き起こされるメカニズム

 

食物不耐症は、体内に摂取した食べ物がきちんと消化できないことで引き起こされます。犬が牛乳を飲むと、含まれている乳糖を消化分解できず、下痢や軟便の原因になることはよく知られていますよね。

 

あれは代表的な食物不耐症の「乳糖不耐症」であり、犬には乳糖(ラクトース)を分解するための酵素「ラクターゼ」が不足していることが原因です。要するに、牛乳を完璧に消化できないから、体が下痢や嘔吐という形で体外へ排泄しようとしているわけですね。

 

同様に、犬は小麦・大麦などに含まれているグルテンの分解が苦手。不用意に食べさせるとグルテン不耐症の原因になります。グルテン不耐症下痢や軟便などのお腹の症状より、皮膚の赤みや痒みといった症状を引き起こしやすいのが特徴。長引く外耳炎の原因を探っていったら、実はグルテン不耐症だった、というケースは少なくありません。

 

 

消化しやすい食事が犬の腸を守り、健康長寿につながる

 

愛犬に下痢や軟便の症状が続いているなら、まずは原因をしっかり特定しましょう。食物アレルギーと判明したら、アレルゲンを徹底的に排除した食事が必要。しかし食物不耐症の場合は「消化しやすい食事」と「消化機能の底上げ」が改善のカギとなります。

 

食事内容としては何も問題がなかったとしても、腸の冷えによって腸の力が落ちていると、食べた物をきちんと消化吸収できません。その結果、食物不耐症を引き起こす原因になることも。愛犬がいつまでも美味しくご飯を食べられるよう、腸をしっかり温められる食事に切り替え、腸内環境の改善を目指すことが大切です。

 

病気知らずで長生きをした犬に共通するのは、なんと言ってもお腹の強さ。腸の健康を守ることは、間違いなく健康長寿につながります。

 

愛犬の下痢に悩んだら知ってほしいことがあります。

>『下痢の改善は3つのポイントと現代の犬の生態を知る事が鍵となる。

 

 

今後の愛犬の健康にお役立て頂ければ幸いです。

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トライアルは、食べてくれるのかを試していただく為に販売しています。効果を保障するものではありません、ご理解の程宜しくお願いいたします。

 

 原材料:乳酸菌生産物質末、米粉、山芋末、純国産100%本葛末、ラフィノースオリゴ糖、昆布末、アップルファイバー、イワシ末、葉酸、ビタミンB1,B2,B12,C,A,E,D

 

原産国:日本 内容量:20g(形状:粉末)

与え方:腸内リセットレシピ参照

賞味期限:開封後10日以内にお使いください。

消費量:小型犬で約4~5回分(目安)

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・なぜ、乳酸菌生産物質が必要なのか?徹底解説

この記事を書いた人

坂田剛

(株)ラクト・ラボ代表取締役。20年間健康美容業界に携わり犬達の世界が人間と同じように生活習慣病が増え始めてきたことをきっかけに15年前に犬のサプリメント販売ラクト・ラボを起業。2018年に法人化。趣味は愛犬とキャンプに行き大自然とふれあいリフレッシュすること。

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