愛犬の食事に亜鉛は足りてる?不足した時の症状は皮膚病だけじゃない

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亜鉛(Zn)は犬の体にとって微量必須ミネラルの一つです。亜鉛が不足することで起こる症状としては皮膚や被毛のトラブルが有名ですが、実はもっと深刻なトラブルも…。

 

犬の体に必要なミネラルには「主要必須ミネラル」と「微量必須ミネラル」があります。どちらも必要不可欠なミネラルであり、微量だからといって足りなくても問題が起こりにくいわけではありません。

 

今回は、名前は知っていても何に必要なのかよくわからない「亜鉛」について解説します。

犬は人間より多くの亜鉛を必要としている生き物

 

超大型犬を除いたほとんどの犬は、私たち人間(成人)より体格が小さいですよね。しかし、意外なことに亜鉛の必要量は人間より犬の方が多いのです。

 

  • の1日における亜鉛要求量……1日の食事量100gに対し最低82mg(AAFCO基準より)
  • の1日における亜鉛摂取推奨量……成人男性12mg/日 成人女性9mg/日(厚生労働省『日本人の食事摂取基準』より)

 

3kg~4kg程度のトイプードル成犬が1日に食べるドッグフード(ドライ)の量が100g前後であることを考えると、犬が必要としている亜鉛の量がかなり多いことが実感できるのではないでしょうか。

 

 

犬の体内で亜鉛は重要な働きを担っているミネラル

 

犬の体の中で、亜鉛は次のような働きを担っています。

 

  • タンパク質・脂肪・炭水化物の代謝
  • 核酸(DNAとRNAの総称)の合成代謝
  • 血液中におけるビタミンAの運搬
  • 中枢神経系の神経伝達の維持
  • 肝毒性物質に対する肝保護作用
  • コラーゲンとケラチンの合成による皮膚被毛の健康維持

 

私たち人間の場合、亜鉛不足といえば味覚障害をイメージする方が多いのではないでしょうか。実際には、体内でこれほどまでに重要な働きをしているんですね。

 

微量という分類のせいで足りなくても大した影響はなさそうな気がするかもしれませんが、実は健康維持のために絶対欠かすことのできないミネラル――それが亜鉛です。

 

犬の食事に亜鉛が不足することで起きる不調とは?

 

愛犬が亜鉛不足の状態に陥っていると、次のような体の不調がみられるようになります。

 

  • 被毛がパサパサしてツヤが悪くなる
  • 顔やマズルの毛が薄くなってくる
  • 胸やお腹部分に脱毛がみられるようになる
  • 皮膚が乾燥してフケが多くなる
  • 皮膚の色素が抜けてまだらになる
  • 肉球がくなる
  • の状態が悪くなる
  • の治りがやたらと遅い
  • 結膜炎や角膜炎にかかりやすくなる
  • 食べているのにげっそりとせてきている
  • 子犬の成長に遅延がみられる

 

子犬の成長に遅れがみられることは別にして、それ以外の症状は加齢による影響と誤解されがちです。何か一つでも「うちの犬にあてはまるかも?」と感じた飼い主さんは、愛犬の食事内容を見直してみましょう。もしかしたら亜鉛が足りないのかもしれません。

 

>『【愛犬の健康を守る基礎知識】ミネラルは単体よりバランス重視が基本

 

 

愛犬の手作りご飯に取り入れやすい亜鉛が摂取できる食材

 

サプリメントで亜鉛を摂取するというのも一つの方法ではありますが、やはり基本は毎日の食事です。

 

亜鉛が摂取できる食材を上手に取り入れつつ、タンパク質・脂質・炭水化物・ビタミン・ミネラルがバランス良く摂取できる食事を目指しましょう。

 

亜鉛を含む手作りご飯に使いやすい食材

 

  • 鶏のササミ
  • 木綿豆腐
  • プロセスチーズ
  • 牡蠣(加熱のみ)

 

ナノワンでは犬の手作りご飯に使う動物性タンパク質には、鶏のササミを推奨しています。そのため、通常であれば亜鉛が不足することはありませんが、唯一注意しなければいけない状況が…。それは、なんらかの病気で抗生物質を服用している時です。

 

>『犬の手作りご飯はよくない!を鵜呑みにすべきでない理由

 

抗生物質が亜鉛の吸収を阻害するのに亜鉛が吸収できないと抗生物質が効かない

 

犬の体が亜鉛不足に陥ってしまう原因の多くは、「亜鉛を摂取しているけれど、吸収・代謝することができない」ことで引き起こされます。

 

たとえば、カルシウムやフィチン酸(リン酸化合物の一種)の過剰摂取。これらは、亜鉛の吸収を阻害する原因になりがちです。もしも食材やサプリメントが原因でカルシウムやフィチン酸を多く摂り過ぎている場合は、すぐにでも食事内容の見直しをするべきでしょう。

 

しかし、ちょっと厄介なのは病気治療のために亜鉛の吸収と代謝を阻害してしまうタイプの薬を使っているケースです。

 

  • テトラサイクリン系抗生物質
  • ニューキノロン系抗菌剤

 

これらの抗菌薬は金属イオンと結合する性質から、亜鉛の吸収と代謝を阻害しやすくなります。「でも、病気の治療に必要だから亜鉛不足は仕方がない」と思われるかもしれませんが、ここでとんだ落とし穴が。

 

というのも、亜鉛の吸収と代謝が阻害されている状況では、抗生物質の効果そのものが悪くなってしまうんですね。そして亜鉛は腸管から吸収されますから、抗生物質で治療中の犬は、いつもより念入りな腸のケアを必要としているのです。

 

まさしく、腸を大切にすることが愛犬の寿命を延ばすことにつながるわけですね。

 

>『犬の腸を冷やす強烈な原因と解決策を解説

 

今後の愛犬の健康にお役立て頂ければ幸いです。

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この記事を書いた人

坂田剛

これまでに6,000人以上の飼い主様からご相談をいただき、現在も日々ご相談をお受けしています。下痢・軟便・アルブミン低下など、繰り返す不調の多くは「原因の見極め」で方向性が変わります。ご相談はすべて、坂田が直接対応しています。今の状態を一緒に整理し、今日からできる具体的な対策をお伝えしています。

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