犬のアルブミン1.5でも食欲がある|元気そうに見える時こそ確認したい低アルブミンの原因と注意点

犬の血液検査で「アルブミンが1.5です」と言われると、多くの飼い主さんは驚かれます。
ところが家に帰ると、ご飯はいつも通り食べる。散歩にも行きたがる。呼べば反応する。見た目にはそこまで悪そうに見えない。
「本当にそんなに悪い状態なのだろうか」
そう感じる方も少なくありません。
犬のアルブミンが低い時に難しいのは、数値と見た目が必ずしも一致しないことです。特に食欲が保たれている犬では、飼い主さんからすると「元気なのだから大丈夫では」と感じやすくなります。
しかし、アルブミン1.5という数値は、決して軽く考えてよいものではありません。
目次
アルブミンとは何をしているものなのか
アルブミンは、血液中に存在する重要なタンパク質です。
血管の中に水分を保ったり、さまざまな物質を運んだりする働きを持っています。アルブミンが大きく低下すると、血管の中に水分を保ちにくくなり、腹水やむくみなどにつながることがあります。
ただし、アルブミンが低いからといって、すべての犬がすぐにぐったりするわけではありません。
だからこそ、「食べているから大丈夫」という判断だけでは不十分です。
食欲があること自体は、とても大切な情報
一方で、食欲があることは悪い材料ではありません。
むしろ、その犬にまだ「食べる力」が残っているという意味では、非常に大切な情報です。
アルブミンが低い犬の相談で確認したいのは、単に「食欲があるか、ないか」だけではありません。
どのくらい食べているのか。体重は減っていないか。以前より食べる量が落ちていないか。便の状態はどうか。回数は増えていないか。下痢をしていなくても軟便になっていないか。
こうした日常の小さな変化を、血液検査の数字と一緒に見ていく必要があります。
アルブミンが低下する原因は腸だけとは限らない
犬のアルブミン低下では、蛋白漏出性腸症やリンパ管拡張症など、消化管からタンパク質が失われる病気がよく知られています。
しかし、原因はそれだけではありません。
肝臓で十分にアルブミンを作れない場合や、腎臓からタンパク質が失われている場合などもあります。
そのため、「アルブミンが1.5だった」という数字だけを見て、原因を一つに決めつけることはできません。
重要なのは、血液検査だけではなく、尿検査、画像検査、便の状態、体重変化、食事、投薬状況などを合わせて整理することです。
下痢がなくても腸の問題が隠れていることがある
「でも、うちの子は下痢をしていません」
このように言われることもよくあります。
しかし、消化管の病気がある犬が必ず下痢をするとは限りません。
便が普通に見えていても、体重が少しずつ落ちていたり、血液中のタンパク質が低下していたりする場合があります。
そのため、便だけを見て「腸は大丈夫」と判断しないことが大切です。
アルブミン1.5で食欲がある時に焦って変えすぎない
飼い主さんが不安になると、フードを変えたり、サプリメントを一度に何種類も追加したり、良いと言われた食材を次々に試したくなるものです。
ただ、こうした時ほど一度整理することが必要です。
何を食べているのか。
一日にどれくらい食べているのか。
便は一日に何回なのか。
体重は維持できているのか。
薬を飲み始めて何が変わったのか。
これらを整理せずに対策を増やしてしまうと、何が良かったのか、何が合わなかったのか分からなくなります。
「食欲がある今」にできることを考える
犬のアルブミンが1.5まで低下していても食欲がある場合、飼い主さんとしては「まだ食べてくれている」という点を大切にしながら、原因と現在の状態を丁寧に整理していくことが重要です。
食欲があることと、アルブミンが低いことは矛盾しません。
「元気そうだから様子を見る」のではなく、元気そうに見える今だからこそ、次に何を確認するかを決めておく。
それが大切です。
当社の無料相談では、血液検査の数値だけでなく、食欲、便、体重、食事内容、現在の治療などを伺いながら、今の状態を一緒に整理しています。
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