犬のリンパ管拡張症なのに下痢がない|普通便でも注意したいアルブミン低下と体重変化

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犬がリンパ管拡張症と診断された時、多くの飼い主さんは「下痢が続く病気」というイメージを持ちます。

 

そのため、

 

「うちの子は下痢をしていないのに、本当にリンパ管拡張症なのでしょうか」

 

と疑問を感じることがあります。

 

しかし、リンパ管拡張症だからといって、すべての犬に激しい下痢が見られるわけではありません。

リンパ管拡張症とは

 

腸には、脂肪などを運ぶリンパ管があります。

 

何らかの理由でこのリンパ管が拡張し、腸管内へリンパ液などが漏れ出すことで、タンパク質が失われることがあります。

 

その結果、アルブミンや総タンパクが低下することがあります。

 

このような状態では、便が水のようになる犬もいれば、軟便程度の犬、見た目には普通便の犬もいます。

 

「便が普通だから大丈夫」とは限らない

 

ここが非常に大切です。

 

飼い主さんは毎日便を見ることができます。

 

そのため、便が良ければ「お腹は落ち着いている」と判断したくなります。

 

もちろん便の状態は重要です。

 

しかし、腸の中で起きていることすべてが便の形に現れるわけではありません。

 

アルブミン低下、体重減少、むくみ、腹水など、便とは別のところに変化が出ることもあります。

 

食欲があるリンパ管拡張症

 

リンパ管拡張症の犬でも、食欲がしっかりあるケースがあります。

 

飼い主さんにとっては「食べてくれている」という安心感があります。

 

ただし、食べているのに体重が減る場合は注意が必要です。

 

食べた量だけでなく、その栄養がうまく吸収・利用されているかという視点も必要だからです。

 

低脂肪食が合っているか

 

リンパ管拡張症では、脂肪の摂取量を調整した食事が選択されることがあります。

 

ただし「低脂肪なら何でも良い」というわけではありません。

 

犬が実際に食べられるか。

必要なエネルギーが取れているか。

体重が維持できているか。

便がどう変化するか。

 

これらを見ながら調整していく必要があります。

 

食事療法をしていても、食べる量そのものが大きく減ってしまえば、別の問題が生じます。

 

下痢がない時こそ数値の推移を見る

 

下痢が続いていれば、飼い主さんも「まだ悪い」と感じます。

 

しかし下痢がないと、「治っているのでは」と感じやすくなります。

 

そこで役立つのが血液検査の推移です。

 

アルブミンが1.8から2.0になったのか。

2.0から1.7になったのか。

総タンパクはどうか。

体重はどうか。

 

一つの検査結果だけでなく、時間の流れで見ることが重要です。

 

普通便だからこそ見落としやすい

 

リンパ管拡張症で下痢がない犬の場合、飼い主さんが最も注意したいのは「見た目が落ち着いているため変化を見逃すこと」です。

 

食欲、体重、呼吸、腹部の張り、足のむくみ、活動量。

 

こうした日常の変化を観察してください。

 

下痢がないことは良い情報の一つですが、それだけで状態を判断しないことが大切です。

 

無料相談では、リンパ管拡張症と診断された経緯、アルブミン値、便、食欲、体重、食事内容、現在の治療を一緒に整理しています。

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    坂田剛

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