犬のアルブミン2.0がなかなか上がらない|治療しているのに低いままの時に見直したいこと

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「薬も飲んでいる。フードも変えた。それなのにアルブミンが2.0から上がりません」

 

低アルブミンの犬を抱える飼い主さんから、よく聞く悩みの一つです。

 

治療を始めた以上、次の血液検査では少しでも上がっていてほしい。

 

ところが結果は2.0、次も2.0、その次は1.9。

 

こうなると、「今やっている治療は意味があるのだろうか」と不安になります。

 

ただ、アルブミンが上がらないからといって、すぐに「治療が効いていない」とは限りません。

数字だけでは判断しにくい

 

アルブミンはとても重要な指標ですが、それだけで犬の状態すべてを表しているわけではありません。

 

血液検査を見る時には、総タンパク、コレステロール、炎症に関係する項目、肝臓・腎臓に関係する数値なども合わせて見ます。

 

そして、それ以上に日常生活の変化も重要です。

 

以前より食べるようになったか。

下痢の回数は減ったか。

体重は下げ止まったか。

散歩に行きたがるようになったか。

 

こうした変化が先に現れ、血液検査の数値が後から動く場合もあります。

 

なぜアルブミンが上がらないのか

 

アルブミンが低い状態が続いている場合、まず考えたいのは「まだ体のどこかからタンパク質が失われ続けていないか」という点です。

 

蛋白漏出性腸症では、腸管からタンパク質が失われます。

 

腎臓の病気では、尿中にタンパク質が漏れることがあります。

 

また、肝臓の機能によっては十分にアルブミンを作れない場合もあります。

 

つまり、食事からタンパク質を摂るだけでは解決しないことがあります。

 

食べていても体重が減る場合は要注意

 

アルブミンが2.0前後で上がらない犬の中には、「食欲はあるのに痩せてきた」というケースがあります。

 

これは重要な情報です。

 

食べているにもかかわらず体重が減るということは、摂取した栄養を十分に利用できていない可能性があります。

 

もちろん原因は一つではありませんが、「食べているから栄養は足りている」とは限りません。

 

毎日の体重を細かく測る必要はありませんが、定期的に同じ条件で体重を確認するだけでも大きな情報になります。

 

フードを何度も変える前に整理する

 

アルブミンが上がらないと、飼い主さんは「もっと良いフードがあるのでは」と考えます。

 

低脂肪食、療法食、手作り食、高消化性フードなど、多くの選択肢があります。

 

しかし、何度も短期間で切り替えると、かえって状態が分かりにくくなります。

 

新しい食事に変えた後、便がどう変わったか。

食欲はどうだったか。

体重はどうだったか。

 

これらを見る時間も必要です。

 

アルブミンだけを上げようとしない

 

低アルブミンになると、どうしても「アルブミンの数値を上げる」ということばかりに意識が向きます。

 

しかし実際には、その数字の背景にある原因を落ち着かせることが先です。

 

腸の炎症やタンパク質の漏出が続いたままでは、栄養だけを増やしても思うように数値が動かないことがあります。

 

そのため、「何を足すか」だけではなく、「今も何が起きているのか」を考える必要があります。

 

2.0という数字を見て慌てる前に

 

アルブミンが2.0からなかなか上がらない場合、飼い主さんが一番つらいのは、先が見えないことです。

 

だからこそ、次の検査までただ待つのではなく、

 

食欲、便、体重、食事、薬、検査値の推移を一度整理してみてください。

 

「上がらない」という事実だけを見るのではなく、その間に犬の体で何が変わっているかを見ることが重要です。

 

当社の無料相談でも、こうした検査数値と日常の状態を一緒に整理しながら、今後何を確認すべきかを考えています。

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    坂田剛

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