【犬の手作りご飯】水溶性食物繊維の摂取にイヌリンちょい足し

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愛犬の手作りご飯を作っているとき、「今日の食材の組み合わせだと、ちょっと食物繊維が足りないかも…」と思ったことはありませんか?

 

野菜には食物繊維が多く含まれているものもあれば、少ないものもあります。「野菜=食物繊維」というイメージがありますが、実はけっこう種類によって差が大きいのです。

 

冷蔵庫の野菜室をのぞいてみたものの、どうも食物繊維的にピンとくる野菜がない…。そんなときは、イヌリンパウダーをちょい足しするという方法もあります。

イヌリンとはゴボウやチコリに含まれている水溶性食物繊維の一種

 

イヌリン――まるでワンちゃんの呼び名のような可愛らしい響きがありますが、その正体は水溶性食物繊維の一種です。

 

もう少し詳しく説明するなら、様々な植物によって作られる単糖分子が多数重合した多糖類の一群……となりますが、かえってややこしくなるだけなので、ここでは水溶性食物繊維と理解してください。

 

さて、そんなイヌリンが多く含まれている植物性の食材には、ゴボウ、チコリー、菊芋などがあります。その他にタマネギやニラにも含まれていますが、こちらは犬に食べさせてはいけない野菜なので、犬の手作りご飯の食材には厳禁です。

 

 

犬の食事にイヌリンパウダーを加えることで期待できる効果

 

さて、今回取り上げたいイヌリンとは、食材から抽出したイヌリンパウダーのことです。

 

そもそも水溶性食物繊維は、善玉菌に分類されている腸内細菌のエサになることで知られていますよね。そのため、適量のイヌリンパウダーを犬の食事に加えることで期待できる効果は…。

 

  • 腸内環境改善(悪玉菌を減らし善玉菌優勢にする)
  • 便中の水分量を増やす

 

上記は水溶性食物繊維を摂取することで得られる効果の鉄板ですよね。

 

その他にも、人間の場合は食後血糖値の上昇抑制効果や血中中性脂肪の低減効果なども期待できるとされていますが、これらの効果が犬にも同様にあるのかについては、いまのところはっきりしていません。

 

>『犬の腸内環境が汚れるメカニズム

 

イヌリンパウダーの多くはチコリー由来

 

一家に一袋あれば何かと便利なイヌリンパウダーですが、その多くはチコリー由来で作られています。

 

チコリーは生の状態でもイヌリンの含有率は15~20%。最もイヌリンの含有量が多いとされるチコリーの根を乾燥させたものの含有率に至っては、なんと68%以上。なるほど、イヌリンパウダーの原材料に選ばれるわけですね。

 

そんなチコリーは犬が食べられる野菜でもあります。チコリーに関してはまた別の記事で詳しく解説したいと思いますので、今回は「チコリーにはイヌリンが多く含まれている」くらいでさらっと流してください。

 

 

犬の食事に加えるイヌリンの適量は「ほんの少し

 

さて、そんなイヌリンパウダーですが、500グラムで1000円~1500円程度と手軽な価格で購入することができます。

 

そして、犬の食事に加えるイヌリンの適正量は――。正直なところ、はっきりと断言することはできません。

 

「なんだその無責任な言い草は!」と思われるかもしれませんが、こればかりは便の状態や体調を観察しながら、犬個々の適量を探っていくしか方法はないのです。

 

とはいえ、実際に食事に加えるイヌリンパウダーの量は、1回の食事につき5kg程度の小型犬で0.5グラム程度。お腹の調子を見ながら1グラム程度までは増量できそうですが、このあたりは便の状態次第といったところでしょう。

 

もしも5kgの小型犬に1日合計1グラムのイヌリンパウダーを摂取させるとしたら、500グラムのイヌリンは500日分ということになります。それを考えると、1500円前後という販売価格はかなり格安ともいえそうですね。

 

>『犬の腸を冷やす強烈な原因と解決策を解説

 

 

犬の食事の水溶性食物繊維は食材から摂取するのが理想的

 

イヌリンパウダーを愛犬の手作りご飯に加えることで、水溶性食物繊維を手軽に摂取させることが可能です。しかし、だからといってイヌリンパウダーありきで考えてしまうのはよくありません。

 

なぜならイヌリンパウダーは水溶性食物繊維そのものであり、野菜のようにミネラル類やビタミン類を同時に摂取することができないからです。

 

また、水溶性食物繊維は犬の腸内環境改善に役立ちますが、過剰に摂取してしまうと下痢や軟便を引き起こす原因になることも。

 

愛犬のガチガチ便に悩んでいるのであれば、便秘改善に効果が期待できるでしょう。

 

ただし、その場合にもいきなりたくさんのイヌリンパウダーを摂取させるのではなく、便の状態を見ながら少しずつ増量していく――こういった一歩ずつ積み上げるような使い方が、体を良い方へ整えてくれるのは間違いありません。

 

>『【犬の手作りご飯】緑黄色野菜|犬の体調に合わせた選び方

 

今後の愛犬の健康にお役立て頂ければ幸いです。

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この記事を書いた人

坂田剛

(株)ラクト・ラボ代表取締役。20年間健康美容業界に携わり犬達の世界が人間と同じように生活習慣病が増え始めてきたことをきっかけに15年前に犬のサプリメント販売ラクト・ラボを起業。2018年に法人化。趣味は愛犬とキャンプに行き大自然とふれあいリフレッシュすること。

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