愛犬の薬膳ごはん|⑤適量なら消炎・解毒作用が期待できる涼性の食材

薬膳の考え方を取り入れた愛犬の手作りご飯において、上手に取り入れたいのは涼性の食材です。体を冷やす作用があるのに取り入れていいの?と思われたかたもいらっしゃることでしょう。
涼性の食材は、適量であれば鎮静・消炎・解毒などの作用が期待できます。ここを見逃すのはもったいないような…。
とはいえ、いくらマイルドでも涼性の食材が体を冷やすのは事実。温性の食材と上手に組み合わせることで、涼性の食材の良い部分を愛犬の食事に取り入れていきたいものです。
目次
犬が食べられる涼性の動物性タンパク質はほぼない
結論から申し上げますと、愛犬の手作りご飯に使いやすい涼性の動物タンパク質の食材はほとんどありません。
強いて言うなら「ウサギ肉」は涼性の肉類ですが、日本において一般的な食肉とは言い難いものがありますよね。もしもジビエとしてウサギ肉を手に入れたら、愛犬に食べさせるときは、体を冷やす元凶にならないよう充分に注意してください。
食べ慣れないお肉であることと涼性の性質があいまって、下痢や軟便の原因になるかもしれません。新奇タンパクとして使いたい飼い主さんもいらっしゃるとは思いますが、安易な置き換えはおすすめできない、というのが本音です。
また、魚介に関しても犬の手作りご飯に使いやすい涼性の食材は見当たりません。無理矢理ひねりだすとしたら「タコ」は涼性ですが、消化しやすいとは言い難いものがあります。結論として、犬の手作りご飯の食材には向いていません。

犬が食べられる涼性の植物性の食材
犬が食べられる涼性の野菜
犬の手作りご飯の食材として使える涼性の野菜は次の通りです。
- セロリ
- 大根
- 冬瓜
- トマト(微寒)
- なす
- ゴーヤ
- アスパラガス
- 小松菜
- ほうれん草
- レタス
こうして見てみると、涼性だけあって夏場に収穫できるものが多いですよね。冬瓜は冬という漢字が使われていますが、旬は夏というややこしい野菜です。
また、トマトは涼性の野菜より体を冷やす作用が強いため、涼性と寒性の間ぐらいの食性と考えてください。スーパーでは一年を通して販売されていますが、体を冷やす作用を考えると、暑い夏場限定の食材と考えたほうがよさそうです。
トマトスープ仕立てで体を温めてあげようと思ったのに、体を冷やす作用を強めてしまった……ということにならないよう、食材の組み合わせをしっかり考える必要があります。
犬が食べられる涼性の果物
犬の体に害のある成分が含まれていない涼性の果物は次の通りです。
- 梨
- いちご
- びわ
- マンゴー
犬は甘味が大好きなので、どれも喜んで食べそうですよね。しかし、涼性の果物は体を冷やす作用があるため、下痢や軟便をしがちな犬には与えないほうがよいでしょう。
梨はソルビトールの含有量が多いので、適量であれば便秘の犬には良い効果が期待できるかもしれません。しかし、いくらソルビトールの効果で便が柔らかくなったとしても、腸の温度が冷えてしまったら本末転倒!
涼性の果物に限ったことではありませんが、愛犬がいくら果物を喜ぶからといって、与え過ぎれば悪い作用が強くなることをどうか忘れないでください。
犬が食べられる涼性の穀類
犬が食べられる涼性の穀類は次のとおりです。
- 大麦
- 小麦
犬の手作りご飯に適量の穀類を取り入れることは、栄養バランスを整えるうえでとても大事です。しかし、大麦と小麦は涼性の食性のため、体を冷やす作用があるので充分に注意してください。
いまや、私たち人間の主食はパンや麺類が米食を上回ってしまいました。その状況に合わせて愛犬の手作りご飯の穀類を白米からパンや麺類に置き換えてしまうと、少しずつ胃腸を冷やしてしまう可能性があります。
愛犬の手作りご飯において、一番安心して使える穀類は白米です。もしも小麦や大麦を使った食材を取り入れるとしたら、毎日ではなく時々程度にしておかないと、愛犬の下痢や軟便を改善することはできませんよ!
>『愛犬の薬膳ごはん|②体を温める植物性の食材(野菜・果物・穀類)』
>『愛犬の薬膳ごはん|③体を温めも冷やしもしない平性の食材』
>『愛犬の薬膳ごはん|④取扱い注意!薬にも毒にもなる熱性・寒性の食材』
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