犬の快適な室温とは?愛犬は何度から寒いと感じるのか知っておこう
犬は寒さに強い生き物――という認識は、概ね間違っていません。ちょっと極端な例ではありますが、アラスカやカナダで犬ぞりを引く犬達は、氷点下20度の屋外でもスヤスヤ眠っていたりします。
では日本生まれ、日本育ちのシベリアンハスキーも同じことができるのかといえば、それはムリと言わざるを得ません。なぜなら、犬達は原産地がどこであれ、暮らしている環境に適応して生きているからです。
つまり、犬は何度から寒いと感じるのかは、犬個々によって違うわけですね。だからこそ、目の前の愛犬の様子をしっかり観察する必要があるのです。
目次
犬は冷たい空気がたまりやすい低い場所で生活している生き物
犬は体の大部分を被毛で覆われています。しかし、だからといって人間より寒さに強いかといえば、これがそうとも言い切れません。
人間は犬に比べると極端に体毛が少ない生き物ですが、その分気温に応じた服装で暑さ寒さに対応するすべを持っています。防寒の度合いによっては、犬よりよほど寒さに強くいられることもあるでしょう。
また、人間にとっては快適な温度に設定されている室内も、犬にとってはあまり快適とはいえないこともあります。
温まった空気は膨張して密度が低くなるため、比重の軽さから上昇しますよね。反対に、冷えた空気は密度が高く比重が重くなることから、低い位置にたまりやすくなるのはご存知の通り。
つまり、私たち人間が寒さをさほど感じない室温だったとしても、より低い位置で暮らしている犬達にとっては、思いのほか寒さを感じている可能性があるわけですね。
ギネス級の超大型犬でもない限り、犬は私たち人間より小さな生き物です。ラブラドールレトリーバーやジャーマンシェパードのような大型犬であろうと、頭のある位置はせいぜいが成人の腰程度。
暖房をつけてあるから室温は上がったわりに、どうも足元が冷えるような…。もしもそう感じたとしたら、犬は全身が冷えているかもしれません。
>『寒いときの犬の散歩|関節ケアとヒートショック対策を考えよう』
4℃を下回る環境下では犬の寒さリスクが高まることを知っておこう
犬が「寒い」と感じる温度には、体格差があります。米国獣医師協会の見解によると、犬の体格別の寒さリスクは次の通りです。
- 小型犬 → 健康な犬であれば13℃程度までは問題ないが、10℃を下回るとリスクがあり、4℃以下ではリスクが高くなる。
- 中型犬 → 健康な犬であれば10℃程度までは問題ないが、7℃を下回るとリスクがあり、4℃以下ではリスクが高くなる。
- 大型犬 → 健康な犬であれば7℃程度までは問題ないが、4℃を下回るとリスクがあり、2℃以下ではリスクが高くなる。
「小型犬でもけっこう低温に耐えられるんだな」と思ったかたがいらっしゃるかもしれませんが、これは室温のことを言っているわけではありません。
犬にとって快適な冬の室温は20~22℃くらい。あくまでも屋外(あるいは暖房のない部屋の中)を想定した寒さリスクとお考えください。
極寒の中で働くことが日常のワーキングドッグにしてみれば、へでもない寒さかもしれません。しかし、家庭犬にとっては4℃を下回ったあたりから、体格に関係なく寒さリスクが高まることを忘れるべきではないのです。
日本の気候で考えた場合、さすがに氷点下10℃以下という環境は特定の地域に限られるものですよね。しかし、4℃程度であれば日本列島北から南まで十分にありえる気温です。
大型犬だから大丈夫、小型犬だから危険と考えるのではなく、低い気温の中では寒さに強いと思われがちな犬であっても、なんらかのリスクがありうるのだと知っておくべきではないでしょうか。
夏の車内に犬を残したまま買い物に行くなんてありえない!と考えている飼い主さんも、冬は油断しがちです。厳冬期の車内はあっという間に温度が下がってしまうため、買い物を終えて戻ってきてみたら、犬の体がヒエヒエになっていることも…。
>『老犬が震えるのは寒いから…とは限らない!原因を探って適切なケアを』
ヘアレスドッグ(無毛犬)だけが寒さに弱いわけではない
公認・非公認を合わせると、世界にはおよそ800種類ほどの犬種が存在しているといわれています。このうち、ヘアレスドッグ(無毛犬)はわずか7種類だけです。
- チャイニーズ・クレステッド・ドッグ
- ペルービアン・インカ・オーキッド
- ペルービアン・ヘアレス・ドッグ
- メキシカン・ヘアレス・ドッグ
- ボリビアン・ヘアレス・ドッグ
- アルゼンティニアン・ヘアレス・ドッグ
- アメリカン・ヘアレス・テリア
これらの犬達は極端に被毛が少ないため、見た目そのままで寒さは苦手です。しかし、犬が寒さを感じる基準は、無毛か有毛かでは判断できません。
次のような犬は飼い主さんが考えている以上に寒さリスクが高まっている可能性があるため、注意が必要です。
小型犬
小型犬は大型犬に比べると体の体積に対する体の表面積が大きいため、体温が下がりやすい傾向にあります。また、全身が地面に近いことから冷えやすいことにも注意が必要です。
シングルコートの犬
ダブルコートの犬のように保温性の高い下毛(アンダーコート)が生えていないため、見た目はフサフサでも寒さにはあまり強くありません。
痩せすぎの犬
標準体型に比べてかなり痩せている犬は、体温を保つ効果のある体脂肪が不足しているため寒さには注意が必要です。
子犬と老犬
成長途中の子犬は体温調節が未熟なため、保温には十分に気をつける必要があります。
また、成犬の頃は寒さに強かった犬も、年をとるにつれて寒さには弱くなっていると考えるべきでしょう。筋力低下や熱を作り出す能力そのものが衰えていることから、飼い主が考えている以上に体が冷えている可能性があります。
愛犬が快適に過ごせる環境を作ることは甘やかしではない
犬は寒さに強い生き物だから、洋服を着せたり暖房を入れるのは甘やかしだ!などと大時代的なことを言う人がいまだにいるようです。
野生を生きている犬にとってはその通りなのでしょう。しかし、家庭犬として暮らしている犬達の体は、人間社会に適応しているのです。
犬の体が冷えないようにしっかり保温することは、甘やかしでもなんでもありません。あなたの愛犬が何度ぐらいから寒いと感じているのかをきちんと知っておくことは、愛犬の健康長寿に必要不可欠です。
>『犬の火傷(やけど)にご用心!低い温度だからと油断は禁物』
今後の愛犬の健康にお役立て頂ければ幸いです。
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