愛犬の薬膳ごはん|④取扱い注意!薬にも毒にもなる熱性・寒性の食材

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薬膳の考え方を愛犬の手作りご飯に応用する場合、温性・平性・涼性の食材を組み合わせることがベースと考えて間違いありません。しかし、熱性寒性の食材も、取り入れ方次第では良い効果を期待できるのもまた事実です。

 

ただし、タイトルにもあるように、熱性と寒性の食材は取り扱い方次第で薬にもなれば毒にもなる劇薬のようなもの

 

ここぞという時に上手に愛犬の食事に取り入れられるよう、熱性と寒性の食材についても知識として押さえておきましょう。

犬がほんの微量であれば食べられる熱性の食材

 

犬が食べられる熱性の食材は、実際のところほとんどありません。次にご紹介するシナモンニンニクも、食材というよりは必要に迫られた際の「」として考えることが大切です。

 

シナモ ン

シナモンは、基本的には犬に食べさせてはいけないスパイスです。その理由は、シナモンに含まれているクマリンという芳香化合物が、肝障害を引き起こしてしまう危険性が指摘されているからです。

 

しかし、シナモンは大きく分類するとセイロン(スリランカ原産)とカシア(中国・インドネシア・ベトナムなどが原産)の2種類があり、クマリンの含有量には大きな違いがあります。

 

結論から言ってしまえば、セイロンはクマリンの含有量が少ないため、適量を守れば犬の食事に混ぜることができるんですね。

 

シナモン(セイロン)を摂取することで期待できる効果は次の通りです。

 

  • 抗酸化作用と抗菌作用による免疫力の向上
  • 血糖値の安定
  • 心機能の改善
  • 抗炎症作用
  • 認知機能の改善

 

効果だけを見ていると、シナモンを愛犬の食事にバンバン取り入れたくなりませんか?

 

しかし、やはりそれはおすすめできません。なぜなら、薬として作用させるには微量の適量を守ることが必須であり、それは思っている以上に難しい作業だからです。

 

ちなみに、中国やベトナムが原産のシナモン(カシア)には、スリランカ原産のシナモン(セイロン)の300~500倍のクマリンが含まれています。そのため、ほんの微量であろうと犬に与えてはいけません。

 

ニンニク

ニンニクも、基本的には犬に食べさせないほうがよい食材です。ただし絶対にダメというわけではなく、あくまでも薬としての作用を期待するのであれば、使えないわけではないといったところでしょうか。

 

ニンニクを摂取することで期待できる効果は次の通りです。

 

  • ノミダニなどの外部寄生虫除け
  • 耳ダニ寄生虫真菌細菌が原因の耳トラブル改善
  • 皮膚糸状菌症など真菌細菌が原因の皮膚トラブル改善

 

こういった症状緩和が目的でニンニクを使う際も、適量のみきわめが難しいことは間違いありません。ほんの1つまみどころか、耳かき1杯のさらに1/4程度を測らなければいけないなど、分量の管理には細心の注意が必要です。

 

>『犬にニンニクを与えてもいい?それとも絶対にNGの食材?

 

 

犬が食べられる寒性の食材

 

体を冷やす作用が強い寒性の食材。こう聞くと何か氷漬けのような物をイメージしたくなりますが、そんなことはありません。

 

私たちのとても身近にあり、体を冷やす作用が強いと思わずに、すでに犬に食べさせている食材がいくつもあります。その代表的なものとしては、キュウリバナナがあげられます。

 

キュウリ

あまりにも身近な野菜過ぎてあまりピンとこないかもしれませんが、キュウリは寒性の食材です。

 

水分が90%以上含まれているため、水分補給の目的で愛犬のオヤツにしているかたもいらっしゃることでしょう。そのこと自体が悪いわけではありませんが、含まれているカリウムには体を冷やす作用があることを考慮しているのでしょうか?

 

何も考えずに喜んで食べるからといってばんばんキュウリを与えていると、あなたの愛犬の胃腸はどんどん冷えてしまうかもしれません。

 

もちろん、キュウリの体を冷やす効果が良い結果をもたらす場合もあります。たとえば、熱中症にかかりやすい時期、愛犬の体内に熱がこもっているような状態であれば、キュウリは内側から熱を冷ます作用を発揮してくれることでしょう。

 

しかし、下痢や軟便をしやすい犬が喜ぶからとキュウリを食べさせていると、腸内環境は改善どころか冷えによる改悪の道をたどる可能性があります。

 

キュウリは手頃だからと何も考えずに愛犬に食べさせている飼い主さん。キュウリを食べさせるたびに、愛犬の胃腸が冷やされている可能性をどうか忘れないでください。

 

>『犬にきゅうりを与えるなら、下痢をしない適量の見極めが大事

 

バナナ

まさかウソでしょう?という感じですが、バナナは寒性の果物です。たいていの犬はバナナを喜んで食べるため、日常的なオヤツに取り入れている飼い主さんも少なくないことと思います。

 

バナナはお腹に優しく、体調不良の時でも食べやすいというイメージがありませんでしたか?それはあながち間違ってはいないと思いますが、寒性である以上は下痢や軟便をしがちな犬のオヤツには適していないということになるでしょうか。

 

一年中スーパーで購入できて、比較的安価、しかも美味しい…。そんなバナナが寒性だなんて残念でたまりませんが、こういった事実を知っておくことは、愛犬の健康管理をするうえでとても大切なことです。

 

とはいえ、バナナもキュウリと同様に、体内に熱がこもりやすい犬にとっては熱冷ましとして使うことができます。ただし、だからといってたくさん食べさせればいいというものではありません。

 

犬の胃腸はすべからく、植物性の食材の消化が苦手です。適量を守り、消化しやすくなるひと手間を加える――愛犬の健康長寿を目指すうえで、絶対に欠かすことのできないプロセスです。

 

>『犬はバナナを食べられる!量によっては糞詰まりの原因になることも…

 

 

熱性と寒性の食材を安易に犬の手作りご飯に使うのは厳禁!

 

今回は犬の手作りご飯の食材には向いていない、熱性と寒性の食材をご紹介しました。

 

熱性の食材を安易に犬に食べさせている飼い主さんはまずいないと思いますが、寒性の食材に関しては驚かれたのではないでしょうか。

 

キュウリもバナナも犬が食べられる食材ではありますが、その性質を正しく理解したうえで取り入れることが大切です。

 

下痢や軟便をしがちな犬の大好物がバナナだとしたら、温性のモモに置き換えるなど、食性を考えて食事やオヤツを作るように習慣づけましょう。それにより、愛犬の手作りご飯を間違いなくグレードアップできますよ!

 

>『【現代の犬の健康】は、腸を温める食事の継続が必須条件となる

 

>『愛犬の薬膳ごはん|①体を温める動物性タンパク質の食材

 

>『愛犬の薬膳ごはん|②体を温める植物性の食材(野菜・果物・穀類)

 

>『愛犬の薬膳ごはん|③体を温めも冷やしもしない平性の食材

 

今後の愛犬の健康にお役立て頂ければ幸いです。

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原産国:日本 内容量:20g(形状:粉末)

与え方:腸内リセットレシピ参照

賞味期限:開封後10日以内にお使いください。

消費量:小型犬で約4~5回分(目安)

お支払い方法:クレジット/代引き

同包物:レシピ

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先ずは、下痢を止めてはいけない理由

肛門から下痢が出てくる理由を知ることから。

 

・なぜ、薬で腸が冷えるのか?

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・なぜ、乳酸菌生産物質が必要なのか?徹底解説

この記事を書いた人

坂田剛

(株)ラクト・ラボ代表取締役。20年間健康美容業界に携わり犬達の世界が人間と同じように生活習慣病が増え始めてきたことをきっかけに15年前に犬のサプリメント販売ラクト・ラボを起業。2018年に法人化。趣味は愛犬とキャンプに行き大自然とふれあいリフレッシュすること。

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