愛犬のアルブミンは正常値のはずなのにお腹の調子が戻らないとしたら

愛犬のお腹が安定せず、このところは下痢や軟便が続いていて、心なしか体力も落ちているような…。心配になったので動物病院で血液検査をしてもらったところ、結果は意外にも異常なしだった――。
もしもこのような状態に心当たりがあるとしたら、それは飼い主さんの気のせいではなく、愛犬の消化器が弱っているサインかもしれません。
というのも、消化器の力が低下している犬は食べ物の栄養を正しく吸収することができず、体がパワー不足に陥っている可能性が考えられるからです。
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飼い主の違和感は愛犬の健康を守る重要なツールの一つ
血液検査の結果が「異常なし」だと、なんとなく安心してしまいますよね。確かに血液検査が愛犬の体の中を映し出す鏡であることは、間違いありません。しかし、愛犬の体の中で起きている変化のすべてを克明に映し出している、とは限らないのです。
血液検査でわかるのは、あくまでもある時点での愛犬の体の状態です。その瞬間だけの結果ですべてを判断してしまうのは、あまりにも早計ではないでしょうか。
愛犬の便がどうにも安定しない――これだけでも、すでに愛犬のお腹の中では何かが起きていることがわかります。そのうえ、なんとなく体力も落ちているような気がするとしたら、飼い主さんのその違和感は、絶対に無視すべきではありません。
血液検査の結果はとても参考になる、大事な指標です。しかし、飼い主さんほど愛犬のことをよく見ている人はいません。つまり、そのよく見ている人の違和感もまた、愛犬の健康を守るうえでは大事な指標の一つなのです。
>『犬の低アルブミンからの回復は老廃物を排泄させる事が重要。』

アルブミンは「正常値であること」+「正しく働いていること」が大切
では、血液検査の結果アルブミンは正常値なのに、下痢や軟便が続いていてなんとなく体力が落ちてきていると感じたら――。もしかすると、愛犬の体はアルブミンを作れていても正しく使えていないのかもしれません。
アルブミンが犬の体の中で担っている役割には次のようなものがあります。
- 全身に栄養を運ぶ
- 体液のバランス調整
- 毒素の無害化
上記を見るとわかるように、アルブミンの役割は犬の生命に直結したものばかりです。
それが上手く使えていないとしたら、水分バランスが崩れて下痢や軟便になるのも不思議ではありません。そして栄養不足にもなりますから、当然のことながら体力は削られてしまうことになるでしょう。
血液検査の結果アルブミンが正常値だったとしても、体内で上手く機能していなければ、愛犬の体調は改善しません。アルブミンが正常値であることは大切ですが、同時に正しく使えていることもまた重要なのです。
>『犬のアルブミンはステロイドで上げても必ず下がる。そして薬漬けへ・・』

犬のアルブミン値が正常なのに上手く働かないならそこには必ず原因がある
血液検査の結果アルブミンの値は正常なのに、下痢や軟便が続いているとしたら――。その原因には次のようなものが考えられます。
- 蛋白漏出性腸症の初期症状……腸からアルブミンなどのタンパク質が漏れ出す疾患
- 慢性炎症性腸疾患の初期症状……腸の粘膜の慢性的な炎症
- 吸収不良症候群……小腸や膵臓になんらかんの問題が生じている状態
- 肝臓の機能低下……アルブミンは肝臓で作られているが活用できていない状態
アルブミンの値は正常なのに下痢や軟便が続いているとしたら、そこには必ず原因があるはずです。血液検査の結果に問題がなかったのは、まだ病気が初期の段階だったからなのかもしれません。
つまり、この時点で「やっぱり何かがおかしい!」と感じてより詳しく調べることができれば、病気の早期発見早期治療につなげることができるはずです。
飼い主さんの違和感や勘をあなどるべきではありません。なぜなら、この世で一番愛犬のことを見ているのはかかりつけの獣医師ではなく、飼い主さん自身に他ならないからです。
>『犬の腸は冷えている!アルブミン値改善の切り札は腸の温活』

愛犬の消化機能を立て直すには腸内環境の改善が絶対に欠かせない!
何か原因があるのであれば、その病気の治療を開始しなければ、なかなか改善は見込めません。しかし、いろいろ検査をしてみても特に重篤な病気が見つからなかったとしたら、愛犬の消化機能を根本から立て直すことを本気で考えてみましょう。
- 腸の冷えを取り除いて腸をしっかり温める → 腸内環境を善玉菌優勢の良い状態に立て直す → 腸の粘膜を修復して老廃物をすべて出し切る
- 消化吸収がしやすく栄養バランスの整った食事 → 食べ物の消化と栄養の吸収を助ける → 代謝を促進させて全身の細胞の入れ替わりを応援 → 体に活力が戻る
アルブミンの値は正常なのに上手く活用できなくなっている愛犬の体は、かなりの栄養不足、エネルギー不足の状態に陥っているはずです。
また、下痢や軟便が続いている体は、本来であればどんどん排出しなければいけなかった老廃物が残っている状態でもあります。これらを一掃して腸の粘膜を健康な状態に再生することは、必ずや全身の活力につながるはずです。
腸内環境を良好な状態にするためにも、しっかりと腸の冷えを取り除き、ポカポカの腸にして善玉菌が働けるように応援してあげましょう。
また腸の温活の話?と思われるかもしれませんが、耳にタコができるほど同じことを申し上げているのは、それだけ腸の温度が犬の健康長寿と密接につながっているからです。
>『フレンチブルドッグの体調不良と血液検査|低アルブミン改善の決め手は腸の温活』

アルブミンが正常値のうちに体からの小さなサイン気づくことが大切
下痢や軟便をしていなかったとしても、愛犬の様子が「何か変だな?」「なんだかいつもと違う?」と感じたときは、その感覚を見過ごすべきではありません。
仮に今回受けた血液検査の結果に問題がなかったとしても、次に受けた血液検査の結果がとんでもないことになることだってあるのです。
- ちゃんと食べているはずなのに、妙に体重が増えないような…?
- なんとなく筋肉がつきにくいような気がするけど、そういうもの…?
- 以前に比べて被毛のツヤが悪くなったような…?
こうした状態は、「もう老犬だから仕方がないかも」と年齢のせいにしたり、「この子はこういうタイプなのかも」と体質として片づけてしまいがちな変化です。
しかし、ちゃんと愛犬の体の状態と向き合ってみたら、実は体からのSOSのサインなのかもしれません。
アルブミンが正常値だからと安心するのではなく、気づいた違和感の正体をしっかりと突き止めて対処をすることが、間違いなく愛犬の健康長寿につながります。
>『犬のステロイド治療と副作用|脱投薬のカギは腸内環境の改善』
今後の愛犬の健康にお役立て頂ければ幸いです。

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